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チャーチ「グラフトン」が人気の理由①「英国靴とアメリカ靴の雰囲気を兼ねるアッパーのデザイン」
グラフトンのデザインは外羽根のフルブローグ。ウイングチップとも呼ばれるフルブローグはメダリオンやパーフォレーションなどの装飾技術が要だが、ブローグシューズはチャーチが最も得意とするところ。ここまで完成度の高いクオリティを実現するブランドは他ではなかなかお目にかかれないほどである。
つま先には大ぶりなメダリオン。アッパーのには美しいパーフォレーションが施されている。近年ではパーフォレーションの親穴を小ぶりにして上品に見せている靴も増えているが、グラフトンの親穴は大きく、カントリーの要素を取り入れていることがうかがえる。
グラフトンは正統派英国靴でありながら、アメリカ靴の雰囲気を備えているという評価も多い靴。その理由が、パーフォレーションの配置だ。アメリカンフルブローグ(ロングウイングチップ)と呼ばれるアメリカ製のウイングチップは、ウイング状になったトゥのパーフォレーションが土踏まずの部分で落ちず、カカトまで延び、ぐるりと靴を一周するようなディティールになっているのが特徴。グラフトンはトゥのパーフォレーションこそ通常通り土踏まずの部分で落ちているものの、羽根周りのパーフォレーションがぐるりと一周している。この独特のデザインによって、英国靴ながらアメトラシューズの印象も兼ね備えているのだ。
5アイレットの羽根は裏鳩目が付けられており、紐の出し入れをスムーズに行える。外羽根式ならではの脱ぎ履きのしやすさも魅力の一つだ。
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