気分のリフレッシュやストレスの緩和、はたまた色気を演出するなど、用途に合わせて香水を選ぶなら、香りの系統は押さえておきたいところ。王道のフローラル系やフルーティ系、ウッディ系以外にも多彩な香調があり、それらの種類を把握しておけば自分に合った香りを探す楽しみも増すはずだ。今回はそんな香水の匂いの主な系統とおすすめの製品を紹介していく。※監修者はアイテムの選定に関わっておりません。
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1991年、千葉県生まれ。大学卒業後、外資系コンサルティング会社で働きながら、独立調香師に師事し調香を習得。2020年にオーダーメイド香水ブランド『リベルタパフューム』を立ち上げ“香りの民主化”を掲げる。調香師、ブランドディレクターに加え、数百本の香水コレクションを持つ生粋の香水マニアでもある。
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フローラルタイプ(フローラルノート)
香水の中で最も種類が多いと言われているのがフローラルタイプだ。フローラル＝花のような、という言葉の通りローズ・ジャスミン・オレンジブロッサム・ミュゲといった様々な花の香料を使い、華やかな香りに仕立てているのが特徴。またフローラルタイプは主に女性用が多いが、シトラスフローラルのように爽やかなものや、フローラルウッディのように男性的な要素を持つタイプもあるので、メンズも使いやすい。ちなみに1種類の花を中心にして作られたものは“シングル・フローラル”と呼び、たくさんの種類の花束をイメージして作られたものは“フローラル・ブーケ”と呼ぶ。もし香水の重ね付けを楽しむならシングル・フローラル、女性的で華々しい香りが好きならフローラル・ブーケがおすすめだ。
メンズにおすすめのフローラルタイプの香水「Jo Malone London(ジョーマローンロンドン) Velvet Rose & Oud」
トップノート：クローブ
ミドルノート：ダマスク・ローズ
ラストノート：ウード・ウッド
メンズにおすすめのフローラルタイプの香水「Dior(ディオール) Dior Homme」
トップノート：ベルガモット、ピンクペッパー、エレミ
ミドルノート：アトラスシダー、パチュリ、カシミアウッド
ラストノート：ホワイトムスク、ハイチアンベチバー、Iso E Super
フルーティタイプ(フルーティノート)
フルーティノートとは、柑橘系以外のフルーツの香りのこと。果実のみずみずしさや爽やかな甘さ、フレッシュさを感じる香調で、しつこさがないのでオールシーズン・オールシーンで使える。レディース向けだと甘酸っぱい甘さのある香りが多いが、グリーンアップルやマンゴー、イチジクなど青っぽさを感じる香りであればメンズにもおすすめ。また比較的どんな香りのタイプとも相性が良く、フローラルやオリエンタルのトップノートにも多く使われ、種類が豊富なのも魅力的。
メンズにおすすめのフルーティタイプの香水「HERMES(エルメス) ナイルの庭」
トップノート：人参、グレープフルーツ、トマト、グリーン・マンゴ
ミドルノート：オレンジ、ピオニー、ガマ、ヒヤシンス、ロータス
ラストノート：ラブダナム、アイリス、シナモン、ムスク、インセンス
メンズにおすすめのフルーティタイプの香水「Ghost(ゴースト) ルミナス」
トップノート：ベルガモット、パイナップル、グリーンアップル、レッドアップル、メロナ、ブラックカラント、オレンジ、シャンパン
ミドルノート：ジャスミン、スズラン、スミレ、フローラル、ローズ、フリージア
ラストノート：サンダルウッド、ベチバー、ラズベリー、キャンディ、スイートピーチ
ウッディタイプ(ウッディノート)
メンズ香水の王道の香りといえばウッディタイプ。木や森林を思わせる香りのことで、人に安心感を与えるとも言われている。そんなウッディタイプに使われるのは主にサンダルウッドかシダーウッドだ。サンダルウッドはミルキーな甘さのある香りなのに対し、シダーウッドはシャープでドライな香りが特徴。ちなみにウッディ系は揮発が遅く、残香性が高いので香りの持続性が長い香水をお探しの方にもおすすめ。
メンズにおすすめのウッディタイプの香水「GUCCI(グッチ) ミネラル アロマティック」
トップノート：ローマンカモミール
ミドルノート：インド産コーラルジャスミン、プレシャス ムスク
ラストノート：バニラ、サンダルウッド、シダーウッド
メンズにおすすめのウッディタイプの香水「Dior(ディオール) ソヴァージュ パルファン」
トップノート：ベルガモット、マンダリン
ミドルノート：バニラアブソリュート、トンカビーンズ
ラストノート：シダーウッド、サンダルウッドエッセンス
