
ボッテガの財布を選ぶなら、イントレチャートをどう楽しむかもひとつの基準になる。王道をそのまま味わう「守」、編みの見せ方を変える「破」、全面イントレチャートから距離を取る「離」。今回はそんな“守破離”の視点から、個性の異なる3モデルをピックアップした。
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守|王道のイントレチャートを、そのまま楽しむBottega Veneta イントレチャート コインパース付き二つ折りウォレット
3型の基準点となるのが、この“守”。細かなイントレチャートを外装全面に配し、ボッテガらしさをもっともストレートに見せる一型だ。デザインの主役はあくまで編み込みそのもの。今回選んだフォンデンテは、深みのある色が編み目の陰影を引き立てながら、見た目は落ち着いている。遠くから派手に目立つわけではない。それでも近くで見ればボッテガだと分かる。ロゴに頼らず識別できる、このバランスこそ王道の強みだ。財布としての構造もオーソドックス。カードスロット4つ、札入れ2つ、ポケット2つ、コインパース1つを備え、高さ9.5cm、幅11cm、奥行き1cm。カード、紙幣、小銭をひとつにまとめたい人にも扱いやすい。「初めてのボッテガだから」ではなく、「ボッテガらしさを最も素直に楽しみたいから」選ぶ。そんな一本を“守”とした。
破|イントレチャートを拡張し、見え方を変えるBottega Veneta スモール カセット 二つ折りファスナーウォレット
“破”もイントレチャートを使っている。ただし“守”との違いは、そのスケールだ。細かな編み込みを大胆に拡張したカセットは、ボッテガのシグネチャーを残しながら、見え方を大きく変えている。守が編み込みの繊細さを楽しむ財布なら、破はイントレチャートをひとつのグラフィックとして見せる財布。ブラック一色でも大きなスクエアがリズムを生み、視覚的な存在感がぐっと増している。ラムスキンとカーフスキンを使い、カードスロット6つ、札入れ1つ、ファスナー付きコインパース1つを装備。高さ11cm、幅9cm、奥行き2cmで、横長の二つ折りである守とはフォルムも異なる。つまり変えているのは、単なる色や装飾ではない。同じイントレチャートを使いながら、編みの大きさと見せ方を大胆に変える。王道を捨てずに、新しい表情へ踏み出したところを“破”と捉えたい。
離|全面イントレチャートから、あえて距離を取るBottega Veneta トレ 二つ折りウォレット
“離”では、ボッテガの財布=全面イントレチャートという分かりやすい選択から距離を取る。トレ 二つ折りウォレットの主役は、編み込みではなくプレーンなカーフレザー。正面にはパイソンレザーのディテールを3つ配し、広い余白の中にアクセントを効かせている。守はイントレチャートをそのまま楽しみ、破はイントレチャートの見せ方を変えた。離では、その象徴的な意匠を前面に押し出すこと自体をやめる。3型の中でブランドのシグネチャーは最も控えめになり、代わりに革の質感や配色、余白を生かしたデザインが前に出る。アルガ、ロック、ボーン、フォンデンテを組み合わせた配色も、このモデルならではの魅力だ。収納はカードスロット8つ、札入れ2つ、ポケット2つ。高さ9.5cm、幅11cm、奥行き1cmで、今回の3型ではカード収納力が最も高い。コインパースを持たないため、小銭をほとんど使わない人との相性も良好。ボッテガを選びながら、もっとも有名な意匠には頼らない。その少しひねった距離感を“離”とした。

























