本国イタリアのみならず世界各国で愛されているブランド「Lardini(ラルディーニ)」。アンコン仕立てによるくつろぎのある着心地ながらも、きちんと感を携えたその絶妙なバランスで高い評価を得ており、日本でも幅広い年齢層にファンを持つ。今回はそんなラルディーニのジャケットにフォーカスして特徴や着こなしを紹介!
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LARDINI(ラルディーニ)とは?
ラルディーニは、1978年にイタリア・アンコーナで創業したファクトリーを起源とするブランドだ。元々は有名メゾンブランドの製品を手掛けるファクトリーとして事業を行っていたが、その高い縫製技術を活かして1993年に自社名でオリジナルブランドを展開。現在では、毎日400人体勢で手作業の生産を行うイタリア屈指の一大ファクトリーブランドへと成長している。
ラルディーニのジャケットが男性に愛される理由は良い意味での“クセの無さ”と“バランス感覚”
ラルディーニといえばイタリア本国はもちろん、日本でも高い人気のブランドだ。イタリアブランドのみに絞っても、新旧問わず数多くの選択肢がある中で、なぜこれだけ男性支持を集め続けるのか?理由のひとつとして、ラルディーニのジャケットが他のイタリアブランドのテーラードジャケットに比べて良い意味で“クセが無い”という点が挙げられる。趣向性やトレンドを強く意識したジャケットは着る人やシーンを選ぶことがあるが、ラルディーニのジャケットはしっかりとトレンドは取り入れながらも、決して嫌味にならない絶妙なバランスなので、ビジネスシーン・オフシーン問わず好感を持たれやすいというわけ。さらにデザイン面だけでなく、丸みのある美しい袖付け、副資材が少なく柔らかで軽快な着心地など、ファクトリーを起源とするブランドらしい作り手としてのこだわりも強い。イタリアンテーラーらしい“ベーシック”な作りでありながら、その時代のエッセンスをほどよく感じさせる絶妙なバランスが、多くの人々から愛されている理由だ。
ラルディーニのジャケットの定番モデルといえば“526”!
数多くのモデルをリリースしているラルディーニだが、最もオーソドックスと言われているのが、段返りシングルの3つボタンでパッチポケットが配された“526”だ。パッドや芯地を極力省いた柔らかな仕立てながらも構築的なデザインで、着る人の体型に自然とフィットする。ちなみに“560”、“822”、“823”など、モデル番号の違いはあれど同デザインで高い人気を集めている。もし購入する場合にはモデル番号もチェックしておきたいところだ。
ラルディーニを象徴する“花形ブートニエール”に込められた意味とは
ジャケットのラペルに配された花形のブートニエールは、ラルディーニを象徴するシンボルのひとつ。70年代のヌーベルバーグ(新しい波)のピンからヒントを得たもので、男性的な享楽主義とモダンなロマン主義を表現しているという。このブートニエールの素材はフェルトや白蝶貝、ウッドなど様々な種類が存在する。ちなみに、良くも悪くも誰もが知るトレードマーク的なディテールであるため、これ見よがしに見えないよう“あえて外す”という男性も多い。着脱は容易のため、時と場所をわきまえて対応するのが定石だ。ブートニエール単体で販売されているので、万が一紛失してしまった際にも安心。
ここからはラルディーニのジャケットを使った多彩な着こなしを紹介!
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