
日本の伝統的な履き物“足袋”のように、つま先がスプリットされたデザインがユニークなナイキ「エアリフト」。ケニアの素足ランニングからインスピレーションを受けたこのモデルは、サンダルとスニーカーの良いところを両得したバツグンの履き心地を誇る。今回はそんなナイキ「エアリフト」にフォーカスして、その魅力を紹介!
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ナイキ「エアリフト」とは?
ナイキ エアリフト(Air Rift)はナイキが1996年に発表した、足袋のようにつま先にスリットが入ったランニングシューズ。一時的に販売を中止していた時期もあったが、2015年に復活してからは人気モデルとして継続的に発売されている。ひと目でソレと分かる個性的なエアリフトのデザインは、当時マラソンの国際大会で活躍していたケニアの長距離ランナーたちが行っていた素足ランニングから着想を得ており、1996年のオリジナルモデルでは、ケニア国旗のイメージした黒×赤×緑のカラーリングが採用された。サンダルとスニーカーを融合したようなハイブリッドデザインで、通気性が高く軽やかな履き心地が特徴のモデルだ。
商品名はケニアのリフト・バレー州にちなんでおり、屈曲しやすいようにデザインされたフォルムは、アフリカ大陸を南北に縦断するグレートリフトバレーと呼ばれる大地溝帯からインスピレーションを受けている。
ナイキ「エアリフト」最大の特徴は、日本の伝統的な履き物“足袋”をイメージしたつま先デザイン
エアリフトの最大の特徴は、なんといっても足袋のように2つに分かれたつま先のデザインだ。親指と人差し指の間に切れ込みが入り、素足に近い自然な履き心地を実現している。シューレースは無く、甲部分とヒール部分に設置された2箇所のストラップでフィット感を無段階で調節することが可能。もともとランニングシューズとして開発されたルーツもあり、高い軽量性と快適な通気性を備えている。
ナイキ「エアリフト」はサンダルとスニーカー、足袋のデザインをいいとこ取りしたハイブリッドシューズ!
さらに特筆すべきなのが、ウォーターアクティビティに適したサンダルのようなメッシュアッパーと、さながらランニングスニーカーのような歩行性バツグンのアウトソール。真夏にスニーカーを履いた際のムレや不快感はメッシュアッパー「Nike Tech Ultramesh」で解消し、サンダルにありがちな疲れやすさは歩行時の衝撃を吸収するエアソールユニットが搭載されたソールで解決している。
素足、ソックスどちらもイケるナイキ「エアリフト」の合わせ方
エアリフトはスニーカーとサンダルを融合しているという特性上、裸足で履いても靴下を重ねてもOK。アウトドアファッションに合わせる場合は素足、シャツにチノパンのようなカジュアルスタイルのハズシに使うならソックスを合わせるなど、コーディネートや履いていく場所に合わせた自由な使い方ができる。
エアリフトに合わせられるタビ型のソックスも!
ソックスを合わせる場合は、一般的なものではつま先で引っかかってしまうためNG。エアリフトの特徴的な形にフィットするよう、靴下もタビデザインのものを購入しよう。ナイキからエアリフトやアクアリフトに合わせるソックスも発売されているため、足元に統一感を出すのであればこちらもナイキで揃えたいところ。
意外と迷う?メンズが注意したいナイキ「エアリフト」のサイズ感
エアリフトは22〜29cmまでサイズが用意されているが、1cm刻みの展開であるためハーフサイズがないのが悩みどころ。またベースがレディースモデルであるゆえに、足の幅や甲の高さが一般的な男性向けスニーカーに比べて小さめだ。実際に購入者のレビューを見ると、表記サイズよりも小さめに作られているとの声も多い。不安な方はいつものサイズよりもワンサイズアップをチョイスするのが良いかもしれない。
ちなみにキッズサイズの展開(モデル名はリトルリフト)もあるので、家族でエアリフトを履いてペアルックでお出かけも可能だ。靴ひもではなくストラップ仕様なので子どもでも脱ぎ履きが簡単という長所も。
ナイキ「エアリフト」が人気を集める理由は?
ここ数年でエアリフトが人気となった背景としては、足袋風シューズが今ちょっとしたブームとなっていることも関係するだろう。このブームの起源は、メゾン マルジェラのタビブーツだ。タビブーツとは、ベルギー出身のファッションデザイナー、マルタン・マルジェラが自身のブランド「メゾン マルジェラ」(創設時の名称はメゾン マルタン マルジェラ)のファーストコレクションにあたる1989年春夏 パリコレクションで発表したブーツである。つま先が2つに分かれた日本の足袋を再構築したブーツで、その強烈なオリジナリティは現代まで多くのファッショニスタを虜にしてきた。また、かつてマルジェラで働いていたデザイナー、デムナ・ヴァザリアが創設したヴェトモンも足袋風のブーツを発表している。
もちろん、エアリフトはケニアの長距離ランナーがアイデア源となっているためルーツは異なるが、つま先が分かれた靴への抵抗感やイロモノ感が薄れたという意味では、エアリフトの人気とも無関係ではないだろう。
エアリフトは自粛生活で定着したリラックススタイルにもぴったり!
このご時世ではなかなか遠出ができず家にこもりがち。そんな生活で染み付いたリラックスな装いのまま、ちょっとした買い物に行く際のワンマイルシューズとしてもエアリフトはぴったりだ。個性的なスタイルは、Tシャツに短パンを合わせたようなシンプルな装いにもアクセントを与えてくれる。もちろん履き心地はバツグンなので遠出にも◎ 夏本番を迎えるにあたり、サンダルとスニーカーの一“足”二役をこなしてくれるエアリフトは重宝すること間違いなしだ。
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