長年愛用される定番スニーカーを数多く輩出してきたバンズ(VANS)。そのなかでも「オーセンティック(AUTHENTIC)」はブランドのルーツでもあるスタンダードモデルだ。今回はバンズの「オーセンティック」にフォーカスし、その魅力を紹介!
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スケートシューズから発展した世界的なスニーカーブランド「VANS(バンズ/ヴァンズ)」
現在では老若男女問わず幅広い層に親しまれているスニーカーブランド、VANS(バンズ)。ブランド名は「ヴァン(VAN)とその仲間たち」という意味で、1966年にポール・ヴァン・ドーレン(Paul Van Doren)が3人の仲間とともに店をオープンしたのがルーツだ。創業初期は「オーセンティック」をベースモデルに、カスタムオーダーの受注生産で顧客の靴を製造。1970年代に入ると西海岸のスケーターたちがこぞって愛用するようになる。1976年には、カリスマスケーターのトニー・アルバ(Tony Alva)やステイシー・ペラルタ(Stacy Peralta)のアドバイスによって完成したモデル「エラ」が誕生。その後もサイドにレザーパネルを施した「オールドスクール」や「クラシック スリッポン」といった、現在でも人気を誇る名作を次々とリリースし、ストリートシーンを席巻した。
バンズの原点!50年以上愛用され続けるスニーカー「オーセンティック(AUTHENTIC)」とは?
オーセンティックは、バンズの歴史の中で最初に登場したモデル。1966年のオープン初日、店頭には「#44」というスニーカーが並べられていた。店に訪れた客は、その#44をベースに希望のサイズと色を選びオーダー。12名の客が注文し、その日のうちに受け渡しが行なわれた。このカスタムオーダーの受注生産が評価され、バンズはその名を広めていった。このカスタムオーダーのベースモデルである「#44」が、のちにオーセンティック(AUTHENTIC)と名付けられリリースされる。50年以上が経つ現在もほぼ変わらないシンプルなデザインで、ジャンル問わずさまざまなスタイルに取り入れられている。
バンズ「オーセンティック(AUTHENTIC)」といえば着こなしを選ばないメンズ定番スニーカーだ!
スケートやサーフといった横乗り系スタイルはもちろんのこと、ジャケットやスーツスタイルまでボーダレスに合わせられるのがバンズ オーセンティックの魅力だ。ピッティウオモやミラノコレクションといったメンズファッショニスタが集まるイベントはもちろんのこと、パリやミラノ、ロンドン、東京といったファッションシティの街中においても数多くの愛用者を確認できる。
もっとバンズのスニーカーを使った着こなしを見たい方はこちらの記事をチェック!
バンズ「オーセンティック」の特徴①「シンプルながらこだわりを追求したキャンバスアッパー」
オーセンティックの特徴は、そのモデル名を体現するかのようなシンプルさ。アッパーには装飾と言えるものがほとんどなく、究極までミニマルを追求した仕上がりとなっている。素材にはローテクスニーカーの王道であるキャンバスを採用。
甲やヒールにあしらわれたダブルステッチは、シンプルだからこそ際立つディティールだ。さり気なく配置されたVANSロゴのラベルも重要なアクセント。ミニマルななかに施されたこれらのデザインが、オーセンティックが唯一無二のモデルであることを主張する。
ちなみに1966年に発売されたオーセンティックは、その10年後にリリースされる「エラ」とデザインが似ていることから比較されることが多い。外見上の一番の違いは履き口で、エラと異なりオーセンティックにはパッドが入っていない。そのため統一感のあるスッキリとした仕上がりとなっている。
バンズ「オーセンティック」の特徴②「日本と米国で異なるシルエットの仕様」
スリムですっきりとしたシルエットもオーセンティックの魅力。ABCマートが展開する日本仕様のオーセンティックでは、歩きやすさを重視した反り返ったトゥが特徴だ。
US版のオーセンティックは、よりオリジナルに近い仕様。アウトソールがほぼフラットで、スケートで蹴り出す面を広くするために作られていることがわかる。
バンズ「オーセンティック」の特徴③「レトロな雰囲気を演出するバルカナイズ製法」
オーセンティックは、伝統的なバルカナイズ製法によって底付けが行なわれている。アッパーとソールの隙間に、固まる前の生ゴムを流し込み接着させるバルカナイズ製法は、スニーカー製造の基礎的な技術の一つ。100度以上の釜に入れたり大型扇風機で冷却するなどの工程で作るため、セメント接着による底付けよりもコストはかかるものの、実用性は折り紙つき。キャンパス地とゴムの異素材をしっかりと接着させることで長年の使用にも耐えられるのだ。
バンズ「オーセンティック」の特徴④「ブランドのルーツを感じさせるヒール」
ヒールには、バンズのブランド哲学とも言える「OFF THE WALL」のパッチが。OFF THE WALLとは、Z-BOYSというスケートグループが使っていた「普通じゃない、変なやつ」という意味のスラングだ。グループの一員であるプロスケーターのトニー・アルバ(Tony Alva)が、壁から離れて空中に飛び出すスケート技を決めたときに、仲間が「OFF THE WALL!」と叫んだことが由来の一つとされている。オーダーメイド生産というルーツを持つオーセンティックも、まさに「普通じゃない」一足。数あるバンズスニーカーのなかでも、特にOFF THE WALLの言葉が似合うモデルだと言えるだろう。
バンズ「オーセンティック」の特徴⑤「グリップ力とシンプルさを兼ね備えるアウトソール」
定番のワッフルソールを備え、高いグリップ力とシンプルなデザインが、オーセンティックの最大の特徴。
バンズ「オーセンティック」は、豊富なカラー展開も魅力!
さまざまなカラーを展開しているのもオーセンティックの魅力。アッパーにブラック、ソールにホワイトを採用した一番人気の定番カラーリングは、大人のコーディネートにも取り入れやすい。
オールブラックなら、より洗練されたスタイルに。オフの日のジャケパンスタイルにも合わせたくなる一足だ。
キャンバススニーカーの王道とも言えるオフホワイトモデル。装飾のないシンプルなアッパーでリラックス感が漂う。
足元に洗練性を追求するならクリーンなピュアホワイトのモデルも捨てがたい一足だ。
詳細・購入はこちらストリートスタイルやオーセンティックなデニムスタイルならレッドモデルも人気。