ラグジュアリースポーツウォッチの雄「エドックス(EDOX)」の魅力と定番モデルを紹介

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ラグジュアリースポーツウォッチの雄「エドックス(EDOX)」の魅力と定番モデルを紹介

スポーツ関連の腕時計を多く手がけるエドックス(EDOX)。力強さと繊細さを併せ持った優美なデザインのコレクションが持ち味だ。今回は、タフウォッチの雄「エドックス」の魅力について紹介!edox

エドックスとは

スイス時計の古参ブランド、エドックス。スポーツ関連との結びつきが深く、ハードな見た目と高い精度を持つ腕時計を中心に多彩なコレクションを展開。高機能ダイバーズや業界初の世界時計などを開発し、1900年代半ばの時計界をリードした実績も持つ。日本市場での歴史は浅いが、2007年に取り扱いが始まると飛ぶ鳥を落とす勢いで人気は急上昇。現在では日本においてもトップクラスの時計ブランドとして名を連ねる。

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エドックスの歴史

ラブストーリーから始まったエドックスのルーツ

1884年にスイスのジュラ山脈麓に位置する町、ビール・ビエンヌで誕生したエドックス。創業者は優秀な時計職人であったクリスチャン・リュフリィ-フルーリー(Christian Rüfli-Flury)氏。設立のきっかけとなったのは、ひとつの贈り物である。フルーリー氏は妻が25歳を迎える誕生日に自身がデザインして作った懐中時計をプレゼントした。そのあまりの美しさに感動した妻が、フルーリー氏に時計ブランドの立ち上げを奨めたのだ。130年前の淡いラブストーリーが、エドックスの原点である。

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創業者クリスチャン・リュフリィ-フルーリー氏

エドックスの公式ロゴ”砂時計”の誕生

古代ギリシア語で”時間”を意味するエドックス。このブランド名を象徴するロゴマークは、1900年に誕生した。不朽のシンボルとして砂時計のデザインを採用したこのマークは、100年以上が経つ今なおエドックスの誇り高い公式ロゴとなっている。

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近代設備で大ブランドへと発展したエドックス

懐中時計が主流であった1920年代、エドックスはいち早く腕時計製造に参入したブランドのひとつだった。事業拡大が進み、第二次世界大戦後の1955年当時には500名を超える時計職人を雇い入れ、その巨大な工場はスイスで最も近代的と評された。

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スイス有数の独立系時計ブランドとして突き進む

1983年には、本社をビエンヌから現在のジュラ州レ・ジェネヴェへと移転したエドックス。クオーツショックを経てなおこのブランドは生き残り、現在は110名の有資格時計技術者を含む140名以上を擁している。また、現在の時計業界はブレゲやオメガの「スウォッチグループ」や、ヴァシュロン・コンスタンタンやジャガー・ルクルト、パネライが属している「リシュモングループ」など、大抵の時計ブランドは大手グループに所属している。エドックスも1970年代のクオーツショックのときには、スウォッチグループの前身であるASUAGというグループに所属していた。しかし、1980年代前半に独立して以降、エドックスはスイスでも数少ない”独立系の時計ブランド”として現在に至っている。

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ハードなスポーツと深い縁を持つエドックス

スポーツ関連のタフウォッチを多く開発してきたエドックスは、数々の由緒あるスポーツとパートナーシップを結んできたブランドとしても知られている。”海のF1″とも称されるパワーボートレースの最高峰「クラスワン(Class-1)」では、2008年から2014年までのあいだ公式サポーターとして、計器類や技術を提供。その世界観をインスパイアした時計「クラスワン」は、現在のエドックスを象徴するモデル「クロノオフショア1」へと受け継がれている。

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2010年から2012年には、WRCの公式タイムキーパーを務めた。F1選手権、世界ツーリングカー選手権に並ぶ”世界三大モータースポーツ”のひとつであり、年間で500万人のもの観客がレース観戦に訪れる世界ラリー選手権「WRC(World Rally Championship)」。このWRCの世界観を投影したモデル「クロノラリー」シリーズは、今なおラリードライバーを始めとする多くのスピード狂たちの必須装備となっている。

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現在では、世界の一流セーラー達が参戦するヨットレース「エクストリーム・セーリング・シリーズ(EXTREME SAILING SERIES)」や、ラリーレースの中でも世界一過酷と言われている「ダカール・ラリー(DAKAR RALLY)」など、コンマ数秒の差が勝敗を左右する競技の公式タイムキーパーを務めているのだ。

エドックスが発明した革新的な時計

長い歴史のなかで、エドックスは時計づくりを進化させる革新的な製品を多く生み出している。

画期的なダイバーズウォッチ「デルフィン」

1960代初頭にエドックスが開発した「ダブル・O-リング シール」。この独自な機構は、ねじ込み式リューズを使わずに200m防水を実現。1961年に発表したモデル「デルフィン」は、このダブル・Oリングを搭載した画期的な防水時計として旋風を巻き起こした。2014年、エドックス創業130周年を記念してデルフィンが復刻。曲線と直線を組み合わせた12角形ベゼルなど、1970年代のデルフィンが忠実に再現されている。

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世界初のワールドタイマー「ジオスコープ」

ディスプレイ付きのワールドタイマーを世界で初めて披露したのもエドックスだ。1971年に発表された「ジオスコープ」は、ダイヤルに南極から見た世界地図が描かれており、インナーベゼルには24時間のGMT機能が搭載されていた。デイナイトや太陽表示も備えられたユニバーサルウォッチは、その革新的な多機能とユニークなデザインで絶大な人気を得た。デルフィンと同じく2014年には復刻コレクションが発売。初代モデルを踏襲したデザインで、300本限定で展開された。

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世界最薄のドレスウォッチ「レ・ベモン」

1998年に発表されたクラシカルな「レ・ベモン」は、世界でもっとも薄いドレスウォッチとして話題を呼んだ。カレンダー付ムーブメントながら厚み1.4mmという記録は、現在においても世界最薄レベルである。

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エドックスのフラッグシップモデル「クロノオフショア1」

エドックスの中でも最も高い人気を誇る「クロノオフショア1」は、水上を毎時257kmのスピードで駆け抜けるパワーボートレースの過酷な環境下を想定して作られたハイスペックウォッチである。

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ハイテクセラミックベゼルを採用したベゼルは、サファイアと同等の高硬度を誇る。腐食や変形を防ぎ、キズへの耐性にも優れている。耐久性だけでなく、時計の外観を美しく保つ光沢も備える。

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ダイヤルに採用されているカーボンファイバーは、パワーボートの船体にも多く使われる軽量な素材。他の時計にはないスピード感と高級感を演出する。クロノオフショア1コレクションはすべてのモデルで300m以上の高い防水性能を備えている。500m防水以上のモデルには、ヘリウムガスエスケープバブルも装備する本格ダイバーズ仕様。

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タフウォッチだけがエドックスじゃない!紳士のための腕時計「レ・ヴォベール」

クロノオフショア1のような、男らしくも力強い腕時計が注目されがちなエドックスだが、実はドレスウォッチのクオリティも秀逸。中でも、スイス時計製造発祥の地をモデル名に冠した「レ・ヴォベール」コレクションはスーツスタイルにぴったりだ。

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スイス時計の伝統にオマージュを捧げたダイヤルは、飽きの来ないシンプルなデザイン。ダイアルからガラス面までの間隔が狭く作られており、加工精度の高さを窺わせる。そして立体的なアプライドインデックスは高級感と視認性を両立。

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スリムなベゼルを採用することで文字盤の存在感をアピール。スマートな見た目で操作性にも優れたターバン型リューズは、クラシックなドレスウォッチに採用されることが多い伝統的な形状。

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先人への敬意を表したケースバックには、ジュラ山脈で最も古く時計製造を行った歴史的価値の高い建築物と、時計製造が始まった1685年の文字を刻印している。

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エドックスの時計製造へのこだわり

独立系時計メーカーとして、他のブランドに負けないクオリティのコレクションを展開するエドックス。その由緒ある時計づくりも要注目だ。

デザイン

エドックスの時計デザインはコンピュータを一切使用せず、デザイナーが手で描くことから始められる。そうすることで、枠に収まらないユニークな機能性やスタイルが、細部に至るまで各専門家に共有できるのだ。「クロノオフショア1」や「クロノラリー」のような斬新で大胆なデザインはこうして誕生した。

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ケース

通常の腕時計のケースは3つのパーツによって構成されるが、エドックスのスポーティモデルではより多くのスイス製パーツを使用した複雑ケース構造を採用。これにより強靭な防水性と耐衝撃性を実現。また、独創的でどの角度から見ても立体的な仕上がりとなり、ハードで美しいデザインと機能性を両立させている。

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手作業による組み立て

熟練した時計職人によりハンドメイドで組み立てる真摯な時計づくりもエドックスの誇り。一つひとつ丁寧に組み立てられた時計は、様々な精度調査や防水検査などを経て万全のクオリティを高める。高精度で精巧なこのブランドの腕時計には、膨大な手間と時間がかけられているのだ。

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エドックスの定番モデルを紹介

エドックス「クロノオフショア1 クロノグラフオートマチック(CHRONOFFSHORE-1 CHRONOGRAPH AUTOMATIC)」

アイコン的コレクションの「クロノオフショア1」。このクロノグラフ搭載モデルは雑誌にも紹介された人気の高いモデル。ブラックのハイセラミックベゼルとブルーカーボンダイアルが絶妙のコントラストを奏でている。500mの防水性能とヘリウムガスエスケープバルブ、46時間パワーリザーブを備えるプロ仕様の機能性も魅力。ダイナミックな見た目と性能を備えたスポーツウォッチの代表格だ。

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エドックス「クロノラリー1 クロノグラフ(CHRONORALLY1 CHRONOGRAPH)」

ずっしりした重みが男らしさを感じさせるクオーツムーブメント採用のクロノグラフ。ラリードライバーの使用を想定して作られた本格的なレーシングウォッチで、操作性がとことん追求されている。象徴的なプッシュボタンはドライビング中も押しやすいよう左側に配されており、ビッグサイズの形状とカラーリングで高揚感を味わえる。文字盤のデザインに関しても、ラリーカーのメーターパネルからインスピレーションを受けている。

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エドックス「レ・ヴォベール オープンハートオートマチック(LES VAUBERTS OPENHEART AUTOMATIC)」

正統派ドレスウォッチの「レ・ヴォベール」シリーズ。落ち着いた外観ながらも、一部シースルーの文字盤から臨めるムーブメントが高級感を際立たせる。42時間パワーリザーブと50m防水を備えているため、日常生活における性能面は申し分なし。ピンクゴールドのステンレススチールケースとターバン型リューズが美しい。

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エドックス「グランドオーシャン エクストリームセーリングシリーズエディション(GRAND OCEANEXTREME SAILING SERIES EDITION)」

航海を彷彿とさせるディテールをちりばめたロマン溢れる「グランドオーシャン」コレクション。ハイテクセラミック素材を採用した逆回転防止ベゼルは、ヨットのウィンチをイメージ。様々な工程を経て立体的な輪郭に仕上げられており、角度を変えるたびに艶やかな光を反射する。航海に不可欠なコンパスを模した文字盤や針デザイン、複数のパーツで構成された立体的なケースなど、男心をくすぐるポイントが随所に仕掛けられている。

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エドックス「デルフィン オリジナル クオーツ クロノグラフ (Delfin Original Quartz Chronograph)」

1961年に大きな話題を呼んだ画期的防水時計「デルフィン」を復刻させたコレクション。特に高い人気を誇っていた1970年代の第三世代モデルのデザインを踏襲したこのモデルは、12角形の意匠が施されたベゼルとリューズ、プッシュボタンが最大の魅力。すっきりとした二つ目クロノグラフとバーインデックスを配したシンプルなデザインのため、幅広いシーンで利用できる。ケースバックのドルフィンがアクセント。

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