2024年1月9日に開催されたピッティウオモ 105のランウェイ、そして1月13日にミラノで開催されたメンズファッションウィークにて発表され、いま話題を集めているのがウールリッチの新コレクション「ウールリッチ ブラック レーベル(Woolrich Black Label)」だ。今回は、編集部が実際に取材したレビューを交えながら厳選して3の魅力を紹介していく。
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トッド・スナイダーとは?名だたるブランドとのコラボを実現してきたNYの仕掛人
大学時代にテキスタイル、ファッションデザインを学び、GAP、ラルフ ローレン、J.クルーと渡り歩いてきた経歴を持つトッド・スナイダー氏。2011年にアメリカ・ニューヨークにて自身の名を冠したブランドを設立して以来、毎シーズン彼が敬愛してやまないブランドとのコラボアイテムを展開している。
コラボした実績のあるブランドは「クラークス」「タイメックス」「チャンピオン」「トリッカーズ」「モスコット」など。そんなそうそうたる顔ぶれのブランドとのコラボレーションを実現させている彼が2023年11月にウールリッチのクリエイティブディレクターに就任したことを発表。ウールリッチの190年以上の伝統からインスピレーションを受け、革新的な材料と製造技術を反映し、新コレクション「ウールリッチ ブラック レーベル」をローンチした。このレーベルは、“Heritage”と“Technical”の2つの異なるラインから成り立つ。
「ウールリッチ ブラック レーベル」はピッティウオモ 105の一環としてランウェイ形式で初披露。その後は、ミラノにあるWoolrichのショールームでジャーナリストやバイヤーに発表された。トッド・スナイダー氏は「頑丈なアウトドアスタイルからはじめて、それをより現代的なシルエットと贅沢な生地で新しく演出することは、非常に新鮮な感覚でした」と語った。ここからは、OTOKOMAE編集部が実際にコレクションを取材して、特に読者に注目して欲しいと感じたトピックスを厳選して3つお伝えしていく。
①あの名作アウターをアップデート!機能性とファッション性を両立したアウター群がアツい
ウールリッチといえば、南極の最初のアメリカ科学調査団のリーダーであるリチャード・E・バード提督が着用していたとされるアークティックパーカが有名だ。今回のコレクションでは、そんな名アウターのアップデートが含まれているという。アウトドアに強みを持つブランドならではの機能的なディテールや素材使いを軸としながら「サルトリアリスト ー 着こなしの上手な人」のために再構築したというファッション性の高い仕上がりのアウター郡に注目だ。
②上質なカシミアを取り入れたチェック柄ウェア
次に注目したいのは、1850年にウールリッチが生み出したバッファローチェック柄、そしてクラシックなアウトドアスタイルを象徴するハンティング柄など、チェック柄ウェアをふんだんに取り入れたルック。オーバーシャツはカシミアをふんだんに使用することで、ラグジュアリーなスタイルにアップデートされている。存在感のあるダウンアウターは、プリントではなく織り柄でバッファローチェックを表現。アウトドアフィールドから都市生活まで馴染む品良き仕上がりとなっている。
③アメリカンヘリテージとイタリアのセンスが融合したニットウェア
ダウンジャケット、オーバーシャツに並び、ウールリッチが注力しているのがニット。現在イタリア主権のウールリッチが展開するニットウェアは、素材使いが秀逸で業界内で密かに注目を集めている。そして本コレクションでは、アメリカンクラシックやブリティッシュテーラリングに強みのあるトッド・スナイダー氏のセンスが加わり、デザイン性とフィッティングが飛躍的に向上。エルボーパッチ付きセーターやマールドケーブルニットなど、アメリカのヘリテージウェアにイタリアのセンスを融合した珠玉のニットウェアがバリエーション豊富に展開されていた。
ランウェイショーは公式インスタグラムアカウントでチェック!
ランウェイショーの様子は、ウールリッチ公式インスタグラムアカウントにて公開中だ。今後の情報を見逃さないよう、ぜひフォローしておきたい。
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