アインシュタイン、西郷隆盛も愛用!ロンジンの魅力と定番モデルを紹介!

スイス時計メーカーの名門、ロンジン。1900年代の時計業界において、先鋭的な製造技術を駆使した腕時計で世を席巻。現在は、当時のアンティークモデルを復刻した「ヘリテージコレクション」などで再び注目を集めている。今回は、時計界の重鎮ロンジンの魅力について紹介する!

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ロンジンとは

フランスの古語で「花溢れ小川流れる野原」の意味を持つロンジン。スイス老舗の腕時計ブランドとして、数多くの名作コレクションを展開。ハイスペックなクロノグラフを多く手がけ、人類の新たな冒険を支えながらも独創的なモデルで人気を博した。1970年代にはクオーツショックによって窮地に追いやられるも、1983年にスウォッチグループの前身となるSMHに入り、徐々に全盛期の輝きを取り戻す。現在は、かつて絶大な人気を誇ったアンティークモデルを復刻させた「ヘリテージシリーズ」や、エレガントとクラシックを追求した「マスターコレクション」などの豊富なラインナップで時計ブランドとして確固たる地位を築いている。

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老舗ブランド「ロンジン」のルーツ

ロンジンの創業は1832年。スイスの時計ブランドの中でも屈指の老舗である。創業者のオーギュスト・アガシ(Auguste Agassiz)氏は、海洋学や地質学において多大な功績を残したアメリカの有名な学者、ルイ・アガシ(Louis Agassiz)氏を兄に持つ。

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ルイ・アガシ氏(1807 – 1873)

時計販売会社に勤務していたオーギュスト・アガシ氏は、1832年にロンジンの全身となる「アガシ商会(Agassiz & compagni)」を設立。アガシ氏はアメリカの親族を通じ、他の大陸までその販売網を拡大することに成功した。アメリカを中心に国際的成功を収めたアガシ氏、1850年代半ばには、彼の甥であるアーネスト・フランシロン(Ernest Francillon)氏がその経営を受け継いだ。

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オーギュスト・アガシ氏(左)とアーネスト・フランシロン氏(右)

フランシロン氏はその会社の責任を担いつつも、地域の時計製造方法をもっと改善する方法がないかと考えを巡らせていた。そして、当時別々の工房や自宅などで行われていた時計の複数の製造工程を1か所にまとめることを思いつく。内部構造からケースに至るまで、時計の組み立てと仕上げに関する全ての作業を機械的な方法で一か所にて行う。現在で言うところの、マニュファクチュールの原型となるような工場を作ろうと決意した。そして1866年、スーズ川の右岸の「レ・ロンジン(Les Longines)」と呼ばれる場所に土地を購入。翌年の1867年にロンジンの製造工場を誕生させ、その土地の名を社名とした。

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ロンジンの象徴、「翼を持つ砂時計」のロゴ

ロンジンの特徴的なロゴは、本格的な製造工場が建てられた1867年以降のモデルから採用されている。一貫製造によって卓越した製造技術を持っていたロンジンは、その名声を利用しようとする偽造品の横行を阻止するためにこのシンボルを掲げた。この「翼を持つ砂時計」のロゴは、ロンジンのブランド名とともに1889年に商標登録。現在まで変更されることなく使用され続けたロンジンのロゴは、世界知的所有権機関(WIPO)に登録されている中で、最も古いものである。

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西郷隆盛にアインシュタイン、歴史的人物たちがロンジンの時計を愛用

ロンジンが創業した1832年は、日本で言うとまだ江戸時代。ペリー提督率いる黒船の艦隊が浦賀港に来航する20年も前の話である。これほどの長い歴史を持つだけあって、伝記でしか知り得ない偉大な人物たちがロンジンのポケットウォッチを愛用している。日本でも、明治維新の立役者のひとりである西郷隆盛がロンジンの懐中時計を使用していた。江戸城無血開城の翌年にあたる1869年、第12代薩摩藩主島津忠義から贈られてとされる懐中時計。ロンジン創成期の頃に製造されたそのポケットウォッチは、ホワイトの文字盤にローマインデックスとスモールセコンドを配した、金色に輝くモデルだったと伝えられている。
ちなみに長らくのあいだ、日本で最初にロンジンを所有したのは1869年の西郷隆盛とされていたが、2010年に開催された「ロンジン 古時計コンテスト」で、さらに古い1867年製の時計が日本にあったことが認められた。

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シリアルナンバー”300”が刻まれた日本最古のモデルは「AA4」と呼ばれる創業初期のムーブメントが搭載されていた(写真は別モデルのAA4ムーブメント)。

また、かのアルバート・アインシュタイン博士もロンジンの所有者である。2008年、ニューヨークのオークションに出品されたアインシュタイン博士の腕時計。これが、1929年に製造されたロンジン社製のものだったのだ。相対性理論という、”時間”の概念に大きく関わるアインシュタイン博士が所持したこの時計は、596,000ドル(約6千万円)という驚きの金額で落札された。また、アインシュタイン博士はもう1つロンジンの時計を所有していたことが確認されており、その1943年製のポケットウォッチはベルンの歴史ミュージアムに所蔵されている。

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2008年に出品されたアインシュタイン博士が使用していたロンジン社製腕時計

ロンジンの時計は最も受賞数が多い

1867年、2代目のアーネスト・フランシロン氏が自社一貫製造に乗り出してすぐに、ロンジンの時計はパリ万博で銅賞を獲得するという快挙を成し遂げる。その後、1900年に再びパリで開催された万国博覧会において、クロノメーター“キャリバー21.59 ”を搭載した名作“la Renommée (ラ・ルノメ)”で見事グランプリに輝く。1911年の時点ではすでに1,100人を超える労働者を抱える時計メーカーへと成長を遂げていたロンジン。その他にも多くの栄誉に輝き、歴代万博で10個のグランプリと28個の金メダルを獲得。「最も受賞数の多いブランド」として知られることとなった。

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グランプリを受賞したロンジンのポケットウォッチ

ロンジンの時計性能を証明したアブルツィ公爵の北極探検

ロンジンの時計は、人類の歴史に残る多くの冒険を支えたことでも知られている。その最初の一歩となったのは1899年。アブルッツィ公爵として知られるルイ・アメデー・ドゥ・サヴォワの、帆船による北極探検である。

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ロンジンの盟友「チャールズ・リンドバーグ」

1927年、大西洋単独横断無着陸飛行という前人未踏の偉業を成し遂げたアメリカ人パイロット、チャールズ・リンドバーグ(Charles Lindbergh)氏。その偉業を支えたのもロンジンの時計である。1923年からFAI(国際航空連盟)とAAA(米航空協会)のオフィシャルウオッチを務めていたこともあり、かねてからロンジンとリンドバーグ氏には強い縁があった。

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チャールズ・リンドバーグ氏と愛機「スピリット オブ セントルイス」号

今後、長距離飛行が当たり前の時代が到来すると予見していたリンドバーグ氏は、それに対応し得る計器のアイデアを提案。そして1931年、リンドバーグ氏とロンジンの共同開発によって「アワーアングルウォッチ」が誕生した。自分の現在位置を確実に把握することが命題の長距離飛行。ベゼルとダイヤルに時角を計算するための目盛りを配したアワーアングルウォッチは、緯度と経度を知ることができる革新的なパイロットウォッチとして絶大な支持を集めた。

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時代を牽引してきたロンジンの独創的な時計

ロンジン業界は時計メーカーのなかでも先鋭的な製品開発で業界を牽引してきた。1916年にはいち早くラウンド型以外のムーブメントの開発を始め、オーバル型の腕時計用や長方形のムーブメントを商品化している。

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また、1954年には初のクオーツウオッチを開発。ヌーシャテル天文台のコンクールで、精度における新記録を瞬く間に樹立。クォーツ時計に16ミリカメラを搭載したクロノグラフ機器”Chronocinégines”は、1/100秒単位での撮影を実現。陸上競技におけるゴールライン通過時の判定などに使われた。ロンジンはクオーツショックによって大打撃を被った多くのスイス時計ブランドのうちのひとつだが、セイコーがクオーツウォッチを発売する15年も前に、クオーツ時計の開発を行っていたのはなんとも皮肉な話。

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カメラを搭載したクオーツ時計「Chronocinégines」

1972年には、液晶(LCD)によるデジタル表示を特徴とした、”Longines LCD”と名付けられたモデルを発表。この腕時計はIR100 (Annual Industrial Research Conference and Awards)という栄えある賞を獲得している。

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1975年に発表された “Cléopâtra” は、バングルタイプのブレスレットにオリエンタルなテイストが配されたデザインの腕時計で話題を呼ぶ。このモデルはバーデンバーデンの“ゴールデンローズ賞”を獲得。現在のエレガントなコレクションにもそのDNAは多く受け継がれている。

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ロンジンのアンティーク時計を復刻させた「ヘリテージシリーズ」

過去のモデルを、現在の製造技術によって復刻させたヘリテージシリーズ。多くの時計ブランドが復刻モデルを手がけるが、ロンジンの復刻シリーズほど人気を集める例は類を見ない。長い歴史が、アンティークとしての価値を最大限まで高めているロンジンの腕時計。もはやこのシリーズは現在のロンジンの主力と言っても大袈裟ではない。リンドバーグ氏と共同開発によって誕生した「アワーアングルウォッチ」も、過去の姿をほぼそのままに現代へと蘇っている。

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色褪せることないクラシックな外観。多くを求めないそのデザインは、現代だからこそ光るものを感じるのかも知れない。

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ロンジンの定番モデルを紹介

ロンジン「ヘリテージ 1940(L2.767.4.53.2)」

由緒あるロンジンの歴史にオマージュを捧げた人気のシリーズ。1940年に発表されたモデルの復刻だが、毎時28,800回振動と42時間のパワーリザーブは現代技術の賜物。6時位置に配されたスモールセコンドがさり気ないアクセントとなっている。

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ロンジン「フラッグシップ ヘリテージ(L4.795.4.78.2)」

1957年製作のオリジナルを復刻した「フラッグシップヘリテージ」。クラシックな雰囲気抜群の文字盤にゴールドの針とインデックスが高級感を漂わせる。現代の時計のルーツとも言える、1950年代の紳士たちの腕を飾ったエッセンスを見事に再現している。

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ロンジン「マスターコレクション(L2.673.4.78.6)」

クラシックとエレガンスの融合をコンセプトに2005年に発表された、ロンジンの「マスターコレクション」シリーズ。「クロノグラフ」、「指針式日付表示」、「曜日&月の窓表示」、「ムーンフェイズ」、「24時間表示」と、40ミリのケースのなかに詰め込めるだけの機能を詰め込んだ贅沢なモデル。多機能ながらエレガントなデザインを成立させているところがまた美しい。

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ロンジン「マスターコレクション(L2.629.4.78.3)」

同じマスターコレクションながら、こちらはヴィンテージ感漂うデザインで落ち着いた佇まいのモデル。42時間パワーリザーブの”L651″を採用。3時位置のスモールセコンドと9時位置のクロノグラフによる2つ目デザインが象徴的。アリゲーターレザーのベルトもエレガントな雰囲気を後押ししている。

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ロンジン「グランドクラシック(L4.720.2.11.2)」

ロンジンが手がけるクオーツモデルとして人気の「グランドクラシック」シリーズ。ゴールドのケースのとローマ数字のインデックスが紳士的な雰囲気を醸し出す。高級感のある仕様ながらもコストパフォーマンスに優れた逸品。

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