
気温の上昇とともに、そんな季節でしか着こなせないファッションアイテムが気になりだす。そのひとつがアロハシャツだ。ゆるくリラックスしたリゾートアイテムのイメージとはいえ、ファッションアイテムの主役として使うなら、こだわりと本物感ある一枚をセレクトして欲しいところ。そんな王道を探すなら「Reyn Spooner(レインスプーナー)」は外せないだろう。現在ではアロハシャツの代名詞的存在として知られる同ブランドのアロハシャツのブランドの成り立ちやアイテム特徴から、おすすめまでを紹介!
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「レインスプーナー」とはどのように生まれた?
いまでこそ当たり前のように語られる「レインスプーナー」の名だが、もともとは1950年代に存在した2つの会社が合併して誕生したブランドだ。50年代の初期にカリフォルニアのカタリナ島で紳士服洋品店を営んでいたレイン・マックロウ氏が、ビジネスの拠点をハワイに移し成功を収めたのが「レインズ」社。そして、56年にハワイのワイキキで設立されたのが、1台のミシンのみで質の高いサーフトランクスの生産をしていた裁縫師のルース・スプーナー氏の「スプーナー」社だ。
レイン・マックロウ氏がデザインした水着やシャツの縫製をルース・スプーナー氏が引き受けたことをきっかけに生まれた縁から、会社を統合することになり「レインスプーナー」が1962年に創業されたという。
アロハシャツの「公の場OK」はレインスプーナーのおかげかも?
統合されてから4年後の1966年になって、同ブランドのアロハシャツが誕生。世に出るのが初となるプルオーバー型のアロハシャツをデザインするなど、業界に新しい切り口を生んでいく。当時はアロハシャツというと、デザイン性や品質的にもあまり上等なものがなく、旅行者向けのおみやげ品や現地の人の衣装として作られていたものだったが、カジュアルだけではなくビジネスにも使える上質なアロハシャツに仕上げたのもレインスプーナーだ。
ハワイには「アロハ・フライデー」と呼ばれる、金曜日に男性がアロハを着て女性がムームーを着る習慣があるのだが、これもハワイファッション協会のメンバーであったレイン・マックロウ氏が創始したもの。仕事の場でもアロハシャツを着ても大丈夫なように、現地各社に説得したことでスタートしたと伝えられている。
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