飛行船をモチーフにしたロマン溢れる腕時計、ツェッペリン(ZEPPELIN)の魅力と定番モデルを紹介

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飛行船をモチーフにしたロマン溢れる腕時計、ツェッペリン(ZEPPELIN)の魅力と定番モデルを紹介

ドイツ時計ブランド「ツェッペリン」のルーツ

ドイツが誇る飛行船「ツェッペリン(Zeppelin)号」が、ツェッペリンの時計デザインを始めとするブランドコンセプトである。ツェッペリン号は、1900年にフェルディナンド・フォン・ツェッペリン(Ferdinand Graf von Zeppelin)伯爵が完成させた”硬式”飛行船。それ以前の従来の軟式飛行船は、ガスの圧力で外形を維持しながら飛ぶというものだった。ガス袋そのものを船体としていたため変形しやすく、飛行速度が遅いのが欠点である。それに対し硬式飛行船はアルミニウム合金などの軽素材で骨格を作り、その上へ麻や綿の布を張るという構造。これにより船体の外形を保持することができ、軟式飛行船とは比較にならないほどの高速飛行を実現した。さらに大型化も可能となり搭載貨物が増大し、新たな輸送手段として革命を起こしたのだ。

ツェッペリン号の開発は人類にとってあまりにも偉大で、結果的に「ツェッペリン」という言葉は慣用的に「硬式飛行船」のことを指すようになった。ツェッペリン伯爵の意志を次ぐツェッペリン社は、その後も歴史的な飛行船を次々と開発するが、ナチス党との対立により1930年代半ばに国有化されることとなる。それから約50年の時を経て、時計メーカー「ツェッペリン」が誕生。このブランドのコレクションは、丸みを帯びたガラスやパイロットウォッチらしい文字盤など、飛行船ツェッペリン号を思わせるデザインが随所に込められている。何より、他人からどれだけ不可能だと嘲笑されながらも硬式飛行船を完成させた、ツェッペリン伯爵の発明家精神と製品に対する情熱を受け継いでいるのだ。

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