メンズファションにおけるドレスの系譜から生まれたベスト/ジレは、スタイリングをエレガントに演出する優れモノ。古くは1666年当時の英国王であるチャールズ2世がベストの着用を貴族に命じたという記述があり、この時生まれた上着、ベスト、ズボンのスタイルは現在まで続いている。昨今ではミリタリーやアウトドアへの傾倒によりユーティリティに特化したデザインがもてはやされている一方で、オーセンティックなオッドベストを取り入れたこなれ感のあるカジュアルな着こなしの人気も堅調だ。今回はそんな「ベスト/ジレ」にフォーカスし、注目のコーディネート&おすすめアイテムを紹介!
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ベストの呼び名は各国で異なる!
ベスト(英:vest 仏:veste)でほぼ伝わるが、イギリス英語ではウェストコート(waistcoat)、フランスやイタリア語ではジレ(gilet)と言われるなど、国によって呼び名が異なるのは抑えておきたいポイントのひとつだ。ちなみに、アメリカ英語におけるvestは、袖のない衣服全体を指し「シャツの下に着る肌着/タンクトップ」という意味にも使われる。日本で使われる「チョッキ」とは、直着の訛りという説が有力。スーツやジャケットとセット売りされていない単体ベストは「オッドベスト」と呼ぶなど、用途や種類によっても呼び方は様々だ。
次のページでは、注目の春夏ベスト/ジレコーデを紹介!
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