2024年の冬コーデを考える上で押さえておきたいキーワードとは?5つのトピックスを紹介!
2024年 メンズ冬コーデ トレンドキーワード1「普段の冬コーデに+1アイテム」を意識したレイヤードスタイル
秋コーデと同様、冬コーデもレイヤードに注目。寒さによって重ねる服が増える分、冬コーデの方がレイヤードの表現の幅が広がるため、重ね着テクニックの腕の見せどころだ。シャツやニット、パーカーなどの他にも、春や秋にアウターとして使うデニムジャケットやニットアウターなどもインナーとして使えるため、ストリートスナップなどを参考に自分の手持ちのアイテムで作れるレイヤードコーデを色々と探ってみてほしい。
2024年1月に発表された24-25AWのミラノコレクションでは、ゼニアがレイヤードを駆使した秋冬スタイルを同系色で統一したトーンオントーンで提案していました。また、ブルネロ クチネリも“メンズファッションのルールに囚われない”自由な発想で、カーディガンをタックインした個性的なレイヤードを提案していたりと、本当に色々なタイプのレイヤードスタイルが各所で目立ちました。ピッティやミラノファッションウィークに参加している人たちのリアルな着こなしを見ていても、レイヤードで変調させたコーデが多め。個人的に今季のテーマとして捉えているのは、「普段の冬コーデに+1アイテム」。いつもはアウターの下にニットやスウェットだけど、その間にもう一枚なにか挟んだり、丈に長短の差をつけたレイヤードで個性を出してみてほしいです。
2024年 メンズ冬コーデ トレンドキーワード2ショート丈アウターでメリハリのあるAライン or ロング丈コートでゆったりIライン
冬コーデのメインといえば、やはりアウター。ダウンジャケットやミリタリーアウター、各種コートなど、さまざまな選択肢があるが、今冬も主役になってくるのはショート丈のアウターと言えるだろう。もう一つ押さえておきたいのが、対照的なロング丈のコート。コートはロング丈のレングスが人気で、膝下まで伸びるエレガントなデザインに注目していきたい。レングスにメリハリをつけたコーデが今の気分なので、ミドルぐらいの半端丈は選ばず、ショート丈かロング丈の両極端に振り切って攻めるのがおすすめ。パンツはワイドで、ショート丈アウターならAライン、ロング丈コートならゆったりIラインなコーデを作るのが今っぽい!
私は今年色々な記事でショート丈アウターの本命としてバブアーを推していますが、やはり冬もバブアーの
トランスポートや
スペイは外せません。昨年に引き続き今年も暖冬の気配があるため、そこまで気温が低くない日であればワックスジャケットがちょうどいいというのも理由の一つです。コートでは個人的に
ルメールに注目しています。今っぽいシルエットで少しだけモードな雰囲気が漂うラップコートやローブコートなど、定番のチェスターやステンカラーとは違ったデザインの妙が際立っています。モードとは言いましたが、トレンドに左右されないシンプルなデザインをベースにしているため、来年以降も長く着られると思います。
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2024年 メンズ冬コーデ トレンドキーワード3ワイドカーゴとワイドスウェットが気分!ショート丈アウターとの相性も◎
昨今のパンツトレンドはワイドシルエットが長く覇権を握っているが、その中でデザインには人気の波がある。少し前から注目されているのは、ワイドカーゴパンツとワイドスウェットパンツの2つ。Y2Kファッションのトレンドの流れから流行しており、ユニクロなどのファストファッションからバレンシアガなどのラグジュアリーブランドまでがこぞって展開している。スウェットパンツは特に裾が開いたオープンヘムのデザインが人気で、裾がゴムやリブタイプになったスポーティーなスウェットパンツとは全く違った趣で、部屋着感も減。2024年9月にユニクロ:Cから発売されたワイドスウェットパンツはその象徴で、男女問わず大きな反響を呼んだことも記憶に新しいだろう。
この2つのワイドパンツは単体で流行しているだけでなく、キーワード2で紹介した、同じく流行りのショート丈アウターやロング丈のコートにマッチするボトムスであることがキモです。両者を組み合わせれば、今っぽいトレンドコンシャスなスタイルを作れること間違いなし。シューズはフォルムによってはワイドパンツの裾に飲み込まれてしまうので、ある程度ボリュームのあるデザインのものを合わせるのがおすすめです。
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2024年 メンズ冬コーデ トレンドキーワード4古着コーデは今年がピーク?色落ちやダメージ加工を取り入れて今っぽく
古着の市場価格が最盛を極める今。トラヴィス・スコットが着たことでニルヴァーナのヴィンテージTシャツが人気爆発したりと、ものによってはTシャツ一着が200万円で取引されることも。常軌を逸した高騰ぶりがテレビの報道番組でも話題になるほどの盛り上がりを見せている。アウターにおいても古着アイテムが人気を集めており、軍放出品のミリタリージャケットや歴史あるブランドのヴィンテージアイテムなどが注目されている。
レア度が高い古い年代のものは、流通数が限られていることもあって価格が異次元の域に達していることも珍しくありません。そういった今の状況を鑑みると、年式が比較的新しいところを狙うのがおすすめです。ミリタリージャケットなどは新しめであることにメリットもあり、デザイン面で野暮ったさが削ぎ落とされていたり、機能面も充実していることが期待できます。秋というテーマで作られていますが、冬にも着られそうな
狙い目のミリタリージャケットを紹介している記事もぜひ参考にしてみてください!
2024年 メンズ冬コーデ トレンドキーワード5ネオ・ウエスタンスタイルなど、属性がハッキリしたブーツでミックスコーデを作る
長らく続いたスニーカーブームが落ち着いた今、革靴やブーツのシェアが増えてきている。特にブーツはドクターマーチンやティンバーランドなどのブランドが元気で、マウンテンブーツやウエスタンブーツなども含め全体的に需要が高まっている印象だ。ブーツはワーク、トレッキング、ウエスタン、チャッカなど種類によって見た目の属性がハッキリしているため、コーディネートに色を付けられるのも面白さのひとつ。全体的にテイストを統一するのも良いし、ブーツだけタイプの違うものをあえて選んでミックススタイルを作るのもおすすめだ。
ここ数年で
レッドウィングのアイリッシュセッターが流行りかけたり、
クラークスのワラビーが流行りかけたりしたものの、いまいち波に乗り切れていませんでした。今回は特定のモデルではなく全体的に人気が底上げされている印象なので、大きい波が来るのではないかと予想しています。ブーツはチャッカやサイドゴアなどを除くと比較的ワイルドで武骨なものが多いですが、上述したようにミックススタイルに使うのもおすすめです。例えば、2024秋冬コレクションでファレル・ウィリアムズ率いるルイ・ヴィトンが発表したことで話題を呼んだ現代版ウエスタンスタイル。いわゆるカウボーイスタイルですが、これをコテコテに固めるとコスプレのようになってしまうので、ウエスタンブーツでワンポイントだけウエスタン要素を取り入れるというのも面白いと思います。
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