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クロケット&ジョーンズのコインローファー「リッチモンド」の6つの魅力
クロケット&ジョーンズ「リッチモンド」の魅力①「足入れの気持ち良いアンライニング仕様」
リッチモンドの最大の特徴は「アンライニング(裏地なし)」にある。ライニングをつけないことで、柔軟なスエードなどの特性を最大限に活かした履き心地を実現。クロケット&ジョーンズのリッチモンドといえば、ブラウン系のスエードを使用したモデルがアイコンとなっている。
そして、一般的にアンライニングを採用している革靴では、革の柔らかさの魅力を引き出すため、ソールのかえりが良いマッケイ製法が多く採用されている。しかしリッチモンドではグッドイヤーウェルテッド製法を採用。柔らかい革にグッドイヤーウェルテッド製法を使うと、釣り込み作業後にすくい縫いと出し縫いで靴にテンションが強くかかってしまうことがあるため、クロケット&ジョーンズでは靴の型崩れが起きにくく、履き込んだ後でもへたりにくいような、地厚で繊維質が細かい上質なアッパー素材使用している。一見、カジュアルなアンライニング仕様のローファーだが、上質なアッパー革を選定していることも特徴の一つだ。
クロケット&ジョーンズ「リッチモンド」の魅力②「アンライニングであるがゆえに生まれる優美なバックスタイル」
一見飾りで付けられたかのような曲線を描いたヒール脇ステッチが印象的なバックスタイルだが、これはアンライニングの革靴にとって大事な役割を担っている。
ほとんどのドレスシューズでアッパー革とライニングの間に仕込まれている、かかと部分のカウンター芯というものがある。リッチモンドのようなアンライニングの革靴の場合、ライニングがないことから、靴の形を整える先芯部分とカウンター芯ライニングに守られることなく露呈してしまうことが多い。これは履き心地が悪いことはもちろん、日々の歩行でテンションがかかることで、芯材が擦り切れて靴の型崩れや革が痛む原因にもなるのだ。
そのため、リッチモンドを筆頭とするクロケット&ジョーンズのアンライニングシューズでは、爪先とかかと部分に芯材を入れるポケットを設計している。カウンター芯においては、脱ぎ履きの際や歩行時のスレによる負荷が最もかかる箇所であるため、より強度を出す必要があり、そのポケットをアッパーに縫い付ける必要があるのだ。そのポケットを縫い付けたステッチこそが、先述のリッチモンドのバックスタイルを飾るデザインとなっている。
クロケット&ジョーンズ「リッチモンド」の魅力③「クロケット&ジョーンズらしい控えめな切り込みのサドル」
ペニーローファーの「顔」とも言えるサドルパーツ。その表情を変えるのはサドル部分の切り込みだ。リッチモンドのサドルの切り込みは、他のヨーロッパのシューメーカーと比較しても小さめなデザイン。切り込み部分を控えめに設定していることで、ドレスシューズのような気品も持ち合わせたバランスの良いカジュアルシューズに仕立てることができるのだ。
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