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革靴タイプ②「ジーンズからスーツまで対応する万能シューズトリオ」
革靴ならではの重厚な雰囲気がありながら、上で紹介したストレートチップほどフォーマル過ぎない革靴が一足あれば、カジュアルスタイルの王道であるジーンズからビズスタイルに欠かせないスーツまで対応できる。これから紹介する革靴のどちらかが有力候補になってくるだろう。
万能革靴其の一「ブローグシューズ(フルブローグ/セミブローグ)」
ブローグシューズとは、下の画像のように飾り穴が装飾された革靴。アイルランドやスコットランドの農民が、湿地における農作業で履く靴が乾きやすいように通気用の穴が空けられていたディテールを取り入れたカントリー靴だ。全体に飾り穴が施されたデザインの革靴をフルブローグシューズと呼び、つま先のM字部分が羽に似ている形状をしているものはウィングチップとも呼ばれている。現在では、ジーンズからビジネススーツまで対応が可能。FBIは、スリーピーススーツにウィングチップをあわせたスタイル好むと言われ、小説や映画にも描写されることが多い。
下の画像は、セミブローグシューズ。飾り穴がつま先部分をメインに施された控えめなデザインのため、フルブローグに比べてよりキレイめな着こなしにフィットしやすい。スラックスのようなドレスなアイテムに合わせやすい反面、ジーンズなどには相性があまり良いとは言えないため汎用性は下がる。
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ピッティウオモでもウィングチップを合わせる御仁の姿が散見された。Tシャツにデニムパンツを合わせたカジュアルスタイルはもちろん、スーツスタイルにもフィットしているのがわかる。
万能革靴其の二「モンクストラップシューズ」
ダブルモンクストラップとシングルモンクストラップをメインにサイドモンクストラップなどのバリエーションが存在する。スーツはもちろんジーンズにも相性が良く、たぐいまれなる汎用性の高さが魅力の革靴。オールラウンダー的な革靴として、ブローグシューズかモンクストラップシューズのどちらかはぜひ入手しておきたいところ。フルブローグシューズと並んで、とにかく活用できる服装が幅広いため、旅先に履いていく靴としても大活躍すること間違いなしだ。
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ジャケット×ジーンズのドレカジミックスの足元にもほどよく馴染むのがダブルモンクストラップシューズの凄さ。スリッポン感覚で着脱しやすいのも大きな魅力のひとつだ。
万能革靴其の三「プレーントゥ」
プレーントゥは、つま先や甲に一切の装飾が施されていないシンプルなスタイルの革靴。1800年代に考案された歩兵用の編み上げ靴が起源とされている。1930年代にはアメリカで郵便配達員や海軍士官の靴として制式採用されるなど、その汎用性の高さから、長い歴史のなかでビジネスユースだけでなくカジュアルなスタイルまで幅広いシーンで使える革靴として重宝されている。
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スーツやジャケパンはもちろん、シャツジャケットなどのカジュアルダウンしたアウターコーデとも相性良し。スニーカー感覚で使いやすい革靴のひとつだ。