世界中の人々から愛され続けるメガスポーツブランド「NIKE(ナイキ)」。高いデザイン性に加えて、ハイスペックな機能を備えたスニーカーを多くラインナップし、常に進化し続ける人気ブランドとして君臨している。今回は、その中でもビビッドなカラーや遊び心あふれるデザインが多い「NIKE DUNK(ナイキ ダンク)」のスケートボーディングライン「NIKE SB DUNK(ナイキ SB ダンク)」にフォーカス。ナイキのこれまでの歩みから、通常のダンクモデルとの比較、展開タイプの紹介まで徹底解説!
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「NIKE(ナイキ)」のこれまでの歩み
世界的スポーツメーカー「NIKE(ナイキ)」は、1972年にフィル・ナイトによって設立。社名の由来は、ギリシャ神話の勝利の女神「Nike(ニケ)」であると言われている。オレゴン大学の中距離ランナーであったフィル・ナイトが、陸上のコーチであったビル・バウワーマンとタッグを組み、1964年にナイキの前身となる「ブルーリボンスポーツ社」を設立。日本のタイガー社(アシックス)から製品の輸入をしていたが、その後自身の手で開発からデザインを手掛けるようになり、今のナイキが誕生。ミュンヘンオリンピックで選手たちがナイキのシューズを着用したことをきっかけに一躍有名ブランドへ。高い機能性に加え、ハイセンスなデザインのスニーカーを多くラインナップし、スポーツ界のみならずファッションシーンにも欠かせないブランドへと成長を遂げたのだ。
ナイキを代表する名作モデル「DUNK(ナイキ ダンク)」
これまでに多くの名作モデルを生み出してきたナイキだが、今回紹介する「NIKE SB DUNK(ナイキ SB ダンク)」の基になったモデル「NIKE DUNK(ナイキ ダンク)」もブランドを代表する人気モデルのひとつ。ダンクは1985年、NCAA(日本体育協会)の男子バスケットボールトーナメントのプロモーション「カレッジカラープログラム」の一環としてデビュー。当時、ブラックやホワイトを基調としたバッシュが多いなか、参加校のスクールカラーを大胆に反映したビビッドなカラーが注目を集め、瞬く間に人気モデルへと上り詰めた伝説的なスニーカーだ。実はこのプロモーションには裏話があり、カラバリを増やすことでナイキの売上拡大を目論んでいたのだとか。
「NIKE SB DUNK(ナイキ SB ダンク)」が誕生した経緯とは?
ナイキ SB ダンクの“SB”は、“スケートボーディング”の略称。ナイキ ダンクは、当初バッシュとしてリリースされたモデルだが、グリップ力の高さや横方向の動きに対するサポート性、アッパーやソールの耐久性、ファッション性の高さに注目したスケーターたちからも好んで履かれるようになる。当時、利き足の違う相手と片足だけ交換し、左右色違いのダンクを履くスケーターもいたほど、独自のカルチャーを構築していた。そんなナイキがスケートボードカテゴリーに参入していったのは、2002年のこと。よりスケーターシューズとしての機能、デザインを刷新させたライン、ナイキ スケートボーディングを略して「NIKE SB(ナイキ SB)」が誕生。インソール部分に衝撃吸収システムである「Zoom Air(ズームエア)」を搭載したスニーカー「DUNK LOW PRO SB(ダンク ロー プロ SB)」のリリースをきっかけに、世界中のプロスケーターたちから注目されることとなったのだ。
「ナイキ ダンク」と「ナイキ SB ダンク」の違い
通常のダンクとSBダンクは一体どのような点が違うのだろうか。ダンクと比較しながらダンクSBの特徴を解説。
ナイキ SB ダンクの特徴①「Zoom Air(ズームエア)を搭載した高反発ソール」
ナイキ SB ダンクには、通常のダンクモデルには搭載されていないミッドソールの内部に高圧の空気を入れた「Zoom Air」を採用。非常に伸縮性があり、通常のスニーカーでは感じられないほどの高いクッション性と柔らかさを提供する。さらにアウトソールをフラットに設定することで、地面との接地面積を増やし、摩擦力を向上させて安定性を高める効果も。この高反発なクッションと安定感のあるソールがスケーターたちの足元を支えているのだ。
ナイキ SB ダンクの特徴②「耐久性を向上させる素材を採用」
他のモデルに比べてデッキや地面との摩擦が多いスケートボードは、シューズの傷みも他のスポーツに比べて早い。そこでナイキ SB ダンクに採用されているのが、耐久性の高いこだわりの素材だ。スエードやヌバックと言った摩擦に強い素材でアッパーを構築することで、耐久性をグンとアップ。見た目的にもモダンな印象になり、洗練された印象に仕上がるのも魅力的なポイントだ。
ナイキ SB ダンクの特徴③「足あたりの良さを考慮した厚みのあるシュータン」
様々なトリックを繰り出すスケーターたちは、スニーカーの足あたりを重視する。ナイキ SB ダンクのシュータンは、ダンクよりも厚みのあるシュータンを採用。見た目でも分かるほどの厚みを備え、柔らかい足当たりでスケーターたちの足元をサポート。負荷がかかっても靴擦れしにくく、快適な履き心地へと導く。シュータンにはSBの文字も印字され、見た目でSBシリーズだと分かるデザインも見逃せないディテールだ。
ナイキ SB ダンクの特徴④「長持ちするオーバルシューレース」
SBモデルには通常の楕円系のオーバルシューレースを採用。足にボードが直接当たったり、シューレースにも摩擦が加わりやすいスケートボードでも、耐久性に優れたオーバルシューレースなら長持ちすること間違いなし。さらにしなやかで締めやすいというメリットもあるため、スケートボード時に重宝する優秀なシューレースなのだ。
ナイキ SB ダンクの特徴⑤「スケーターカルチャーや有名スケーターとのコラボモデルも多数」
スケートボードに特化したラインなだけあって、スケーターカルチャーや有名スケーターとのコラボモデルも多く展開しているナイキ SB ダンク。ニューモデルが登場するたびに、スニーカーフリークをはじめ、スケーター界隈を賑わせている。ダンクらしいビビッドな色使いであったり、異素材のパターンを組み合わせたりと、遊び心のある多彩なデザインを採用したアイテムを豊富にラインナップ。そのデザイン性の高さがスケートシーンのみならず、ストリートシーンでも注目されている。シューズボックスもこだわりを反映した洒脱な仕上がりで、コレクションとして飾っているマニアも多い。
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