“世界三大時計” パテックフィリップ(Patek Philippe)の魅力とは?

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"世界三大時計" パテックフィリップ(Patek Philippe)の魅力とは?

パテックフィリップの歴史

2人のポーランド人創業者から始まったパテックフィリップ

1939年創業のパテックフィリップ。2人のポーランド人、アントニ・パテック(Antoni Patek )氏とフランチシェック・チャペック(Franciszek Czapek )氏が設立した「パテック、チャペック社(Patek, Czapek & Cie)」が前身である。当時は歴史や文化をインスパイアしたデザインの懐中時計をオーダーメイドで製造販売していた。

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創業者のアントニ・パテック氏

パテックフィリップのもう一人の立役者

巻き上げ式のリューズや時刻合わせの機構を発明したジャン・アドリアン・フィリップ(Jean Adrien Philippe)氏が1945年に加入。共同創業者であったフランチシェック・チャペック氏の離脱を経て、1951年に社名を「パテック&フィリップ社(Patek & Philippe Cie)」とした。つまり、このブランドの名称のルーツとなった人物のうちの一人は、創業者ではないのだ。

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ジャン・アドリアン・フィリップ氏

スイス初の腕時計を開発したパテックフィリップ

1851年のロンドン万国博覧会に世界初の「鍵なし懐中時計」を出品すると、ヴィクトリア女王を始めとする多くの著名人が賞賛。その後も革新的な製品で名声を博し、1868年にはスイスで最初の腕時計となる「No. 27368」を制作。豪華なレクタングラー・ケースにイエローゴールドのブレスレットを装着したこの腕時計は、ハンガリーのコスコヴィッチ伯爵夫人に販売された。

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スイス初の腕時計「No. 27368」

ブランド「パテックフィリップ」の誕生

創業メンバーの死後も革新的な製品開発で、日本やアメリカなどグローバルな市場を開拓したパテックフィリップ。しかし1929年、世界大恐慌の影響で経営が悪化。高級文字盤会社のオーナーであるジャン・スターン(Jean Stern)氏とシャルル・スターン(Charles Stern)氏が株主として資本参加し、破綻の危機から救済。1932年にこのスターン兄弟がブランドを買収し、現在の社名「パテックフィリップ(Patek Philippe S.A.)」が誕生した。以降、現社長のティエリー・スターン氏までスターン家による同族経営が存続している。

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