都会の男には「相棒ニット」が必要だ

都会の男には「相棒ニット」が必要だ

コロナ禍で在宅勤務が一気に広がり、社会の働き方は一変した。それから数年、いまは出社を求める企業が増える一方で、服装の決まりはゆるんだまま。平日の服選びは、かえって悩ましさを増している。自由になった分、毎朝なにを着るかは自分で決めるしかない。そこで見直したいのが、きれいめな装いとも相性のいいニットとの付き合い方だ。

都会の働き方のいま出社日、復活。服装は自由のまま

東京都の調査では、「出社中心に戻した」または「やや出社が増えた」と答えた企業は、3社に1社を超える(東京都「企業の出勤状況調査」2026年5月)。背景として最も多く挙がったのは、コミュニケーションやチームワークの改善。顔を合わせて働く価値が、改めて見直された格好だ。一方で、テレワークを続ける企業も約7割を占め、家も会社も職場とする新しい働き方が都会の日常になりつつある。

服装に関しては、働く人が力を発揮しやすい環境をつくろうと、スーツ以外を認める職場が広がった。その流れは民間企業に限らない。首都圏では埼玉県や千葉県が、通年で職員の服装の軽装化を進めている。埼玉県はセーターやトレーナー、チノパン、スニーカーを、千葉県はカーディガンやタートルネックを例に挙げる(埼玉県「服装の軽装化(オフィスカジュアル)の推進について」2026年6月、千葉県「職員の服装の軽装化について」2026年4月)。スーツ一択の時代は、もはや過去のものとなっている。

ただし両県とも、TPOや周囲への配慮を求めている。つまり、何を着てもいいわけではないということ。ラクすぎず、堅すぎない。その間に収まる服こそ、いまの平日に必要とされている。

作り手の変化が示す、服選びの新しい物差し主役は、アウターからニットへ!?

作り手の側にも、変化は及ぶ。OTOKOMAE編集部が2025-26年秋冬の展示会を回ったところ、半数以上のブランドが暖冬を理由に、主役だったアウターの提案を大幅に減らし、ニットやセットアップに力を入れる方針を打ち出していた。真冬の重装備から一歩進み、季節をまたいで着られる服が存在感を増す流れが強まっている。

働き方が変わり、作り手もニットに力を入れ始めた。暖冬で重いコートの出番が減っているなら、アウターにかけていた予算の一部を、毎日着るニットにまわすのも賢い選択といえる。ただ、ひと口にニットといっても、素材も厚みも手入れの方法もさまざまだ。毎日着る前提なら、選ぶ基準を改めて整理しておきたい。

きちんと見えて、家で洗えて、厚みがちょうどいい毎日着られるニットの三か条

出社が週に何日もあれば、服選びの基準も変わる。ここでは毎日着るニットに求めたい3つの条件を、改めて洗い出してみたい。

1つ目は、きちんと見えること。人に会う日が増えるほど、ラフすぎる服では気が引ける。

2つ目は、手入れのしやすさ。着る回数の多い服ほど、家で洗えるかどうかは重要になってくる。

3つ目に挙げたいのは、着倒せるタフさ。毎日のように袖を通せば、繊細な素材ほど毛玉や型崩れが早く進む。週に何度も着て、洗って、それでも形を保てるか。そこが毎日着るニットの分かれ目になる。

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役割で選ぶ、ニットとの付き合い方とっておきの1枚は、平日に着倒すには向いていないジレンマ

冬のとっておきの1枚になるニットといえば、カシミヤやファインなウール原料を使用したセーターを思い浮かべる人は多いはずだ。軽くてなめらかで、袖を通すだけで背筋が伸びる。ただ繊細な素材ゆえに摩擦で毛玉ができやすく、洗濯もクリーニングが基本となる。だからこそ、デイリーウェアとしては使いづらいのが泣き所。暖房の効いたオフィスや電車では暑すぎることもあるし、週に何度も着れば、そのぶん傷みも進む。平日の5日間をともに過ごすなら、別の役割を持つ1枚がいる。その1枚こそ、いつもの相棒と呼ぶにふさわしい。

都会の日常着として設計THE WOOSTER SWEATERが相棒ニットになる理由

長く着られる服を選びたい気持ちは同じでも、大切にしまっておく長さと、着倒しても持つ長さは別物。相棒に求めたいのは、後者のほうだろう。カシミヤやスーパーファインウールのセーターは、冬のとっておきとして大切にすればいい。そのうえで、月曜から金曜までの都会の毎日には、気負わず手に取れる相棒がほしい。GENTLEMAN PROJECTS(ジェントルマンプロジェクト)のTHE WOOSTER SWEATER(ザ ウースター セーター)は、世界基準のモダンベーシックな着こなしをニットでどう実現するか、という問いから生まれた。その設計は、前半で挙げた三か条に1つずつ応えている。働く日も遊ぶ日も、気負わず袖を通す。洗って、また明日も着て出かける。ウースターは、そんな日々を重ねて強くなる男のための相棒ニットだ。

リフージオのサングラス7万5900円(トヨダトレーディング プレスルーム 03-5350-5567)ガルニのブレスレット11万9900円(GARNI tokyo 03-3770-4554)その他スタイリスト私物

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精密なシルエットと、裏を表にした編み目きちんと見える

ジャストより少しゆったりとしたセミオーバーサイズ。身幅や着丈だけでなく、肩や袖のラインまで合わせて調整し、ゆとりと締まりを両立させたシルエットが、現代的かつきれいめな印象を与える。編み組織は王道の片畔編みだが、編み目の美しい裏面をあえて表に使い、陰影の立体感を引き出しているのもポイント。無地の1枚でものっぺりせず、オフィスにも着ていける品のよさが宿る。

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家で洗えて、引っかけても自分で直せる手入れがラク

素材の組成はコットン87%、ポリエステル13%。洗濯ネットに入れれば家庭で洗えるから、週に何度も着ても、そのたびにクリーニングに出す必要はない。うっかり引っかけて糸が飛び出しても、慌てなくていい。編み地のキックバック性が高く、手でもみ込んでスチームアイロンを当てれば、ある程度は元の状態に戻せる。毎日着る服だからこそ、自分の手で面倒を見られる気軽さがうれしい。

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6本の糸と老舗の技が生む、10年付き合える編み地着倒せるタフさ

タフさの源は、2種類の糸のブレンドにある。主役となるのは、上質なコットン糸を6本使って仕立てた糸だ。まず、強く撚りをかけたまっすぐな糸2本と、ループ状の節が特徴のブークレ糸に近いほどの凹凸をもたせた糸1本で、3本1組をつくる。これを2組用意し、さらに撚り合わせて1本に。手間を重ねて複雑な凹凸を宿した糸が、ナチュラルな弾力と肌離れのよさを担う。もうひとつは、ローゲージにありがちな重さによるダレを防ぐ、伸縮性の高い特殊なポリエステル糸。2つの糸が支え合うことで、週に何度も着て洗っても、きれいな編み目を保ちやすい。

ベル&ロスの時計69万4400円(ベル&ロス ブティック 銀座 03-6264-3989)その他スタイリスト私物

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生産は、山形でニット一筋に70年以上続く老舗のファクトリー。糸のブレンドのバランスや編みのテンションの調整といった、目立たない部分にこそ職人の技が生きる。春秋冬の3シーズン、休む間もなく袖を通しても応えてくれるのは、こうした裏づけがあってこそ。ブランドが10年以上着られると謳うのも、うなずける。

働く日も遊ぶ日もWOOSTERに任せるのもアリ都市の名を冠した豊富なカラー展開

カラーはTYO gray、NY black、MLN midnight navyをはじめ、都市の名を冠した全10色。定番のブラックやネイビー、グレーに加え、鮮やかなブルーやグリーンといったカラーニットもそろう。出社用に定番カラーを1枚、週末の遊びには差し色を1枚。色違いで持てば、働く日も遊ぶ日もウースターに任せられる。

ブライトリングの時計145万7500円(House of Brands Japan 0120-105–707)

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