“肌がうるおう”と謳う化粧水は数多く存在するが、パッと見ではどれも同じように感じて、結局何を選べば良いのか分からないというメンズも少なくないだろう。そこで今回は、肌をしっかりうるおす化粧水の選び方から、おすすめの商品まで紹介していく。
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保湿力の高い化粧水の選び方①「保湿成分が含まれているかチェック!」
保湿力に優れた化粧水を選ぶうえで、保湿成分が含まれているかどうかは大事なポイントだ。含まれていれば、より肌への保湿効果が期待できるうえ、肌のバリア機能がしっかり働くようになるので肌荒れを防ぐこともできる。そこで、ここからは代表的な保湿成分をいくつか紹介していく。紹介する成分5つの内、いずれかが入っている化粧水であれば保湿力は高いと言えるので、化粧水を購入する時にぜひ参考にしてほしい。
代表的な保湿成分「ヒアルロン酸」
美容にあまり詳しくない方でも一度は聞いたことがあるであろうヒアルロン酸。真皮に存在している成分で、わずか1gで6Lの保水力をもつと言われている。化粧水によく使用される成分だが、実はヒアルロン酸を塗っても真皮まで届くことはない。しかし、角層の保湿成分として肌表面の水分を保持するために働いてくれる。空気が乾燥しても肌から蒸発する水分をとどめることができるのが魅力だ。
代表的な保湿成分「コラーゲン」
ヒアルロン酸と同じく真皮に存在する成分がコラーゲン。こちらも化粧水として肌に塗っても真皮まで届くことはないが、水分を抱え込む力に優れているため、肌表面の水分量をキープしてくれる力がある。また、これによってハリや弾力アップも期待でき、外部からの刺激を和らげることも。コラーゲン入りというと高価な印象があるが、意外と手の出しやすい価格でも手に入るので、この機会にぜひ使ってみてはいかがだろうか。
代表的な保湿成分「セラミド」
肌表面の角層はミルフィーユのように何層もの角層細胞が重なっているが、それらの細胞同士によって生まれた隙間を満たし、細胞同士や水分をつなぎとめているのがセラミドだ。昨今では肌のバリア機能をきちんと働かせるための必須成分として注目を浴びており、あらゆるブランドからセラミド配合の化粧品がリリースされている。また原料によって大きく4種類に分けられ、動物性セラミド、ヒト型セラミド、植物性セラミド、擬似セラミド、の順番で肌への浸透力と価格が高くなる。一番安価な擬似セラミドでも効果は期待でき、さらに高配合されてるケースが多いので、まずは「ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド」と成分表示に書かれたものを探してみて欲しい。
代表的な保湿成分「ヘパリン類似物質」
乾燥肌を治療する成分として50年以上使われてきた有効成分が「ヘパリン類似物質」だ。体内にあるヘパリンという物質と似た成分であり、保湿、血行促進、抗炎症作用の3つの働きがあるとされる。また、ヘパリン類似物質は肌内部の角質層にまで浸透し、乾燥肌を根本から改善してくれる効果も。その効果をしっかり感じたいなら“第2類医薬品”を選ぶべきだが、副作用も懸念されるため、毎日使い続けるなら“医薬部外品”がおすすめだ。
代表的な保湿成分「リピジュア」
ヒアルロン酸の2倍の保湿力がある成分として、イマ注目されているのが「リピジュア」。人間の細胞膜をつくるリン脂質という成分をモデルに作られているため、生体適合性が高く、かつ肌に優しいのが特徴だ。元々は医療用の人工皮膚や人工臓器のために開発されたが、現在ではスキンケア用品にも使用されるように。しかし、リピジュアが配合された化粧水はまだ選択肢が少ないので、自分好みのものが見つかる可能性は低め。他の成分があまり合わなかったという方はぜひチェックを。
保湿力の高い化粧水の選び方②「エタノールが成分表示の上位にある場合は要注意!」
化粧水に含まれるエタノールは清涼感を演出して使用感を良くしたり、肌の引き締め効果、製品自体の抗菌効果といったメリットを持つが、乾燥肌にとっては大敵だ。エタノールが蒸発するときに肌表面の水分まで一緒に奪ってしまい乾燥を加速する可能性があるため、エタノールフリーの化粧水を選ぶか、エタノールが成分表示の上位にないか確認するのが吉。とくにメンズ用の化粧水にはエタノールが配合されているケースが多いので、しっかり確認しよう。
保湿力の高い化粧水の選び方③「界面活性剤が乾燥・肌荒れを招く可能性も」
界面活性剤は、化粧水の浸透力を高めたり、有効成分を溶かすために配合されているケースが多いが、その配合量が多いと肌のバリア機能を低下させ、乾燥肌になる原因を作ってしまう。そして継続して使い続けると乾燥肌が加速し、ニキビ・吹き出物といった肌荒れから乾燥によるシワを招く可能性も。そのため肌が乾燥しやすい場合は、界面活性剤が成分表示の下位に記載されている、あるいは界面活性剤を使用してない化粧水を選ぶのがおすすめだ。化粧水に使われる界面活性剤は「PEG-○○水添ヒマシ油」や「ポリソルベート-○○」が主なため、これらの成分が記載されていないかどうかをチェックしてみよう。
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