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ジャランスリウァヤのUチップシューズ「98490」の魅力とは?
高い技術力とそれを良い意味で裏切る価格設定が買われ、海外のバイヤーからラブコールが鳴り止まないジャランスリウァヤ。ここからは、ジャランスリウァヤの作るドレスシューズの中でも、ドレスカジュアルシューズとして人気の高いUチップシューズ「98490」の魅力を4つ紹介する。
ジャランスリウァヤのUチップシューズ「98490」の魅力①「立体的な表情が特徴的なモカのデザイン」
98490のデザインの主役である「モカ」と呼ばれるUの字型のステッチは、まずはじめに挙げるべき特徴のひとつだろう。Uチップにも様々な製法があるが、ジャランスリウァヤのUチップ98490は、“拝みモカ”もしくは“合わせモカ”と呼ばれる、革のコバ(断面)を斜めにカットし、コバ同士を付き合わせて縫い合わせて作る高度な技術を要する製法を採用。これによって立体的なモカ縫いのUチップを実現している。
ジャランスリウァヤのUチップシューズ「98490」の魅力②「高級感が滲み出るセンターシームの意匠」
Uチップのセンターシームの意匠は、ビスポークシューズや高級靴にも多い。このセンターシームはドレスシューズの設計上、つま先部分に先芯と呼ばれるトゥの形を成形・維持するための硬さ出しの溶剤やのりを用いる。そのため、ステッチ穴から溶剤が漏れ出てアッパーが汚れてしまう恐れがあり、生産は非常に慎重に行われることから生産のコストがかさむことも。これは3万円前後のドレスシューズではなかなか実現しないデザインであるが、それをやってのけてしまうのがジャランスリウァヤだ。商品価格が安いからといって手抜きは一切なく、どこに出しても恥ずかしくない高級感のあるルックスに仕上げられている。
ジャランスリウァヤのUチップシューズ「98490」の魅力③「日本人の足にフィットするゆったりとしたラスト」
ジャランスリウァヤは、日本や韓国をはじめとするアジアのマーケットを中心としており、比較的アジア人の足形に合うような広めのウィズ(足幅・足囲)、小ぶりのヒールカップを採用している。そのため、日本人の足に馴染みやすいのも非常に魅力的。98490で使用しているラストは「16088」で、他のラストに比べてもボールジョイントはややゆったりとしており、そこからウエスト、ヒールにかけて絞りをかけたメリハリのあるデザインだ。また、外羽根なのでシューレースの締め付けによってウィズのサイズ調整ができ、汎用性が高く幅広い足形のユーザーにフィットする。デザインとしてはあくまでカジュアルな印象の強いUチップだが、メリハリのある設計のラストを使用することで野暮ったく張りすぎず、カジュアルとドレスのバランスがよく取れた印象だ。
ジャランスリウァヤのUチップシューズ「98490」の魅力④「ダイナイトソールを使用した機能型モデル」
ジャランスリウァヤといえば、9分仕立てのハンドソーンウェルテッド製法を象徴するようなレザーソールに刻印されるロゴが特徴的だが、98490ではダイナイトソールが使用されている。そこに3mm程度のレザーミッドソールを噛ませることで、クッション性が高くなるダブルソールに。ボリュームが出るダブルソールのデザイン性に惹かれて選ぶ人も少なくないであろうが、ダブルソールは機能面でも秀でている製法。剥き出しのコルクや縫い代でもたつく中底と直接接着するよりも、ミッドソールでフラットになった面とラバーソールとの接着がよくなることで強度が増すのだ。革で厚みが出るぶん履きはじめにソールの硬さは感じるものの、すぐに革が馴染み、自然な沈み込みによって足なりにフィットする。
このダイナイトソールは天候が荒れやすいイギリス生まれのラバーメーカーが手がける機能性アウトソール。他社のラバーと比べて柔軟性があり、より高いクッション性が魅力的だ。雨天時や湿度の高い環境でもしっかり地面を掴むようなグリップ力を誇るため、世界各国の有名シューメーカーが起用していることでも知られている。ラバーの厚み自体は7〜8mmほどで、レザー製のアウトソールと遜色のない見栄えでドレスシューズとの相性も良い。