必死に走り続けてきたからこそ知っている、立ち止まることの怖さ。挫折して気づく、休むことの大切さ。モデル・美容家として挑戦を重ねる櫻井貴史さんと、プロサッカー選手からの転身経験をもつ三渡洲舞人さんの対談を通して、忙しい現代人が明日も走り続けるためのヒントを探る。
男が立ち止まり、また走り出すまでもう一度、挑戦する力の源泉に迫る
選ばれなければ終わる世界で、もがき、迷い、折れかけた過去がある櫻井貴史さんと三渡洲舞人さん。異なるキャリアと挫折を背負ったふたりが、「もう一度挑戦する力」と「それでも走り続ける理由」を静かに語る。
Profile 櫻井 貴史さん 1979年3月17日、茨城県出身。1997年よりモデル活動をスタート。2000年代初頭からは香港・シンガポール等、アジア圏に活躍の場を広げ、トップメンズファッションモデルとして数々のメディアに出演。現在もファッション誌、広告、テレビ、ラジオの出演に留まらず、コラム執筆やプロデュース業を担う等、幅広く活躍している。
──すでにモデルとして成功を収めているなかで、なお美容ジャーナリストとしてのYoutube活動などの挑戦を続けるのはなぜですか?
昔からファッションモデルの世界って、女性のモデルのニーズが圧倒的なボリュームを占めていて、男性のモデルは限られた小さなパイを奪い合わなければならないという側面がありました。さらにここ数年で男性向けのファッション媒体が淘汰されて、男性ファッションモデルの仕事のパイがさらに小さくなっています。モデルとして選んでいただけるように頑張り続けるという今までの挑戦は続けていきます。一方で、従来の男性のモデル像を刷新したいという野望も抱いています。美容家としてのYoutube発信したり、コラム執筆を行ったり新境地を開拓しているのにはそんな背景があります。
──新たな挑戦を続けるのには心身ともに消耗に耐えうる強さが不可欠だと思いますが、櫻井さんの場合はその力の源泉は何でしょうか?
30代前半のときに役者業に挑戦するために事務所移籍したのですが、なかなかうまくいかずに仕事が激減し、朝まで六本木で安酒を飲むというまさに暗黒期を経験したのが大きいかもしれません。「来月も仕事のオファーが無かったら終わる…」という危機的な状況は二度と経験したくない。「目の前の仕事で結果を出せなかったら次はない!」という意識で、ファッション媒体やYoutube撮影当日の現場でのパフォーマンスでベストを尽くすのはもちろん、日々の食事管理やワークアウト、スキンケアなどにも真剣に向き合っています。「あんなに準備したのだから絶対大丈夫!」という自信があれば、向けられたレンズの奥に力強い眼差しを向けられる。本番までの事前準備が、新たな挑戦における困難に打ち勝つ糧になっている気がします。
そんな紆余曲折と苦悩があったのですか…さまざまな媒体で大活躍される現在の櫻井さんからはとても想像がつきません。
──三渡洲さんもサッカー選手からモデルに転身というチャレンジをされていますよね。
Profile 三渡洲舞人さん 1992年11月28日、静岡県出身。元プロサッカー選手。2014年、サッカー引退後に本格的にモデル活動をスタート。ファッションから広告のモデル、テレビ出演、2022年にはカバー曲を2曲リリースするなど多岐に渡るジャンルで活躍。芸能活動以外にもアパレルやコスメブランドのディレクションもこなす。
僕の父は三渡洲アデミールという元サッカー選手で、彼の影響もあって幼い頃からサッカーに一筋でプロ選手になることだけを夢見てきました。でも高校3年生の時に怪我をしてしまい、J1とJ2の各2チームからもらっていたオファーがすべて白紙に。サッカー関係者から「あいつはもう終わった」という烙印を押される中、どうしても諦められずに静岡の河川敷で父と二人でボールを蹴るところから、やり直した。結果として、J2の選手として拾ってもらえたのですが、今思えばそこで燃え尽きてしまったのかもしれないですね。なかなか期待されるような活躍ができず、20代前半でサッカーの道を断念しました。その後モデルの世界に本格的に飛び込みました。さらに最近ではコスメやアパレルのディレクションにも挑戦していて、“第二のキャリア”を模索し続けています。
──三渡洲さんが挑戦を続ける原動力は何でしょうか?
僕の場合は、“悔しさ”が原動力。サッカーで果たせなかった夢を別の形で実現して、成功したいという思いが強いのかもしれません。そのためのヒントを掴むために、自分が身を置くフィールドで長年活躍されている先輩から学ぶ姿勢を大事にしています。やはりコンスタントな活躍の影には必ず理由があるもの。櫻井さんは学びたいと思える尊敬している先輩の一人です。後輩の立場で僭越ですが、櫻井さんのモデルとしての力量はもちろんのこと、そして美容家としての発信力もリスペクトしていて「さくCHANNEL」はよく視聴させてもらっています!
今日の疲れやモヤモヤとは、今日のうちにさよならを。夜=明日のための編集時間!?
走り続けることだけが、強さじゃない。ふたりが気づいたのは、日々の中で“休む”という選択が次の挑戦への燃料になるということ。経験からしか得られない、整える知恵に耳を傾けたい。
ありがとう。すごい褒めてくれるじゃん(笑) ちなみに舞人くんは、ブランドのディレクションとか、モデル以外の活動も精力的にやっているから日々忙しいでしょう。そんな中で休息とはどう向き合ってる?
元々は休むなんて甘えで、がむしゃらに頑張ってなんぼと思っていたんですが、ある時から休息を大事にするようになりました。サッカー界のレジェンドの三浦 知良さんから「いい選手はよく寝る」「最低でも5時間は昼寝すべし」といった指導をされたことが最初のきっかけでした。睡眠に限らず、あらゆる休息は身体とメンタルの両面を良好な状態に保つのに不可欠だと捉えています。経験から申し上げると、メンタル面で一度切れてしまった糸を結び直すのが難しいので…余裕がないときこそ、疲れやモヤモヤをその日のうちに解消するのが大切だと考えています。
わかる。僕の周りでもバリバリ活躍し続けている人って、疲れやストレスに対して、自分なりの解消法があって次の日に持ち越さない人が多い気がする。仕事の生産性と休息の上手さは比例しているんだろうね。モデルだけじゃなくて、俳優や経営者など、ジャンルを問わず。ちなみに僕の場合は30代前半に暗黒期(!?)を経験したからこそ、やるべき仕事がある状態に強く幸せを感じているんだよね。だからこそ、長期旅行とかでガッツリ休むのには抵抗がある。仕事で忙しい日常の中で上手く休む、リセットする時間を確保するのが僕にはしっくりくる。
──具体的にどんな習慣を取り入れていますか?
疲れて帰宅してくつろぐ時にソファーにシュッとスプレーするフレグランスや、寝る前に焚くアロマキャンドルで心休まる瞬間を演出するといった工夫を日常的に取り入れています。特定の香りが過去の記憶や感情を呼び起こす「プルースト効果」の恩恵を活かした方法です。フィジカルな疲れに関しては、筋肉をゆるめることがテーマで、しっかりと湯船に浸かったり、頭皮マッサージしたり、入浴後はプロ仕様のマッサージガンを使ったり、ストレッチをしたり。僕にとって「夜=明日のための編集時間」って言って良いかもしれないです。
色々ありますが、やっぱり一番はバスタイムです。備え付けの照明を落としてキャンドルを灯したり、好きな音楽をかけたりしますね。無意識レベルで脳と身体に「今から休み時間ですよ!」と伝えるイメージ(笑) 休息モードにスイッチするための仕掛けになりそうなアイテムは常に探してますね。あと、就寝前にはスマホでSNSとか動画を見すぎないようにするとか、引き算的な発想も大事にしてます。
明日のために、休める大人に地肌がほぐれるような快感「Levätä」が導く、新感覚のヘアケア習慣
──日常習慣のなかでリセットを大事にしているのですね。そんなお二人に、新ブランド「Levätä(レバタ)」の製品を実際に各々の自宅で体験していただきました。率直な感想はいかがでしょう?
まず驚いたのはシャンプーの泡立ちです。超微細で濃密な泡がしっかり立って、頭皮を包み込むような感覚が心地いいのと、摩擦が少なくなるので頭皮や髪にやさしいのが◎ 地肌がすっきりするのにしっとりした洗い上がりが特徴で、これは海洋クレイ*1と5種の植物エキス*2配合で汚れを落としつつ保湿もできる処方ならでは。
*1 シーシルト抽出物(保湿)
*2 マンダリンオレンジ果皮エキス・メリッサ葉エキス・シャクヤク根エキス・ ユズ果実エキス・ハマメリス葉エキス(保湿)
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温冷刺激にも驚きました。洗っている最中にじんわりした
温感と冷感が同時にくる新体験。まるでヘッドスパを受けているみたいでクセになりますね。シャンプー中に頭皮がほぐれていくような快感があって、気分がスッキリします。あと、頭のほぐし専門店「悟空のきもち」が監修した”
瞑想シャンプーメソッド”を教えてもらったんですが、「Levätä」の気持ちよさをブーストできるのでぜひ試してもらいたいです。
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頭がほどけていく心地よさに集中できるよね。あとハーバル系のスパの香りもリラックス感があってすごく良い。フィンランドの雄大な森をイメージしたということで、まさに目を閉じて深呼吸したくなるような解放感が味わえました。さっき舞人くんが話してくれた、無意識レベルの休息スイッチとして良い感じにワークしそうです。
そうそう、このスカルプスパブラシいいですよ!某人気ドーナツのような形状で手にフィットして持ちやすく、しっかりと毛穴汚れを落とせる。頭のカーブに合わせてしなるので、力が均等にかかるのもポイントが高い。物理的に頭皮のコリをほぐせるのが気持ち良くて…正直、やみつきになりそうです。まさにスカルプスパブラシというネーミングの通り、Levätäのスカルプスパシャンプーやスカルプスパトリートメントと組み合わせて使えば、自宅でちょっとしたスパ気分が味わえます。頭皮以外の首筋をほぐしたりするのもおすすめです。
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それは、没頭したくなる解放感。新体験、瞑想シャンプー「Levätä」
ブランド名である「Levätä」は、サウナ発祥の地であるフィンランドの言葉で“休息”を意味する。「明日のために、休める大人に。」をブランドメッセージに掲げ、忙しい現代の生活者に心地よい新ヘアケア習慣を提案。没頭したくなるような解放感が、その日の疲れやモヤモヤの解消を後押ししてくれるはず。「スカルプスパシャンプー」「スカルプスパトリートメント」「スカルプスパブラシ」に加えて、シャンプー&トリートメントの1DAYトライアルもラインナップされている。
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Levätä シリーズのラインナップ
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スカルプスパシャンプー400ml 地肌のうるおいそのままに、たっぷり濃密な泡が日中の頭皮の汚れをすっきり洗浄。温感成分*1・冷感成分*2をバランスよく配合している温冷感スパ処方が頭皮をじんわりと刺激*3し、ほぐされるような心地よい快感が広がる。*1 トウガラシ果実エキス・バニリルブチル*2 メントール*3 感じ方には個人差があります
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スカルプスパトリートメント 400g 地肌のうるおいそのままに、たっぷり濃密な泡が日中の頭皮の汚れをすっきり洗浄。温感成分*1・冷感成分*2をバランスよく配合している温冷感スパ処方が頭皮をじんわりと刺激*3し、ほぐされるような心地よい快感が広がる。*1 トウガラシ果実エキス・バニリルブチル*2 メントール*3 感じ方には個人差があります
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スカルプスパブラシ グリップしやすく力が入りやすい独自形状のリング構造だからこそ、頭皮をしっかりキャッチ。シャンプー・トリートメントの心地よい洗いごこちに加え、物理的なアプローチでしっかりと頭皮と筋肉のコリをほぐして血行を促進。
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読者メッセージ挑戦をあきらめないためにも、“休める男”になるべし!
──最後に、OTOKOMAE読者に向けて“休める大人”になるためのアドバイスやメッセージをお願いします。
30代から40代って、仕事でも家庭でも責任が増して一番忙しい世代ですよね。だからこそ自分を労わることを後回しにしがちですが、実は休息こそ次の一歩へのエネルギー源だと思います。僕自身、しっかり休むことでコンディションが整い、結果的に仕事の質も上がりました。“大人カッコいい男性”は、ただがむしゃらに頑張るだけじゃなくて上手に休む術を持っているもの。ぜひ皆さんも恐れずに、自分なりのリラックス習慣を取り入れてみてください。
僕も同感です。挑戦を続けるには継続力が大事で、そのためには休んでリセットする時間が欠かせません。スポーツでもビジネスでも、長く戦い続けるためにはメリハリが必要ですよね。休むことに罪悪感を持つ必要は全くなくて、むしろ休める人こそ強いと今は思います。例えば今回紹介したLevätäのシャンプーのように、日々のルーティンの中で簡単にできるリラックス方法もあります。小さなことからでいいので、自分をいたわる時間をぜひ作ってみてください。それが明日の活力に繋がるはずです。
<衣装>
櫻井 貴史さん:ラ ファーボラのシャツ5万3900円、パンツ4万2900円(ザ エディット ストア 050-7110-1773)
ジェントルマンプロジェクトのカットソー7920円(ジェントルマンプロジェクト https://www.gentleman-projects.com)
トムウッドのブレスレッド6万1000円、リング3万9900円(トムウッド 青山店 03-6447-5528)
その他スタイリスト私物
三渡洲 舞人さん:ジェントルマンプロジェクトのベスト1万4520円、カットソー7920円(ジェントルマンプロジェクトhttps://www.gentleman-projects.com)タンジェントのパンツ3万9600円(ザ エディット ストア 050-7110-1773)
ベル&ロスの時計132万円(ベル&ロス 銀座ブティック 03-6264-3989)ジェイエムウエストンの靴15万6200円(ジェイエムウエストン 青山店 03-6805-1691)