
夏はコーデを構成するアイテムが少ないぶん、一点の素材やフォルムが全身の印象を大きく左右する。今回は、編集部員が実際にヘビロテしている愛用品から、黒を基調としたTシャツ、バッグ、サンダルを厳選。
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端正なグルカ顔と厚底ラバーの意外な両立1. PRADA「モノリス ラバー サンダル」
PRADA(プラダ)「モノリス ラバー サンダル」は、グルカサンダルを思わせる端正なアッパーと、ヒール高5.5cmのチャンキーなラグソールを融合した一足。主素材に軽量なEVAを用いており、レザーサンダルほど雨や水濡れに神経質にならず、日常的に履きやすい。厚底ソールによって身長が加わると頭身バランスが劇的に向上し、本来なら高身長や優れたプロポーションを前提とする服装、着る人を選びやすいファッションスタイルまで成立させやすくなる。さらに、モード、ストリート、きれいめ、ミリタリーなど、幅広いテイストへ無理なくなじむ点も秀逸。武骨なソールと端正なストラップ構造、オールブラックの均衡が、夏の日常コーデを洗練へ導く。
前衛のブランドが作る、ロゴのない黒い実用品2. COMME des GARÇONS HOMME PLUS「NYLON CANVAS BOSTON BAG」
COMME des GARÇONS HOMME PLUS(コム デ ギャルソン・オム プリュス)「NYLON CANVAS BOSTON BAG」は、川久保玲が手掛ける同ラインで継続的に展開されている定番バッグ。デザインの基礎にあるのは、スポーツバッグでもおなじみの円筒形ボストンだ。そこへ目立つロゴや装飾を加えず、ボディからウェビング、ファスナーまで黒で統一。見慣れた実用品の姿を保ちながら、スポーティな色使いやブランドの記号だけを削ぎ落としている。生産を担うのは、同ブランドのロングセラーであるバックパックと同じく吉田カバンの工場。バッグ専業メーカーの技術を背景に持ちながら、外見からはブランド名をほとんど主張しない。その匿名性が、Tシャツを中心とした夏の日常着へ気負いのない緊張感をもたらす。サイズはS、M、Lの3種類だが、その差は大きい。Sは幅約30cm、高さ約16cmとミニバッグに近く、Lは幅約64cm、高さ約33cmに達する旅行用クラス。その間に位置するMは幅約42cm、高さとマチが約21cmで、男性の普段使いが成立しやすい唯一のサイズと言える。ただし、13インチのノートPCを収めるにはやや小さく、容量にそんなに余裕はない。万能な収納道具ではなく、実用性とファッション性の境界をあえて曖昧にした黒いボストンバッグだ。
超高密度スムースが黒Tシャツをドレス顔に変える3. GENTLEMAN PROJECTS「THE LEO」
GENTLEMAN PROJECTS(ジェントルマン プロジェクト)「THE LEO」は、素材とパターンの両面から、Tシャツをドレスウェアへと近づけた一着。インド産の超長綿を100番手に紡績し、2本引き揃えて編み立てた超高密度スムースは、コットンらしいふくらみを残しながら、シルクを思わせる光沢と滑らかなドレープを生む。首に沿うクルーネック、身体の線を拾いすぎないウエストシェイプ、パンツとのバランスを取りやすいやや短めの着丈も特徴。黒無地の合わせやすさはそのままに、一般的なTシャツに見られる生地のよれやシルエットの緩さを抑えている。黒でこそ、この生地の真価は際立つ。超高密度スムースが放つ均一で奥行きのある光沢が、黒の表面に豊かな陰影を生み、ひと目で高級品とわかる佇まいを形成。Tシャツ一枚の気軽さを保ちながら、ラグジュアリーなトップスとして夏の装いそのものを格上げする。ジャケットのインナーにも使えるが、むしろ一枚で主役として着たときに、その圧倒的な上質感を最も堪能できる黒Tシャツだ。
























