ウォッチズ&ワンダーズ 2024 注目モデル②IWC SCHAFFHAUSEN「ポルトギーゼ・エターナル・カレンダー」
昨年のウォッチズ&ワンダーズでは、インヂュニアの新作で大きな話題を呼んだIWCシャフハウゼン。今年は、“ほぼ永久”に狂わないカレンダーを搭載した「ポルトギーゼ・エターナル・カレンダー」の進化版が発表された。毎月の日数の違いや4年ごとに現れる閏日も正確に判断して日を刻むことに加え、4世紀のうちに3回だけ自動的に閏年がスキップされる「グレゴリオ暦」の複雑な閏年のイレギュラーな規則もクリア。さらにムーンフェイズの正確性も強化されており、新開発の減速歯車を使うことによって、このダブルムーンフェイズ表示で月の満ち欠けがやっと1日狂うのは、なんと4,500万年後なのだそう。途方も暮れるような遠い未来、いつかはズレる時が来るとはいえ、これはもう「永久に狂わない」と言っても差し支えないだろう。
ウォッチズ&ワンダーズ 2024 注目モデル③VACHERON CONSTANTIN「オーヴァーシーズ・トゥールビヨン 6000V/210T-H032」
世界三大時計ブランド、あるいは雲上ブランドとも称され、いつかは手に入れたい時計として男の心を掴んで離さない時計メーカーの一角を占めるのが「ヴァシュロン・コンスタンタン」だ。同ブランドのなかで現在最も高い人気を誇るのがオーヴァーシーズ。最も低価格なオートマティックでも定価で300万円オーバーのモデルだが、今回発表されたのはトゥールビヨン。さらに、精緻な加工が非常に難しいと言われるチタン製で、軽量かつスポーティな顔立ちに仕上がっている。雲上オブ雲上と言っても過言ではなく、入手できる人は限られるが「いつかは自分も…」と思わずにはいられない格別のオーラは唯一無二だ。
ウォッチズ&ワンダーズ 2024 注目モデル④Grand Seiko「手巻メカニカルハイビート 36000 80 Hours モデル SLGW003」
9つの新モデルを発表したグランドセイコー。エボリューション9 コレクションにおいて展開される名作ドレスウォッチ「白樺モデル」にも最新作が登場した。今回大きく変わったのが、このモデルの代名詞である“白樺の樹皮”を表現したダイヤルデザイン。これまでのモデルでは縦ラインのデザインが採用されていたが、今作は横にラインが走るフレッシュな面持ちにアレンジされている。そして今作は、約50年ぶりに新たに開発された新世代の手巻ムーブメント「キャリバー9SA4」を搭載。安定した精度と長い持続時間(最大80時間)を実現したほか、手巻ならではの巻き上げの心地よい感触と音を味わえる時計となっている。チタン製のレギュラーモデルに加え、ピンクゴールドの限定モデルも同時発売される予定。そちらは世界限定80本(うち国内50本)の販売だ。
ウォッチズ&ワンダーズ 2024 注目モデル⑤ROLEX「GMTマスター II (Ref.126710GRNR)」
2023年のウォッチズ&ワンダーズにて発表されたGMTマスター Ⅱ は、イエローロレゾールと18ct イエローゴールドの２モデル。両モデルともにゴールドが際立つデザインが話題になった。一方で、今年発表されたGMTマスター II (Ref.126710GRNR)は、実はベゼルにブラック&グレーのカラーリングを採用しているのは昨年と同様だが、ベゼルの数字がホワイトで刻印されていることに加えて、ベルトやケースがステンレス製のため、スマートで控えめな印象に。実用性抜群、さらに飽きずに長年愛用できるモデルとして選定した。
