
ダウンジャケット一強だった冬のアウター事情に、大きな変化が訪れている。影響力のあるメゾンによる提案だけでなく、ストリートにおいてもロングコートの勢いが止まらない。冬の装いにおける「主役交代」は短期トレンドではなく、しばらく継続する大きな潮流になりそうだ。
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冬アウターの主役交代世界中のファッショニスタがロングコートに熱狂!
秋冬コーデの主役を担うアウターとして長らく君臨し続けたダウンジャケット。ラグジュアリーストリートやアウトドアミックススタイルの隆盛も手伝って、モンクレールやノースフェイスの人気モデルのダウンジャケット欲しさに争奪戦が繰り広げられてきたことは記憶に新しい。しかしトレンドが一斉にテーラードジャケットを主軸にしたキレイめ路線に転換したことで潮目が変わり、ロングチェスターコートを中心にロング丈のコートが主役に躍り出た。編集部が定点観測しているピッティウォモの参加者においては、元々ドレスウェアに傾倒する面々はもちろんだが、今までシュプリームやバレンシアガに熱狂してきた若手や、異性からのモテを意識したようなミーハーな層によるロングコートの取り入れが顕著になっている。
ミラノファッションウィークの参加者やプレゼンテーションにおいてもその傾向は顕著であったが、ふくらはぎくらいの丈感や、足首くらいまでのいわゆるマキシ丈まで、より長い丈のコートが目立った。
2025年1月のパリファッションウィーク中のランウェイにおいてお披露目された Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)のFW25メンズコレクションで目を引いたのは、膝下丈のコートにバギーシルエットのスラックスを合わせて描いたAラインシルエットだ。直線的な前立てを強調しつつ、歩みに合わせて裾が揺れ、硬質な線と柔らかな動きが同時に表現された。Hermès(エルメス)は厚みのあるメルトンを用いたチェスターコートを打ち出し、重量感のある肩とライトベージュの色調で冬の都市に映えるバランスを描いた。さらに、業界人の支持が厚く、リアルクローズに定評のある AURALEE(オーラリー)もロング丈のコートを主役に据えた。シンプルな構築とニュアンスカラーの組み合わせによって、ラグジュアリーとは異なる文脈からも「この冬はロング丈が主役」という方向性を補強している。
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World Rights, No Italy Rights
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A model wearing an original creation from the autumn winter 2025 2026 ready to wear mens collections from the house of Louis Vuitton
Menswear, autumn winter 2025 2026, Louis Vuitton, Paris, France – 21 Jan 2025
続いては私がおすすめしたいロングコート3モデルを紹介していく。
アラフォー編集部員の三井がおすすめするロングコート1Gentleman Projects SHANKS TOKYO
Gentleman Projects の SHANKS TOKYO(シャンクス トーキョー) は、チェスターコートをロング丈に昇華させたモデルである。SUPER100’s ウールメルトンを100%用いた生地を国内縫製し、クラシックな刻み位置のピークドラペルをあえてシングルブレストで仕立てたデザインが特徴だ。膝近くまで落ちる控えめなロング丈とゆとりを持たせたシルエットにより、縦線を引き通しつつも重厚感を適度に抑えている。裾まで裏地を備え、内ポケット付きの総裏仕様。袖口の見返し幅を広めに取り、ロールアップにも対応できる設計だ。Tシャツやスウェット、ニットといったトップスを選ばず羽織れる汎用性も備えており、都会的な冬の主役アウターとして十分な完成度を持つ一着である。
アラフォー編集部員の三井がおすすめするロングコート2THE ROWバージンウールギャバジン コート
The Row(ザ・ロウ)のバージンウール・ギャバジン・ロングコートは、ミニマルかつ洗練された佇まいを追求した一着だ。このコートは、クラシックなチェスター意匠を継承しつつ、直線的で余裕あるシルエットによって「硬さ」と「ゆとり」の共存を実現している。ギャバジン生地は毛羽が抑えられた滑らかな表面感を持ち、厚手ながらも着心地は軽く、都市冬衣料としての体温調整を意識した設計。裏地が付され、内ポケット構成も整えられており、ビジネス用途にも対応可能な実用性を兼ねる。コートとしての存在感を持ちながら、余計な装飾をそぎ落とした作風は、緩やかなモード感を求める着こなしに自然に寄り添う。
アラフォー編集部員の三井がおすすめするロングコート3DRIES VAN NOTENウール混ツイル コート
Dries Van Noten(ドリス ヴァン ノッテン)のウール混ツイル・ウィンターコートは、ベルギーらしい知的な構築力とモードの遊びを兼ね備えた一着だ。膝下まで届くロング丈を基調としながら、ややゆとりを持たせたストレートシルエットで縦の比率を保つ。ウール混紡のツイル生地はしっかりとした質感がありながら軽さもあり、真冬の都市生活に耐えうる密度を備えている。裏地付きで防寒性にも配慮され、上質なテーラリングと実用性を両立。クラシックに偏らず、現代的なムードを纏えるロングコートとして、この冬の候補に加えるべき一着である。












































