洗練された上下 黒のコーディネート8選!

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洗練された上下 黒のコーディネート8選!

今回はドレス、フォーマル、モードなど様々なスタイルの核となる「上下黒コーデ」にフォーカスし、参考となるメンズコーデとスタイリングの際の注意点、おすすめアイテムを紹介!

歴史から学ぶ上下黒コーデの魅力

上下黒コーデはモードの文脈における核となるスタイルとして認知されている。80年代コムデギャルソン、ヨウジヤマモトを着た全身黒のカラス族※に始まり、1990年代になるとモードはスタイルミックスやマッシュアップの概念を取り込む形でロック、ストリート、スポーツ、アウトドアとの異種交配によって劇的に進化。モードのスタイルを更新し続けるエディスリマンがこれまで手がけたディオールオム、サンローランやセリーヌ、アヴァンギャルドに最先端を走り続けるリックオウエンスも上下黒のスタイリングを無くして語れない。

※1982年のパリコレでそれまでタブーとされていた黒の衣装をフィーチャーしたコレクションを発表したヨウジヤマモトとコム・デ・ギャルソン。禁欲的で宗教的と敬遠されていた黒を用いた独特な表現はモードの既成概念を打ち壊し、「黒の衝撃」として賛否両論を巻き起こした。当時このヨウジ、ギャルソンの服に身を包み全身を黒でまとめたファッショナブルな人々をカラス族と呼び、以降ヨウジ、ギャルソンに影響を受けた多くのデザイナーが最先端のファッションを牽引。全身黒でまとめたスタイルはモードなスタイルの代名詞となり、黒=ファッショナブルなイメージが定着する。画像はComme des Garcons Autumn/Winter 1983-84 – Paris Collection – Woman, Runway

さらに元々ドレスやフォーマルの核である全身黒のスタイルには「洗練度が高く凛々しいスタイル」とのお墨付きがあることから、都会的でクールな雰囲気を醸しつつ大人っぽい着こなしを表現できる最も有力なカラーコーデと言える。ここ数年ではイタリアのドレスファッションにおいても、世界的なファッションスタイルのカジュアル化の影響により、これまで「悲しみの黒=葬式」というイメージからタブーとされてきた黒の取り入れが一般化。どのカテゴリーにおいてもおしゃれに着こなしを見せる手段のひとつとして上下黒コーデは有効だ。

上下黒コーデの注意点は?

上下黒コーデにはモードな魅力を演出できる反面、単調にみえたりキメ感が強すぎる印象を与えやすいという泣き所がある。そんな特徴をおさえながら、見せたいスタイルに合わせてコーディネートをまとめるのが成功のコツだ。単調な見た目を回避するなら、シルエットのメリハリや抜け感、いい意味でのルーズな雰囲気を演出したり、発色や風合いを含めた素材感の異なるアイテムを組み合わせる。キメ感を抑制するなら、コットン、ウール、ナイロンなど様々な素材を積極的に取り入れることで表情を作り、ハズしや遊びのギミックをプラスするなど。以上のように、上下黒アイテムを選ぶだけでなく、細部までこだわっておしゃれなコーディネートを組んでいきたい。

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