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山型のラインが「シェブロン」の意味?
おそらく、この名称を聞いて「シェブロン」って何のこと?と疑問を持つ方も多いだろう。これは中世の紋章の呼び名であり「シェブロン」とは山型の紋章に対する総称。そもそもは建物の屋根となる梁の形を表していると考えられ「保護」や「信頼できる働きを成した建築家、その他の者」というのが紋章の意味合いになるのだとか。おそらく、丈夫な品質とさまざまなスポーツをサポートする性能などを表現して、この名が付けられたのだろう。山の向きが前に向かって90度傾いているのも、オフェンシブな姿勢を見せるデザインといったところか。
日陰の存在になってから復権したコンバース「シェブロン&スター」の歴史
★に「<」のマークが施されたデザインがデビューした1975年からは、一躍コンバースを代表するアイコンに。特に、後から発表された「プロレザー」が、並外れた跳躍力のダンクと“Dr.J”の愛称で人気となったプロバスケのレジェンド、ジュリアス・アービングのシューズとして使用されたことも、このアイコンが絶大なる人気を得た一因となっただろう。
だが、70年代末期から80年代に入り「ナイキ」の登場や「アディダス」が名作スーパースターを引っさげてスポーツシューズ市場を席巻するようになると、徐々にその露出は減り、コンバース自体も現在のイメージにつながるカジュアルなラインのスニーカーへと力を入れていった。だが、21世紀となった2006年にこのロゴをストリートファッションのひとつとして新カテゴリーのアイコンに再定義。多彩なバリエーションで続々と新作を発表するようになり、ブランドの重要なモデルとして復権してきているのだ。
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