ファッション流行はどう決まる?【衝撃の真実】

流行の決まり方

“今年のトレンドカラーはインディゴブルー”、”ジャージーなど少し変わった素材のジャケットが流行る”などなど、ファッション誌はもちろん男前研究所でも発信する内容ですが..「一体誰が決めてるの?」ギモンに思ったことはありませんか?今回はそのギモンを解明していきたいと思います。

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ステップ1:まずは流行色が決定!なんと◯年も前に..

実は一番最初に決まるのが流行色です。どのように決まっているのか説明していきたいと思います。
流行色の方向性を決めているのは、1963年に発足したインターカラー(国際流行色委員会:INTERNATIONAL COMMISSION FOR COLOR)という組織です。
加盟国を代表する色彩情報団体で構成されていて、協議でファッション流行色を選定しています。

JAFCA

加盟国 /加盟団体 (2015年1月現在15ヶ国 アルファベット順)
1:中 国 /China Fashion Color Association (CFCA)
2:イギリス /The British Textile Colour Group (BTCG)
3:フィンランド /Federation of the Finnish Textile Industries
4:フランス /Comité Français de la Couleur(CFC)
5:ドイツ /Deutsches Mode Instutut(DMI)
6:ハンガリー /L’Institut de la Mode Hongroise
7:イタリア /Italian Color Insight(COLORIS)
8:日本 /Japan Fashion Color Association (JAFCA)
9:韓国 /Korea Color & Fashion Trend center (KCFT)
10:ポルトガル /Centro Tecnológico das Indústrias Têxtil e do Vestuário de Portugal (citeve)
11:スイス /Schweizer Textil-Moderat
12:タイ /Thailand Institute of Fashion Reserch(inFASH)
13:トルコ /Turkish Clothing Manufacturers Association
14:スペイン /Escola Superior de Disseny(ESDi)
15:アメリカ /Cosmetic Executive Women – CEW Represented by Beautystreams

インターカラー協議の様子

 Intercolor

加盟国各国の色彩情報団体があらかじめ選んだ色をプレゼンしあいます。お互いの提案に対する理解を深めながらなんとたったの2日の間に流行色が決まります!
実際のシーズンの約2年前の5月に春夏カラー、11月に秋冬カラーが決定します!

この段階で、流行色の基本的な方向付け(国際流行色)が決まりました。ここから各国の色彩情報団体が、国内の市場にあわせてトレンドカラーを発信していきます。日本においては、JAFCA(一般社団法人 日本流行色協会)がその役割を担います。
実際には、①レディスウェア ②メンズウェア ③プロダクツ&インテリア ④メイクアップ というカテゴリに分けられてJAFCA会員に対して情報が提供されます。

JAFCA | 一般社団法人日本流行色協会

ちなみにJAFCAが決定した、2015春夏のメンズトレンドカラーテーマ “ La Mare ” ラ・メール(海)とのこと
詳細はコチラで確認できますので興味のある方はのぞいてみてください。(転載禁止となっていたので、掲載できなくて申し訳ありません。)

ステップ2:デザインや素材など総合的なトレンドが発信される!

流行色が決まった後は、総合的なトレンドが発信されます。発信元は主にパリを中心としたスタイリングオフィスと呼ばれるファッショントレンド情報会社が中心になります。TREND UNIONやPROMOSTYL、Nelly Rodi、carlinあたりが有名どころです。各社が、ジャンル別のトレンドブックを販売したり、トレンド予測セミナーを開催したりという動きが出てきます。
トレンドブックは、ファッション業界プロ用のファッション誌といったところでしょうか。デザイナーやバイヤーが参考にするそうです。
トレンドブック、中身も外身もかなりオシャレなので一般人でもコレクターがいます..例えばPROSTYの2016年のトレンドブックだと2冊で44万円(税別)もするんですが..

下の写真は、TREND UNIONのトレンドブックです。
トレンドブック

TREND UNION

ステップ3:素材の方向性の提案・決定

続いての流れは、ずばり素材です。ここで言う素材とは、布地(テキスタイル)と糸です。布地は糸で出来ているので、順番は糸➡布地となります。
“ヤーン展”とか“テキスタイル展”とか聞いたことがあるという方がいらっしゃると思いますが、ずばり“糸の展示会”“布の展示会”です。
インターカラーで国際的流行色が決まってから半年後〜1年後くらいまでの期間にヤーン展、テキスタイル展が開催されます。
ヤーン展では、expofil(エキスポフィル)、pitti filati(ピッティ フィラティ)あたりが有名どころです。ピッティフィラティは、スナップで有名なピッティウォモの取材団体であるPITTI IMMAGINEが開催しています。

Pitti Filati 76: le immagini del salone - 012

フィレンツェで開催されたピッティフィラティでの一幕。糸の話題で談笑?カメラに照れ笑い?  引用:pitti filati

テキスタイル展では、
tissu premier(ティッシュプルミエール) @フランスのリール
idea como(イデアコモ) @イタリアのコモ
moda in(モーダイン)[email protected]
prato expo(プラートエキスポ)[email protected]
premier evision(プルミエールヴィジオン)[email protected]
[email protected]いるそうです。
テキスタイル展布の手触りも確認しながら注文を検討する女性@moda in 引用:moda in

ステップ4:デザイナーのコレクション開催

選りすぐりの素材を元にデザインされた服が実際に作られて発表される段階。あまり流行の大きな流れからはずれた素材を使おうとするとコストが跳ね上がってしまうので、デザイナーも素材などの大きな流れに逆らうことはあまり許されないというのを聞いたことがあります。
デザイナーやパタンナーが丹誠こめて作り上げた服が、パリコレやミラノコレクション、ロンドンコレクション、東京コレクション、ニューヨークコレクション、マドリードファッションウィークなどでお披露目されます。この段階までくると販売の半年前あたりになっています。インターカラーで流行色が決まってから1年半..Yohji Yamamoto | Spring 2015 Menswear Collection | Style.com

2015春夏のYOJI YAMAMOTOのショー。  引用:style.com

ステップ5:ファッション誌を中心とするファッションメディアからの情報発信

コレクションと時を同じくして、VOGUEやELLEなどのファッションメディアから新作情報がドンドン発信され、私達のところに届きます。それと同時か少し後くらいのタイミングで、より身近なファッション誌でも情報が出てきます。
近年はファッションショーのネット配信もよく見かけます。最近だと、バーバリーがLINEのLINE LIVE CASTを使って、ロンドンのコレクションを生放送したことが話題になりました。

バーバリーコレクション01

TKezoe.com

これからの流行を決めるのは、あなた自身!?

以上がハイブランドを中心とした、いわゆる従来のファッション流行の決まり方です。現在は少々様変わりしてきた部分もあるようです。ポイントは3点だと思います。

①SPAブランドの台頭

商品企画、製造、販売をすべて自社で行う仕組みであるSPAが台頭しています。POSデータで消費者のニーズをつかみ、スピーディーに売り場や商品企画、製造に反映できることが強みです。

消費者にとっては、見栄えの良い最新デザインの服が比較的安価に手に入る点がメリットですね。

インターカラーから始まり、2年の歳月をかけて作られていく流行が、必ずしも消費者に受け入れられるとは限らないことを受けての台頭と言えるでしょう。消費者が買うもの=流行という基本姿勢が新鮮です。

下の写真、世界最大手のSPAブランドZARAの2015春新作。モデルさんのカッコよさもありますが、服自体もモード感あふれていてCOOLですね。UNIQLOのようにベーシックアイテムを提供するブランドもあれば、ZARAのようにトレンドデザインを提供するブランドもあり、選択肢は豊富です。

LOOK 1

ZARA

②誰でもファッション情報を簡単に入手可能に

今やロンドンのファッションショーが生で見れてしまう状況です。ハイブランドやハイファッション誌が今も流行発信元であり、憧れの存在であることに変わりありませんが、今までのように何を言われても信じる崇拝の対象というレベルではなくなってきた気がします。いわゆる情報の非対称性が解消されているのが現在ではないでしょうか。
「雑誌ではあんまり注目されてないみたいだけど、WEARでフォローしてる◯◯さんが着てるこのブランド実はカッコいいかも..」というようなことが普通に起こりえるのが今ですよね。

③より自分らしい着こなしを追求する人の増加

氾濫する情報に踊らされることなく本質を見極めようとする人が増えました。
実際に男前研究所は「インディゴブルーのテーラードジャケットがCOOL!」というような発信をすることがありますが..(笑)「俺は流行をあからさまに取り入れた着こなしは嫌い。ジャケットは流行に無関係に汎用的に使いやすいブラックにして、ポケットチーフとかボトムでインディゴブルーを取り入れる!」と自分軸で情報をとらえるユーザーさんがいて、しかるべきだと思います。

nice tie & chiefwhereisthecool.com

ハイブランドのスーツや仕立ての良い上質生地のスーツは間違い無くかっこいいんですが、「ただ着れば無条件にカッコいい。」という時代も終わりました。むしろ自分に似合う着こなしのセンス方が大切にされる時代でしょう。
今はSNSや写真共有アプリが普及し、個人や個人のセンスに注目が集まりやすい時代なので、男前研究所ユーザーの中から流行発信者が出てくる可能性も往々にしてあると思っています。いやいや、実はすでにいらっしゃるかもしれませんね..!


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