旧来の友人である「Nigel Cabourn(ナイジェル・ケーボン)」のデザイナーのナイジェル・ケーボン氏と、「Rocky Mountain Featherbed(ロッキーマウンテン フェザーベッド)」のブランドホルダーである35SUMMERS代表の寺本欣児氏。そんな2人がタッグを組んだコラボコレクションが2024年9月下旬に発売される。
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ロッキーマウンテン フェザーベッドのアーカイブをナイジェル・ケーボン流にアレンジ
寺本氏が所有する200着以上の「ロッキーマウンテン フェザーベッド」のヴィンテージコレクションから、ナイジェル氏が気になるアーカイブをピックアップし、自身が保有する4,000着を超えるヴィンテージを参考にナイジェル・ケーボン流にデザイン。そこへ寺本氏のアーカイブニストとしての拘りを随所に散りばめることで、渾身のカプセルコレクションを完成させた。50周年を迎える「ロッキーマウンテン フェザーベッド」、そして「ナイジェル・ケーボン」が永きに渡り注目してきた英国人登山家「ジョージ・マロリー」のエベレスト登頂100周年の大きな節目に、ヴィンテージコレクターとして世界的に名高い両2人が生み出したコレクションは必見だ。
ここからは、全8型のコレクションを全て紹介!
Rocky Mountain Featherbed × Nigel Cabourn①MP MOUNTAIN CAMO
40年以上にわたり愛されているクラシックなデザイン。ナイジェル氏によって英国でデザインされたロッキーマウンテン フェザーベッドの有名なMPジャケットは、象徴的な一枚革のヨークをタンニンとクロムで染めている。タンニンはレザーの自然な風合いを残し、クロムは耐久性を上げる仕上げ。さらに袖の耐久性を上げるため、肘部分にはレザーのエルボーパッチを設置。ボディにはハリー・スティーブンソン社のハイブリッドコットン生地を使用し、マウンテンカモ柄をデジタルプリントであしらっている。生地の質感はややマットな仕上げで、雨や雪、風を防ぐだけでなく、汗などによる内側の不快な湿気は外へ逃す仕様。高い襟は風を防ぎ、パッカウェイ・ナイロン製フード付き。胸ポケットは斜めにジッパーが開く仕様。腰ポケットは二重構造で、横から手を入れればハンドウォーマーとしても使用可能だ。そしてジャケットの背面に備えられた大きなジッパー付きのポケットは、クラシックなマウンテンパーカーの特徴的デザインで、これは大きな地図を折りたたむ回数を少なくし紙の劣化を軽減するように工夫されたデザインディテールである。
Rocky Mountain Featherbed × Nigel Cabourn②MP DRY WAX
①のMPジャケットをパッチワーク風にデザインしたモデルも同時発売。ハリー・スティーブンソン社のハイブリッドコットン生地を使用し、4色の美しいカラーをミックスしたマルチトーン・パネルのジャケットだ。高い襟、胸ポケット、ジャケット背面のデザインディテールやマテリアル機能も同様のスペックとなっている。フード、ウエスト、裾はドローコードで調整可能で、内側には貴重品を収納できるファスナーポケット付き。
Rocky Mountain Featherbed × Nigel Cabourn③RANCH COAT
ロッキーマウンテン フェザーベッドのランチコートは、悪天候時にオーバーコートのようなプロテクションを発揮。ナイジェル・ケーボン氏によってヴィンテージから再デザインされたこのランチコートは、レザーポケットがアレンジされている。象徴的な一枚革のレザーヨークとポケットのレザーはコートのボディに合わせ、洗えるウォッシャブルレザーを採用。ジャケットの裏地はデザインされたプリントのカモ柄とナイロンのドロップライニングで構成されている。もともとは馬乗りのために開発されたこのランチコートは、ドットボタンで裾をパンツのようにすることで馬にまたがれるクラシックなディテールも忠実に再現。
Rocky Mountain Featherbed × Nigel Cabourn④DOWN VEST MOUNTAIN CAMO
「ロッキーマウンテン フェザーベッドといえばこれ」というぐらいアイコニックな、一枚革ヨークをあしらったダウンベストも本コレクションにラインナップ。ハリー・スティーブンソン社のハイブリッド・コットン素材に「マウンテン・カモ」柄をデザインしたプリント生地を採用。ロッキーマウンテン フェザーベッドを象徴するデザインはそのままに、ナイジェル・ケーボンらしいファブリックセンスを生かした特別なダウンベストに仕上がっている。撥水加工が施されたヨーロッパ産のダウンは保温性に優れ、ダウン90%、フェザー10%、700フィルパワーの羽毛を使用。通常、ダウンは濡れると保温力を失うが、ダウン自体に撥水加工を施すことで、悪天候でも保温力を維持する。
Rocky Mountain Featherbed × Nigel Cabourn⑤DSS 1969
DSS(ダウン・ショート・シェル)は、1970年代のロッキーマウンテン フェザーベッドの珍しいヴィンテージをベースに製作されたモデル。首回りの構造が独特で、スナップボタンを留めることでスタンドカラーにもなる特徴的なデザインだ。表地と裏地には、ヴィンテージのナイロンタフタを研究して再現したオリジナルの70デニール・ナイロンタフタを使用。軽量で保温性に優れた三層構造になっている。ダウンは保温性に優れ、ダウン90%、フェザー10%、700フィルパワーの羽毛を使用。こちらももちろんダウンに撥水加工が施されている。
Rocky Mountain Featherbed × Nigel Cabourn⑥DOWN VEST CLIP
ブランドのアイコンである一枚革ヨークを使用していない、新鮮なデザインのダウンベスト。フロントのメタルフックはファイヤーマンクリップとして知られており、元は船の甲板任務に従事した乗組員が使用していたディテールだ。こんなディテールを取り入れたダウンベストは、ミリタリーヴィンテージに造詣が深い2人ならではのダウンベストと言えるだろう。ナイロン生地やダウン素材は他モデルと同様だ。
Rocky Mountain Featherbed × Nigel Cabourn⑦STAND UP PANTS
このパンツは美しいウォッシュ加工を施した日本製のキャンバス生地を使って作られており、長年の使用にも耐えうるタフなパンツ。ヴィンテージのアーカイブにはないが、馬に乗るときや作業する際に消耗しやすい箇所をレザーで補強したイージーパンツだ。フロントのレザーパッチは、ワークウェアスタイルに見られるダメージが目立つ箇所を保護する役割を持っている。こちらの補強レザーもウォッシャブルレザーだ。ドローコードには、イエローベースにネイビーの細い線が配色されており、これはダウンジャケットやベストに使われる衿吊りのコードと同じ配色となっている。
Rocky Mountain Featherbed × Nigel Cabourn⑧W CHRISTY JACKET
ロッキーマウンテン フェザーベッドのマスターピースであるクリスティ・ジャケット。特にレアなレディースバージョンをベースにインスパイアされたこのモデルは、本コレクション唯一の女性向けダウンジャケットだ。ヨークのレザーは自然な風合いを残しつつ、クロムで耐久性を高め、女性向けの丸みを帯びたカッティングで仕上げているのが特徴的。ナイジェル・ケーボン氏は、1940年代に着用されていたショート丈のシープスキン・ジャケットに影響を受け、本アイテムにポケットを追加しアレンジした。表地と裏地には、ヴィンテージのナイロンタフタを研究して再現したオリジナル素材である、軽量で保温性に優れた三層構造の70デニール・ナイロンタフタを採用している。ダウンは保温性に優れ、ダウン90%、フェザー10%、700フィルパワーの羽毛を使用。通常、ダウンは濡れると保温力が失われてしまうが、ダウン素材自体に撥水加工を施すことで、悪天候でも保温力を維持する機能的なアイテムに愛上がっている。