
2026年4月14日より開幕した世界最大の時計展示会 ウォッチズ&ワンダーズ 2026。最注目ブランドと言っても過言ではないROLEX(ロレックス)の動きをレポートしていく。
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2026年最新 ロレックスの押さえておきたいトピックスロレックス オイスターが100周年!そしてあのモデルが廃盤に!?
1926年に誕生した防水腕時計「オイスター」の100周年を節目とし、製造における認証基準を引き上げることで、より優れた性能を担保したタイムピースの生産指針を掲示したロレックス。新たなオイスターパーペチュアルの発表に加え、噂されていた廃盤モデルの行方についても明らかになった。
Watches&Wonders 2026 ROLEX NEWS1オイスター100周年を祝した新たなコレクションと、製品認定基準の厳格化によるクオリティ向上指針の発表
今回のウォッチズ&ワンダーズで発表された新作全体を貫く軸は、オイスター100周年だ。公式のプレスリリースでも、1926年に誕生したロレックス初の防水腕時計オイスターから物語が始まり、2026年新作を「時計史における偉業の100年」を祝うものとして位置付けている。加えて、オイスター100周年を迎えた2026年から、Superlative Chronometer認定が強化され、耐磁性、信頼性、持続可能性という3つの新しい検査基準が加わった。つまり今回は記念すべき年であると同時に、品質評価の物差しが大きく更新された年でもあるということだ。その象徴となるのが、今回の目玉でもあるオイスター パーペチュアル 41。イエローロレゾール仕様のこのモデルには、リューズに100という数字、6時位置に「SWISS MADE」の代わりに「100 YEARS」という文字があしらわれ、周年のメッセージが直接的に刻まれている。
Watches&Wonders 2026 ROLEX NEWS2恐れていた“ペプシ”廃盤が現実に…名機の幕引き
2026年のロレックスを語るうえで外せないのが、GMTマスター ⅡのRef.126710BLRO、通称“ペプシ”の生産が終了したことだ。廃盤になるのではないかと噂されていた筆頭だったが、識者たちの予想通り、GMTマスター Ⅱのコレクションから姿を消すこととなった。2026年の刷新局面で、ペプシがコレクションの表舞台から退いたインパクトは大きい。ロレックスの中でも上位の人気を誇る名機だっただけに、リセール市場でのニーズはこれまで以上に上がり、価格も大幅に高騰することが予想される。
Watches&Wonders 2026 ROLEX NEWS3デイトナは新モデルを追加しながら、ステンレスモデルが継続確定!
GMTマスター Ⅱだけでなく、コスモ グラフデイトナのステンレススチールモデルも廃盤の予想がされていた一つであったが、こちらは継続してコレクションに残ることが確定した。今回の発表では、ダークグレーベゼルのデイトナが新たに加わったが、本作はオイスタースチールとプラチナを組み合わせたロレジウム仕様というエクスクルーシブな仕様であるため、ステンレスの主力が残されたことは大きな意味を持つだろう。高級化を進めながらも、デイトナというコアシリーズの裾野をむやみに狭めない、ファンにとって安心材料となる発表だ。
続いては、今回のウォッチズ&ワンダーズ 2026で発表された新たな8モデルを紹介していく。
オイスター100周年の象徴を最も濃く落とし込んだ2026年の中核モデル「Oyster Perpetual 41」
前項でも軽く触れたが、この「オイスター パーペチュアル 41」は、今回のコレクション全体を象徴する中心的存在だと言える。イエローロレゾール仕様を採用し、イエローゴールド製のベゼルとリューズ、オイスタースチール製のケースとブレスレットの組み合わせ。その配色設計は、初期オイスターのケースデザインを想起させるものとして位置付けられている。そして注目すべきは周年意匠の入れ込み方にある。リューズには数字の「100」、スレートダイアルの6時位置には「SWISS MADE」に代えて「100 YEARS」を記載。さらにブランド名「ROLEX」とミニッツトラック外周の小さな四角形をグリーンでパッド印刷し、記念モデルでありながらロレックスらしい佇まいを保った。特徴的なディテールを増やして終わるのでなく、オイスターの起源とブランドカラーを一枚のダイアルに統合した点が秀逸だ。
複雑な色と文字によるジュビリーモチーフで表現したロレックスの技術的偉業「Oyster Perpetual 36」
「オイスター パーペチュアル 36」は、今回発表された新作群の中でもっとも視覚的インパクトが強い。ダイアル全面に「ROLEX」の文字が織り込まれたジュビリーモチーフを採用し、遊び心とエレガンスを両立させたカラフルなラッカーダイアルとして登場した。単なるグラフィックではなく、ロレックス自身がダイアル製造における技術的偉業と位置付ける表現である。多彩なカラーを個別にパッド印刷する工程は、最大限の精密さと多くの時間、手間を要する複雑なもの。ここで重要なのは、ロレックスがこのモデルを“色物”的な1本として出したのではなく、伝統から生まれた新しい芸術性として提示している点だ。保守的なブランドほど手こずる“遊びの正当化”を、工法の精密さで成立させた一本だと言える。
ゴールドとロレックス初の天然石で見せる新たな上質の方向性「Oyster Perpetual 28」「Oyster Perpetual 34」
小径モデルの「オイスター パーペチュアル 28」と「オイスター パーペチュアル 34」は、シリーズの印象を大きく変える存在と言える。「28」は18 ct イエローゴールド製、「34」は18 ct エバーローズゴールド製で、それぞれグリーンストーンカラー、ブルーストーンカラーのラッカーダイアルを組み合わせ。さらに3、6、9時位置には、ロレックス史上初となる天然石から作られたアワーマーカーを採用している。この2本の価値は、単に“オイパペの高級版”にとどまらない。サテン仕上げブレスレットによる繊細な質感、天然石インデックスという要素により、従来のオイスター パーペチュアルが担ってきた実用時計の文脈に、ジュエリー的性格を付加した。
グリーンオンブレダイアルで王道に新しい奥行きをプラス「Datejust 41」
「オイスター パーペチュアル デイトジャスト 41」は、ホワイトロレゾール仕様で登場。ロレックスのシンボルカラーであるグリーンラッカーのオンブレダイアルを採用し、フルーテッドベゼル、スチール、ホワイトゴールドというブランドの象徴的要素をひとつの時計に集約した。印象的なグリーンカラーのダイアルだが、このモデルの肝は、色そのものよりグラデーション状のカラーリングにある。ダイアル外周に向かって濃くなるオンブレ効果により、日付表示窓の視認性が強まり、デイトジャストのアイコン性も改めて際立つ。派手な新機軸ではないが、ロレックスが得意とする“王道の磨き込み”を最短距離で見せた一本だ。
単なる復活ではなく、機能思想ごと刷新したレガッタクロノグラフ「Yacht-Master Ⅱ」
今回発表された8モデルの中で、最も“ニュース性が高い一本”という視点で見るなら、新世代の「ヨットマスター Ⅱ」が当てはまるだろう。ロレックスは2024年に一旦生産終了したこのモデルを、洗練され、シンプルで、モダンな印象へと改めたうえで、視認性も向上したレガッタ クロノグラフで新たに打ち出している。カウントダウン機能は全面的に再設計され、操作は下部プッシャーのみでプログラミングが可能になった。さらに残り時間を読み取りやすくするため、カウントダウンの分針と秒針は反時計回りに動く仕様へ変更。このデュアル機能を支えるのが、新ムーブメントのキャリバー4162である。表示面では、簡潔に整理されたダイアルに大型インデックスを配し、カウントダウンタイマーをフランジへ、経過時間の読取りを目盛り入り両方向回転ベゼルへ振り分けた。ツールとしての読みやすさを徹底しつつ、プッシャーをウインチ形状から着想した意匠や、ホワイトのマットラッカーダイアルとブルーのセラクロムベゼルインサートの対比で、海とのつながりも明快に表現する。復活というより、競技時計としてのロジックを現代仕様で再構築した印象が強い。
完全自社生産の新合金ジュビリーゴールドが魅せる余裕のある品位「Day-Date 40」
「デイデイト 40」では、18 ct ジュビリーゴールドという新合金が投入された。優しいイエロー、温かみのあるグレー、淡いピンクの色合いを帯びるとロレックスが説明するこの素材は、完全に自社内で開発・製造されたものだ。新作群のなかで、もっとも“材料科学”を前面に打ち出したモデルと言っていい。そこに組み合わせたのが、ライトグリーンアベンチュリンを採用したダイアルだ。ケースとブレスレットのゴールドの輝きと、ダイアルの淡く有機的な色調が響き合い、従来のデイデイトが持っていた権威性を、より柔らかく現代的なラグジュアリーへ引き寄せた。強さを誇示するのでなく、余裕で見せる。いまの高級時計に求められる品位をよく捉えた新作だ。
初代のディテールを現代的にアップデートした新デイトナ「Cosmograph Daytona」
記事冒頭でも触れた「コスモグラフ デイトナ」の新作は、オイスタースチールとプラチナのコンビネーションであるロレジウム仕様で登場。ホワイトエナメルダイアルの光沢と、タングステンカーバイドを含むセラミック製ダークグレーのセラクロムベゼルの金属的質感が対比され、さらにベゼル外周をプラチナで縁取ることで、スポーツモデルのソリッド感とエクスクルーシブ性を高い次元で両立している。見逃せないのは、新しいベゼルのタキメーター表記だ。数字を水平に配置し、初代コスモグラフ デイトナを想起させつつ、フォントはモダンに更新。ケースバックはサファイアクリスタル仕様で、プラチナのリングに固定されたムーブメントを視認できる。






















































