ダッフルコートやPコートなど丈の短いタイプがポピュラーなオーバーコートいわゆる“ショートコート”は、エレガントなロングコートやベーシックなハーフコートに比べ軽快で気軽に羽織れる優秀アウター。もちろんトレンチコートやステンカラーコート、チェスターコートなどスタイルを問わずショート丈は存在し、スタイリングにおける丈感のバランスの調整はもちろんのこと、ボトムスのシルエットの打ち出しやアンダーのスタイリングを強調するにもそのポテンシャルを発揮する。今回はそんな「ショートコート」にフォーカスし、着こなしのコツや参考となるメンズコーデ、おすすめアイテムを紹介！
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ショートコートとは、どれぐらいの丈感のコートのこと？
一般的にショートコートの丈感は、ウエストよりも下のベルトの位置からヒップにかかる程度のレングスだ。もちろん海外でもオーバーコートは多くのサイトで「腰の下まで伸びる袖のあるアウターウェア」と定義されており、大まかに腰の位置まで着丈のあるオーバーコートをショートコートと称している。
ショートコートとジャケットは何が違う？
ショートコートは元々オーバーコート(the outermost layer for outdoor＝屋外用のアウターレイヤー)であるのに対し、ジャケットはかつてアンダーコートと呼ばれ、着丈の長さで明確に分類されていた。通常ショートコートとジャケットは丈の長さが異なり、一般的にはショートコートの方がジャケットよりも僅かながら丈が長いと認識されている。
ショートコートの着こなしをオシャレに仕上げるコツは？
ショートコートは名前の通りコートの中でも丈が短いのが特徴。ショート丈でボトムスの見える面積が広いため、パンツシルエットとのバランスをどう取るかがコーデをお洒落に見せる重要なカギとなる。テーパードシルエットでスマートに着こなす、はたまたワイドパンツでルーズなシルエットを打ち出すなど、どのボトムスを選ぶにせよ見栄えが良くぎこちなさを感じないルックスに落とし込むことが必須だ。次の項で紹介するメンズコーデスナップを参考にしながら、自分の理想のシルエットバランスを探ってみてほしい。
ショートコートを使ったコーデ事例を紹介！
ここからは、様々なショートコートを羽織ったメンズコーデのなかでも、今後の着こなしを考える上で参考になりそうなスナップをOTOKOMAE 編集部が厳選ピックアップ！
コーデ①「グレンチェックのショートコートでタイドアップスタイルにクラシカルな華やぎをプラス」
タイドアップしたブラウンジャケットと黒スラックスのジャケパンに、グレンチェック柄ダブルブレストのショートコートでクラシカルな華やぎを付与。上下を無地で揃えたソリッドなジャケパンスタイルを、ストライプ柄シャツとチェック柄のショートコートでヒネリを効かせたスタイリングに。ショートコートの上衿を持ち上げてこなれ感をプラスしたさりげない着こなしも見逃せない。
1911 LUBIAM CERIMONIA(1911ルビアム セレモニア) ショートコート
コーデ②「黒のショートコートと黒のインナーダウンを重ね着し冬のメンズコーデをすっきりとしたシルエットで表現」
チェスターフィールドスタイルの黒のショートコートにスタンドカラーの黒のインナーダウン、スリムフィットのベージュパンツとローカットの白スニーカーを合わせたメンズコーデ。ショートコートとインナーダウンを、黒と立ち襟のこなしで関連させて統一感を演出しながら、着膨れ感のないすっきりとしたシルエットの冬コーデを完成させている。ダークカラーでも重見えの心配が少ないショートコートなら、こんな重ね着も思いのままだ。
Tagliatore(タリアトーレ) ショートコート
コーデ③「ベージュショートコートのスタイリングに茶系のチェック柄ジャケットと白のコーデュロイパンツで立体感を演出」
アイボリー、ベージュ、キャメルやバーガンディなど白系から赤茶系へのアーシーなグラデーションに柄とテクスチャーで抑揚をつけ、ベージュショートコートのスタイリングに立体感を演出。無造作に襟を立てたショートコートの着こなしとシャツのネックラインからチラ見せした白Tシャツでラフな雰囲気をプラスしながら、かっちり過ぎずルーズ過ぎないこなれ感のある着こなしに。
HARRIS WHARF LONDON(ハリスワーフロンドン) ショートコート
コーデ④「ベージュのステンカラーショートコートと白アイテムの間にオリーブグリーンのジャケットをインサートしメリハリを効かせたメンズコーデ」
汎用性の高いベージュのステンカラーショートコートをチョイスして、オリーブグリーンのジップアップジャケットにプルオーバーの白シャツ、白のストレートパンツとキャメルスエードのショートブーツをコーディネート。ベージュのショートコートと白アイテムの間にオリーブグリーンのジップアップジャケットを差し込むことで、淡い色味がぼやけないようメリハリを効かせた着こなしに。抜けの良い白とアーシーな色味の対比が◎
MACKINTOSH(マッキントッシュ) BEAMS F 別注 DUNKELD SHORT コットン ステンカラーコート
コーデ⑤「メルトンウールのPコートはジャケット感覚でメンズコーデに取り入れやすいショートコートの定番」
キレイめにもラフにも着こなせるメルトンウールのPコートは、ジャケット感覚でメンズコーデに取り入れやすいショートコートの定番だ。コチラにピックアップしたスナップのようにタイドアップしたジャケパンスタイルに合わせても、キチンと感を損なうことなく着こなしもスマートなことこの上なし。ブレザーの元祖を意識したメタルボタン付きの華やかなピーコートなら、大人の品格と凛々しさの両得も簡単だ。
Golden Goose(ゴールデングース) ショートコート
コーデ⑥「ブラウンショートコートにキャメルのタートルネック、アイボリーのコーデュロイパンツを組み合わせ冬のメンズコーデを暖かみのあるルックスに」
PコートとランチコートをMIXしたスタイルのブラウンショートコートにマイルドなキャメルのタートルネックニット、スリムテーパードシルエットが今っぽいアイボリーのコーデュロイパンツと赤のシューレースをアクセントにしたブラウンスエードのサイドジップブーツを組み合わせ。テクスチャーに特徴のあるブラウン系のアーシーな色味でまとめることで暖かみを演出し、すっきりとした無駄のないシルエットでスタイルアップした着こなしに。カントリーとアーバン、レトロとモダンをイイ按配にブレンドした大人のキレイめなスタイリングだ。
コーデ⑦「キメ感のないショートコートと言えばダッフルコートが有力な選択肢」
トグルボタンとフードが特徴のダッフルコートは、着こなしに抜け感を演出するショートコートの代表格。クマのパディントンが着ているコートとしても知られており、海軍のイメージが根強いアイテムでありながらネイビーとブラック以外の色味ならほっこり感や親しみやすさを感じる印象に仕上がる。それゆえスタイリッシュなショートコートやスポーティなショートコートとの差別化を図るなら、ダッフルコートが有力な選択肢となるだろう。
J.PRESS(ジェイ・プレス) ショートコート
コーデ⑧「オリーブグリーンのアウトドア顔ショートコートで冬のメンズコーデに武骨さをプラス」
ツィードジャケットとスリムフィットのブルージーンズのジャケパンに、オリーブグリーンのアウトドア顔ショートコートで武骨さをプラス。ショートコートのフードにあしらったリアルファーでリッチなムードを添えながら、男らしさを感じる着こなしに。アーバンなストリートに馴染ませるようセットしたプレミアータの黒スニーカーのチョイスもナイス。
OTOKOMAEサイト内のスナップページでは、より幅広くスナップを掲載しているため「もっとスナップをチェックしたい！」という方はぜひ活用してみてほしい。
