水沢ダウンの原点モデル「ANCHOR(アンカー)」の魅力とは?

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水沢ダウンの原点モデル「ANCHOR(アンカー)」の魅力とは?

2008年に登場以来、年々存在感を高める「水沢ダウン」。ヨーロッパブランドひしめくダウンジャケットの中にあって、異質な輝きを放つブランドだ。2015年には数千着以上の生産量を記録し、最強のダウンと評する人間も多い。今回はそんな水沢ダウンの原点と言えるモデルの「アンカー」にフォーカスして、その魅力を紹介!

水沢ダウンとは?

大阪市にある株式会社デサントが一丸となって2010年バンクーバー五輪の日本選手団に提供するために開発され、2008年より販売されているダウンジャケット。ブランドラインとしては、水沢ダウンを中心に、シャツやボトムなどもふくめて展開するオルテラインに属する。オルテラインは、allと、地形という意味のterrainを組み合わせた造語。特定の年齢層やシーン、領域というものを敢えて考えずに、かつ流行に流されない真のモノづくりはなにかということに取り組むことをデザインの根幹において商品を展開している。

水沢ダウンの「水沢」は人物名ではなく、工場名からとられている。水沢ダウンの全てのモデルに共通している特徴と言えば縫い目の無いことによる、「保温性」と「耐水性」だ。そこで求められるのは保温を高める「羽毛の取り扱い」と「防水の縫製」。この二つを一つの工場で完結させることが出来るのが岩手県の水沢工場だけだったことから「水沢」の名前が採用されている。東北地方にはコレクションブランドなどからの製造委託を受けるような優秀な工場が多く立ち並ぶが、その中にあっても流石の技術力を誇るのが水沢工場だ。

水沢ダウンの唯一無二の魅力とは?

デザインを見るだけでも他のダウンのデザインとは一線を画す洗練された仕上がりになっている水沢ダウン。ハイテクを印象付けながらも、トレンドに左右されないシンプルなデザインが魅力だ。水沢ダウンは2014年にISPO(世界的スポーツ展示会)にてアワード、JAPAN GOOD DESIGN賞ベスト100、同時特別賞を受賞する実績を残している。また、縫製はもちろん、ダウンを詰める作業まで全てが「日本製」という高品質。職人の手によって一つずつ丁寧に生産されている。

水沢ダウンの原点モデル「ANCHOR」

2008年の販売開始時期から長年愛され続けているロングセラーモデルが「ANCHOR(アンカー)」だ。様々な機能が備えられた他モデルと比べて、ベーシックなデザインのため、どんなスタイリングにも合わせやすい。値段が低価格に抑えられている点も魅力だ。

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着脱可能なフードデザインはアンカーの特徴のひとつ

フードデザインはジッパーによって着脱可能な仕様になっている。フードを取ると、スタンドカラーデザインのシンプルな表情に。その日のスタイリングや気分によって、シルエットを変化させられる点は嬉しいポイントだ。

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保温性と収納力を両立させたポケット仕様も魅力的

防水テープが配されたジッパー式のウエストポケットには、保温性を高めるため袋布に肌触りの良いフリース素材を採用。手首までしっかりと保護できる絶妙な深さも魅力的だ。内側の胸部分には、ジップ式ポケットを採用。余裕のある縦型のポケット口によって、iPhoneなどの端末や小物類はすっぽりとおさまる。

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水沢ダウンの徹底された”水”対策

ダウンの弱点といえば「水」。中綿に使用されているダウンは水に濡れると潰れてしまうため、保温性が一気に低下する。また、一度水に濡れたダウンは潰れて固まったままになってしまい、保温性能の復活も困難になってしまうのだ。一般的なダウンジャケットは、雨の日に着用する際、十分な注意が必要とされるが、水沢ダウンはその”水”対策が徹底して行われている。

水沢ダウンの”水”対策①「縫い目に撥水テープを貼ることで水の侵入を防ぐ」

水沢ダウンのジャケットは素材の撥水加工はもちろん、縫製仕様にも工夫が施されている。ダウンは縫い目の隙間から水が入ることが問題視されがちだが、水沢ダウンは熱接着などを駆使しながらステッチを最小限にとどめ、縫い目を閉じる様に撥水用テープを接着することで一般的なダウンジャケットの弱点を克服しているのだ。

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縫い目にテープを貼る仕様と聞いて「マッキントッシュのゴム引きコート」を思い浮かべる方も少なくないだろう。実は、英国の老舗コートブランドも取り入れているこの仕様を再現するには、工程があまりにも多いことから賃金が上がるため取り入れ辛いディテールとも言われている。そんな高度で手間の掛かる仕様も惜しみなく取り入れる点からも、水沢ダウンが最強のダウンと言われる理由が伺える。

水沢ダウンの”水”対策②「ミシンでは実現できない”HEAT WELDING”」

一般的なダウンにはバランスよく羽毛を配置して固定する為にステッチを施すが、そのステッチを施す際にミシンを刺した穴から羽毛が出てきてしまうという難点があった。水沢ダウンはその穴を無くすために、ミシンではなく熱接着を採用することで防水、羽毛の放出問題を解消している。

熱接着しているため、キルティング部分にステッチの糸が存在しない

また、羽毛が抜ける心配が無いため、予め脇の下などの可動部の羽毛を少なくしたりと、機能面での細かい調整まで計算して行われているのだ。副次的に内部のダウンの密閉性が高まったことによって、より少ないダウンで高い保温が可能になり、保温性をキープしつつもシャープなラインとデザインを両立させている。

袖下部分の羽毛を少なめに調整して厚みを減らすことで、コンパクトなシルエットと快適な着心地を実現

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水沢ダウンは”温度調整”の機能も秀逸

水を通さない工夫が施された水沢ダウンは、シティユースを考慮した温度調整の機能面も充実させているので驚きだ。

光を熱へと変換するオリジナル素材”HEAT NAVI”

太陽の熱を効率よく熱に変換するオリジナル素材が「HEAT NAVI」だ。ダウンジャケットとしてのファンダメンタルな保温性に加えて、発熱の素材が採用されているとなれば鬼に金棒。自然の力で発熱することでエコも謳われている。

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温度・湿気調整を可能にした”DUAL ZIP VENTILATION”

二列のジッパーは重ね着をしているように見せるためのデザインとして使われる事もあるが、「Form Follows Function(形態は機能性に従事する)」というコンセプトを掲げる水沢ダウンは、やはり意図した機能が備わっている。表面側にあるジッパーは防水ファスナーにより水の侵入などを防ぐ役割を果たす。二つ目のファスナーはメッシュ素材を採用することにより前を開けるほどでもないが、汗による蒸れなどを解消したい場合にメッシュファスナーへ切り替えることで体温調整まで行うことが出来る。

また、空気は入り口と出口があることで循環しやすいという性質から、脇下部分に開閉ファスナーを用いることで循環できるような設計に。裏地の両脇ウエスト部分にも、この通気性を高めるファスナーが設置されている。随所に施されたこのディテールは、電車通勤などの温度調整が必要な場面で活躍が期待できるだろう。

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高度なパターンワークが、腕の可動域を大幅に広げる

脇下部分には袖の縫い目を無くし、アスリート専用のスポーツウェアなどに用いられる特別なパターンを採用することで、腕の可動域を大幅に広げている。シルエットが重視されるフォーマルウェアのテーラードジャケットなどを着用した際、腕を振り上げたときに袖が引っかかり、上げにくいと感じることがあるが、水沢ダウンはこの設計により引っかかりが改善されているのだ。素材に4wayストレッチ素材を使用しただけでなく、型紙での機能面をしっかりと考慮している点は、スポーツウェアに特化したデサントらしい設計といえるだろう。

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