レトロなアッパーや180度ビジブルエアなど、90年代初期の雰囲気を漂わせるエアマックス180。ゴリゴリのハイテクスニーカーほど派手すぎず、それでいてしっかりと個性をアピールできるバランスの良い一足だ。今回はナイキの「エアマックス180」にフォーカスし、その魅力を紹介!
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ナイキが誇るハイテクスニーカーのアイコン的存在「エアマックス」
エアマックスのルーツは1977年。元NASAの職員である技術者フランク・ルディによって、ソールにエア(空気)を注入するシステムがナイキへ持ち込まれたのがはじまりだ。ナイキはその翌年、スニーカー史上初となるエア搭載ランニングシューズ「エア テイルウィンド」を発売。そして1987年、伝説的デザイナーのティンカー・ハットフィールドによって開発された初代エアマックスをリリースした。パリにあるポンピドゥーセンターの“外から中の構造が見える”仕組みからインスピレーションを得た「ビジブルエア」が最大の特徴。シリーズを重ねるごとにストリートでの注目度を高め、1990年代後半にはハイテクスニーカーブームを巻き起こすほどの人気を集めた。現在でも新作がリリースされ続け、ビジブルエアも大幅に進化。一方で90年代にリリースされたリバイバルモデルも根強く支持されている。
人気シリーズの転機となった革新的モデル「エアマックス180」とは?
エアマックス180は、その名のとおり180度のビジブルエアクッショニングを搭載したモデル。大胆なウレタン製のアウトソールとエアユニットを接着させることで、エアが路面と直接触れるようになった初めてのシューズだ。デザインを手がけたのは、エアマックスシリーズの生みの親でもある天才デザイナーのティンカー・ハットフィールド。さらにあのエアフォース1(AIR FORCE1)を開発したブルース・キルゴアも一役を担った。1991年に誕生した当初は「エア180」の名で、前作から50%もアップしたエアを搭載していたことから正当なエアマックスシリーズとは異なるラインとしてリリースされていた。そして初登場から実に20年以上の時を経て、2013年に復刻。「エアマックス180」と名称を変えてシリーズの仲間入りを果たした。近年のエアマックスシリーズではミッドソール全体に行き渡るまでに進化を遂げたビジブルエア。エアマックス180は、シリーズを大きく進化させるきっかけとなったモデルだと言える。
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