硬質素材で一生使える腕時計、ラドー(RADO)の魅力と定番モデルを紹介

硬質素材で一生使える腕時計、ラドー(RADO)の魅力と定番モデルを紹介

スイスの名門時計ブランドのひとつ、ラドー(RADO)。長きに渡って使い続けることができるのが機械式時計の特徴だが、傷がつかないケースを採用するラドーの腕時計は本当の意味で「一生モノの時計」と言えるのではないだろうか。今回は、ハイテク素材の先駆者「ラドー」の魅力について紹介する!protid

ラドーとは

積極的に新素材を追求し続ける時計メーカー、ラドー。卓越した技術力を駆使してハイテクセラミックスを世界で初めて腕時計に採用するなど、スイス時計業界のなかでも素材開発の分野において圧倒的な優位性を見せてきた。近年では有名デザイナーによる洗練されたデザインを新素材で具現化したコレクションを展開。時代の一歩先を行くデザイン性と素材開発で、圧倒的な存在感を示している。

logosindex

ラドーの歴史

3兄弟によって設立されたラドー

1917年創業のラドー。スイスのレングナウにて、フリッツ・シュラップ(Fritz Schlup)氏、エルンスト・シュラップ(Ernst Schlup)氏、ウェルナー・シュラップ(Werner Schlup)氏の3兄弟が「シュラップ・アンド・カンパニー(Schlup & Co.)」を設立したのが始まり。創業から数十年のあいだオリジナルの時計は作らず、主にムーブメント制作に従事。最初期の活動こそ地味だったものの、第二次世界大戦の終わりごろには世界有数のムーブメントメーカーのひとつとなっていた。

mikekeller.beepworld
3兄弟の両親の家の一部を作業工房に改築。その小さな部屋がラドー生誕の地となった。

”ラドーブランド”の誕生と本格的な腕時計市場への参入

1947年、経済学者のポール・ルーテ―博士が経営に参加。これがきっかけで、シュラップ・アンド・カンパニーはオリジナルの腕時計開発へと舵を切る。1956年には初のオリジナルウォッチとなる「イグザクト」を発表。翌1957年に社名を現在のラドー(Rado Watch Co. LTD)に変更すると、伝説的なコレクション「ゴールデンホース」を発表。続く1958年には「グリーンホース」をリリースし、日本を始めとする東アジアや南米、北米など卓越したマーケティングで市場を拡大。1950年代末までに61カ国以上で販売を展開する国際的な時計ブランドへと成長を遂げた。

rado

素材開発の分野で時計業界をリード

他の時計メーカーに先駆けて、時計の素材が持つ価値に目をつけていたラドー。1962年にハードメタルを採用した「ダイヤスター」を発表し、世界的に大ヒットを起こす。1983年にスウォッチグループの前身であるSMHグループに加わったあともマテリアルを追求するそのスタイルは変わらず、1986年にはハイテクセラミックスを採用した「インテグラル」を発表。その後も新たな新素材を開発するとともに、著名なプロダクトデザイナーを起用。硬質な素材と高度なデザインを融合させた「ハイパークローム」などのモデルで時計業界をリードする。

timetransformed

高度成長時代、日本人男性の憧れだったラドーの腕時計

日本にラドーの腕時計が上陸したのは1958年。本格的に腕時計市場へ参入し、社名を「ラドー」に変更した翌年のタイミングだ。日本においても1958年というのは、東京タワーや1万円紙幣の誕生など、昭和の高度成長時代を象徴するような特別な年である。
当時、酒田時計貿易が販売代理店契約を結んだことにより日本にやってきたラドーの腕時計。為替レートが1ドル360円だったこの時代、海外からの「舶来品」は庶民の憧れだった。酒田時計貿易がフジテレビの競馬中継のスポンサーであったことから、バラエティ番組の景品などで注目を集めていたラドーの腕時計。特に「ゴールデンホース」は、高度成長期を支えた当時の日本のビジネスマンを魅了した舶来時計なのだ。

watchguy

“傷のつかない腕時計”の概念を生み出したラドーの「ダイヤスター」

スチール、ゴールド、プラチナ以上の耐久性を有する並はずれた硬度を持つ素材「ハードメタル」。摂氏1450度の高温の炉で焼結し、ダイヤモンドの研磨機で磨き上げたそのハードメタルを採用したモデルが「ダイヤスター」だ。1962年に発表されたこのモデルは、従来の腕時計にはない堅牢性と耐傷性、そして優れた質感を持ち合わせていた。

ebay

ラドーが世界で初めて時計素材にセラミックを採用

1980年代、ラドーが新たに目をつけたマテリアルは、スペースシャトルの遮熱材やF1のレーシングカーなどに使用されている「ハイテクセラミックス」だった。酸化ジルコニウムや炭化チタンを主原料としたこの素材は、粉末から型に起こす製造工程に極めて高度な技術を必要とする。しかし、その実用性は革命的で、ステンレススチールよりもはるかに軽い上に、高い硬度を誇る。ラドーは、1986年に発表した「インテグラル」のブレスレットにこの素材を採用。世界で初めてハイテクセラミックスを取り入れた腕時計となった。また、インテグラルはゴールドやシルバーといった色が主流だった当時の腕時計のなかで、初めてブラックカラーを実現した腕時計でもある。そして金属ではないハイテクセラミックスは、これまで金属アレルギーに悩まされてきた時計ファンたちを大いに喜ばせた。

chrono24

誕生から30年が経過した今なおラドーのコレクションの一角を担うインテグラルシリーズ。現在のインテグラルは、ブレスレットのみならずケースにもハイテクセラミックスを採用。ガラスには耐久性の高いサファイアグラスを使用しており、全体を通してスキのない防護性を誇る。シームレスで普遍的なフォルムは、使用者が数十年に渡って愛用することを見越したかのようなデザインだ。

swiss-town

ラドー独自の技術でダイヤモンド級の硬度を誇る「V10K」

2004年に誕生したラドーの「V10K(ヴィ・テン・ケー)」は、ハイテクダイヤモンドコーティングを施したケースを採用。軽量で着けやすいことと、入念な研究と最先端のナノテクノロジーにより、ハードメタル上に100%均質化されたダイヤモンド層を重ね合わせ完成させたV10K。天然ダイヤモンドに匹敵する、10,000ビッカースという硬度を実現した。永遠に美しさを保ち続けることを信念に掲げるラドーは、世界で初めてハイテクダイヤモンドコーティングを採用したV10Kを発表することで、その技術力を世に知らしめたのだ。

getdomainvids

ラドーの主力コレクション「ハイパークローム」

現在ラドーが最も注力しているコレクション「ハイパークローム」シリーズ。そのモデル展開は実に多彩で、30種類以上にも及ぶ。2016年のバーゼルワールドで発表された「ハイパークローム ウルトラライト」は、”シリコンナイトライド”という新素材を採用。これまでのハイセラミックスよりも高い硬度を持ちながら、アルミニウムよりも軽い魔法のような素材である。この腕時計の重量は、驚きの56g。他に類を見ないつけ心地と硬さを両立した欲張りな逸品である。

protid

ブラックから始まったラドーのセラミックス開発は、その後も業界で初めてホワイトセラミックを成功させ、ピンクやゴールドなど数々な色を作り上げてきた。材料の段階で色素を混ぜ込んで作り上げるカラーセラミックス。色調を均一させるのには高い技術力が要求されるが、ラドーは「トゥルー カラーズ」で新たにブルーやグリーン、チョコレートカラーのセラミックスを生み出すことに成功した。セラミックスならではの光沢や美しさは、その道を開拓してきたラドーだからこそ成せる代物だ。

pim-international

さらにハイパークロームシリーズには、かつての団塊世代が憧れた舶来時計「ゴールデンホース」の復刻モデルも存在する。日本を支えた男たちの夢は、見た目はそのままに新時代のマテリアルを纏って今の世に蘇ることとなった。

equationoftime

ラドーと手を組む最強のデザイナー

素材の頑強さだけでなく、デザインにも力を注ぐラドー。名実ともに優秀なデザイナーが手がける作品を含め、ラドーの腕時計は世界各国で30以上もの受賞歴を誇る。

ジャスパー・モリソン氏”ラドー・r5.5″

hermanmiller

1959年生まれ、ロンドン出身のジャスパー・モリソン氏。1986年にデザイン事務所「Office for Design」を立ち上げて以降、東京やロンドン、パリなど世界各国に拠点を移しながら、家具から交通機関まで多くのデザインを手がける。現在最も影響力のあるプロダクトデザイナーの一人である彼が掲げる作品のテーマは”スーパーノーマル”。グラスやチェア、ペンやイッセイミヤケの腕時計など、彼の作品は全てシンプルでありながら、脳に直接訴えかける不思議な魅力を持つ。

domusweb

“モダンの巨匠”の異名を持つジャスパー・モリソン氏が、2009年にラドーとともにデザインを手がけたモデルが「r5.5」。ラドーの専売特許的マテリアルの硬質なハイセラミックスを使いながら、柔らかいフォルムを実現。ケースのコーナーの丸みが5.5mmであることからこのモデル名がつけられた。まさに”スーパーノーマル”を体現したデザイン主導型のハイセラミックスウォッチは、その年のバーゼルワールドで発表されると大きな話題を集めた。

notey

コンスタンティン・グルチッチ氏”ラドー・Ceramica(セラミカ)”

prezi

1965年、ドイツ・ミュンヘン生まれのプロダクトデザイナー、コンスタンティン・グルチッチ氏。前述のジャスパー・モリソン氏のデザイン事務所で勤務したのち、1991年に独立。「コンスタンティン・グルチッチ・インダストリアルデザイン」を創設した。2001年に受賞したコンパッソ・ドーロ賞など多くのデザイン賞を総なめし、ニューヨーク近代美術館などにも作品が展示される世界有数の工業デザイナーである。ミニマリストとも称される彼が手がける作品は、シンプリシティ(簡潔さ)を極めたものが多い。

futuremaking

2016年、ラドーのコレクションのひとつであった「セラミカ」が、コンスタンティン・グルチッチ氏の手によって生まれ変わった。ラドーによる最先端のテクノロジーとグルチッチ氏のビジョンを融合させたこのモデルは、ミニマリズムをとことんまで追求。男性が着用しても女性が着用しても、持ち主の腕に溶け込むような洗練されたデザインとなっている。

tidssonen

ラドーの定番モデルを紹介

ラドー「ハイパークローム ゴールデンホース(Hyperchrome Golden Horse)」

ラドーの原点であり、日本人男性の高嶺の花であった伝説のモデル。復刻モデルであるこのコレクションは、創業当初のデザインを踏襲。クラシックな外観ながら、伝統的なステンレススチールに最新マテリアルのCERAMOSを取り入れることで高い耐傷性を実現。

詳細・購入はこちら

ラドー「ダイヤスター(Daiastar)」

初期モデルのデザインにオマージュを捧げたダイヤスター。1960年代当時から高いデザインセンスを持っていたことが窺える。硬質なハードメタルは多少の衝撃では傷ひとつつかないため、長年に渡り美しい状態を保ち続けることが可能。

詳細・購入はこちら

ラドー「ハイパークローム UTC(Hyperchrome UTC)」

同時に2つのタイムゾーンを表示できるUTCモデル。ブラックセラミックをあしらった文字盤とブレスレット、リューズがエリートビジネスマンに相応しい色気を放っている。

詳細・購入はこちら

ラドー「r5.5」

世界屈指のプロダクトデザイナー、ジャスパー・モリソン氏による逸品。レトロなTVスクリーンを思わせるような丸みのあるスクエアフェイスが魅力的。ブラックセラミックスの上質な質感を極限まで際立てた至高のデザイン。

詳細・購入はこちら

ラドー「ディースター 200(D-STAR 200)」

200mの防水性能を持つラドーの中でもひときわ人気のダイバーズモデル。逆回転防止ベゼルには、インサートにブラックのハイセラミックスが施されている。柔らかく膨らんだドーム型のサファイアクリスタルガラスは拡大レンズ仕様。芸の細かさが光るラドーならではの独創的なダイバーズウォッチ。

詳細・購入はこちら

Follow us !

会員登録して
OTOKOMAEメールマガジンを受け取ろう

メールマガジンを受け取る

RELATED POST

夏コーデの軸にブーストを!ブローバ「マリンスター」の新作で作る3スタイル
FASHION

夏コーデの軸にブーストを!ブローバ「マリンスター」の新作で作る3スタイル

チューダーが、39mmのクロノグラフ「ブラックベイ クロノ 39 “バンブルビー”」を発表!
NEWS

チューダーが、39mmのクロノグラフ「ブラックベイ クロノ 39 “バンブルビー”」を発表!

ウブロがサッカー日本代表のオフィシャルウォッチを発売!ダークネイビーをまとった限定モデル
NEWS

ウブロがサッカー日本代表のオフィシャルウォッチを発売!ダークネイビーをまとった限定モデル

エドックスがオールブラックの「ネプチュニアン グランデ リザーブ」日本限定モデルを発売!
NEWS

エドックスがオールブラックの「ネプチュニアン グランデ リザーブ」日本限定モデルを発売!

オメガが『007 ファースト・ライト』に登場する時計を発売!ジェームズ・ボンドのスパイツールが現実に
NEWS

オメガが『007 ファースト・ライト』に登場する時計を発売!ジェームズ・ボンドのスパイツールが現実に

ウブロの新作ローンチイベントに山崎賢人が登場!「ビッグ・バン リローデッド」とは?
NEWS

ウブロの新作ローンチイベントに山崎賢人が登場!「ビッグ・バン リローデッド」とは?

世界初の“曲がった”クロノグラフムーブメントを搭載した、BULOVA「CURV」の10周年記念モデルが登場!
NEWS

世界初の“曲がった”クロノグラフムーブメントを搭載した、BULOVA「CURV」の10周年記念モデルが登場!

グラスヒュッテ・オリジナルとは?【スイス時計にはない“ドイツ時計の本流”】
BRAND

グラスヒュッテ・オリジナルとは?【スイス時計にはない“ドイツ時計の本流”】

ロレックスが新作8型を発表!オイスター100周年を軸に、噂の廃盤・継続モデルの行方も明らかに
WATCH

ロレックスが新作8型を発表!オイスター100周年を軸に、噂の廃盤・継続モデルの行方も明らかに

フォッシルの超個性派アナデジウォッチ「ビッグティック」が復活&進化!
NEWS

フォッシルの超個性派アナデジウォッチ「ビッグティック」が復活&進化!

グラスヒュッテ・オリジナルの期間限定ショップが伊勢丹新宿にオープン!リミテッドモデルの販売も
NEWS

グラスヒュッテ・オリジナルの期間限定ショップが伊勢丹新宿にオープン!リミテッドモデルの販売も

ゼニスが「デファイ」コレクション最新作となる5モデル6型を、LVMHウォッチウィーク2026で発表!
NEWS

ゼニスが「デファイ」コレクション最新作となる5モデル6型を、LVMHウォッチウィーク2026で発表!

OTOKOMAE 公式 Instagram スナップ

OTOKOMAE 公式Instagramで最新スナップをチェック