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40代メンズ夏コーデの作り方。仕事も遊びも充実させる男の夏服

40代メンズ夏コーデの作り方。仕事も遊びも充実させる男の夏服

仕事も遊び方も、20代や30代の頃とは変わってくる40代。いい店に行き、会食やデート、旅や夜の予定も楽しむ。そんな40代にとって、夏服はただ涼しく過ごすためのものではなく、自分の立ち位置や遊び方まで映し出す装いになる。今回は、Pitti Uomoやミラノファッションウィークで撮影した海外スナップも紹介しながら、Tシャツ、シャツ、パンツ、足元、小物まで、40代男性が夏服を大人らしく、かつ色気のあるスタイルへ引き上げるための考え方を整理する。

40代メンズ夏コーデの提案1Tシャツは、身体とシルエットで“一枚着”として成立させる

40代の夏コーデで、Tシャツは実力差が出るアイテムだ。シルエット、生地の表情、パンツとのバランス、そして着る人の体格までごまかしがきかない。うまく着れば余裕と色気が出るが、選び方を誤ると一気に生活感が出る。近年は極端なビッグシルエットだけでなく、肩幅、身幅、着丈を整理したコンパクトなトップスも目立つ。身体が仕上がっているなら、コンパクトフィットや定番のジャストフィットで体格を生かしたい。たとえば、軽やかなスーピマコットンをスリムに仕立てたSunspel「Classic T-shirt」は、肩や胸の輪郭を端正に見せたい人に向く。スラックスに合わせるなら、短めの着丈とシェイプしたウエスト、微光沢のスムース生地を備えたGENTLEMAN PROJECTS「THE LEO」も有力だ。上半身が華奢な人や腹まわりの線を拾わせたくない人は、縦にやや長いオーバーサイズと光沢のあるスビンコットンで輪郭を作るATON「SUVIN 60/2 OVERSIZED T-SHIRT」を選ぶ手がある。

編集部 三井
同じサイズ感でも、生地によって見え方は大きく変わります。コンパクトフィットやジャストフィットなら、度詰め天竺や肉厚のスムースを選ぶと、肩や胸の形を出しながらTシャツとしての輪郭も保ちやすい。ビッグシルエットは、身体を覆うだけの柔らかな生地ではなく、肩から裾まで形が残る生地を選ぶことで、体型隠しではなく意図したデザインとして成立します。

40代メンズ夏コーデの提案2半袖シャツとニットポロで、夏の装いにムードを作る

会食やデート、旅先のディナーなど、夏の装いにムードを加えたい場面では、半袖シャツが有力だ。ただし、襟が付いていれば良いわけではない。ビジネスシャツに近い生地や襟型を細身のスラックスと合わせればクールビズに見えやすく、高い襟や二重襟、襟裏の配色、色付きボタンを盛り込んだデュエボットーニシャツは、装飾を足すほど洒落て見えるという発想自体が野暮である。

<避けたいデュエボットーニシャツの生成画像>

<避けたいデュエボットーニシャツのAI生成画像>高い襟や配色、装飾的なボタンを重ねた“盛りシャツ”。襟元の主張が強く、現在のファッション感覚では服装全体を野暮ったく見せやすい。

選びたいのは、ドレスシャツの袖を短くしたような一着ではなく、半袖であること自体がデザインとして成立しているもの。刺繍やタックが効いたキューバシャツ、レーヨンの光沢や配色で不良っぽいムードを作るボウリングシャツ、胸ポケットや前立てに機能服由来の表情があるサファリシャツなら、シンプルなパンツに合わせるだけでも夏の装いに個性が生まれる。

編集部 三井
白シャツやブルーシャツのようなドレスシャツ系を夏に着るなら、個人的には半袖よりも長袖を腕まくりする方が格好よく見えやすいと思っています。袖をまくれば涼しさや抜け感は出せますし、長袖ならではの布の分量や縦のラインも残る。半袖シャツほどラフに振り切れず、クールビズ感も出にくい。清潔感を出したつもりが仕事着の延長に見えてしまうのは、40代の夏シャツでかなりもったいないところです。インナーにタンクトップや胸元が広く開いたカットソーを取り入れてフロントをシャツのフロントを開いて着るのもおすすめです。

ニットポロも40代の夏トップスとして有力だ。一般的な鹿の子ポロは清潔感がある反面、着こなしによっては所帯じみた感じに見えたり、ゴルフ帰りのような雰囲気が出たりする。編み地で仕立てたニットポロなら、襟付きトップスの端正さを残しながら、スポーツウェア特有の印象を抑えられる。前立てのないスキッパー型で色気を出すなら、コットンシルクの柔らかなドレープとボタンレスの襟を備えたLoro Piana「WALKERY POLO SHIRT」。王道を選ぶなら、シーアイランドコットンを使い、立体的な襟と3つボタンで端正に仕立てたJohn Smedley「ADRIAN」が有力だ。高温多湿な東京での快適性まで求めるなら、和紙と超強撚コットンによるドライな編み地に、ゆとりのある身頃と腕に沿う袖を組み合わせたGENTLEMAN PROJECTS「DRY WOOSTER POLO」も選択肢に入る。

GENTLEMAN PROJECTSの「DRY WOOSTER POLO」は、和紙糸と超強撚コットンを組み合わせた、肌離れの良いドライな編み地が特徴だ。身頃にはTシャツを重ねられるゆとりを持たせながら、袖は腕に沿うよう設計。襟と身頃の縦畝まで揃えた端正な見た目で、ニットポロらしい品と夏向きの軽快さを両立している。

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40代メンズ夏コーデの提案3パンツは“ゆとりあるストレート”を本命にする

40代のパンツ選びが難しいのは、細身からワイドへトレンドが一方向に進んでいるわけではないからだ。2010年代に定着した細身のテーパードパンツは、脚をすっきり見せる大人カジュアルの定番だった。その後はワイドパンツやバギーパンツが広がり、現在は細身の再浮上と、プリーツ入りトラウザーズやワイドストレートの定着が並走している。昔の細身を穿き続ければいいわけでも、極端な太さを追えばいいわけでもない。

そこで40代の本命にしたいのが、腰まわりとワタリに分量があり、膝下から裾まで素直に落ちるストレートだ。Tシャツや半袖シャツで上半身が軽くなる夏も、パンツに存在感があると装いの重心が定まりやすい。スラックスなら、ツープリーツとメリノウールのハリ、ドレープを生かしたGENTLEMAN PROJECTS「DEAN」。シンプルなトップスに負けない力強さがあり、会食やデートにも使いやすい。チノパンなら、脚全体にゆとりを持たせたプリーツ入りのPolo Ralph Lauren「Whitman」。デニムなら、股上から裾までストレートに落ちるLevi’s「501 ORIGINAL」が王道だ。品のあるスラックス、クラシックなチノ、武骨なデニムの3本を持っておけば、夏のトップスに応じてパンツの表情を使い分けられる。

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夏のスラックスは、薄いだけの生地ではなく、立った状態でクリースとシルエットが残るトロピカルウールやリネン混が使いやすい。デニムは濃色で端正にまとめても、色落ちしたブルーで抜けを作ってもいい。裾はくるぶしを大きく露出させず、ローファーや薄底スニーカーの甲に触れる程度まで確保したい。若い頃に覚えた細身のバランスを引きずるのではなく、現在のトップスや靴に見合う分量へ更新することが重要だ。

編集部 三井
ゆとりのあるパンツは、普段より大きいサイズを買えば成立するわけではありません。試着するときはウエストだけでなく、ポケット口が開いていないか、脇線が後方へ引っ張られていないか、クリースが膝で折れずに裾まで落ちているかを見ます。腰まわりとワタリに必要な分量を最初から与えた設計を選ぶと、だらしなく見えず、Tシャツ一枚でもパンツのシルエットが装いを支えてくれます。

40代メンズ夏コーデの提案4夏の足元は、まずローファーを軸に考える

Tシャツや半袖シャツで服装が軽くなる夏は、靴が装いの方向性を決める。40代がまず揃えたいのは、スニーカーより品があり、紐靴ほど堅く見えないローファーだ。Tシャツとデニムには色気を、ニットポロとスラックスには端正さを加えられ、会食、デート、ホテル、休日の街歩きまで対応する。夏靴を増やすなら、まずローファーを軸にし、真夏はグルカサンダル、休日や旅先ではデッキシューズへと広げるのが現実的だ。

ローファーで華やかさと色気を加えるなら、ゴールドトーンの金具が効いたGucci「1953 ホースビットローファー」。丸みのあるフォルムと存在感のあるモカ縫いで、足元に厚みを出したいならJ.M. Weston「180 シグニチャーローファー」が有力だ。G.H.BASS「Larson Weejuns」はアメリカンローファーらしい軽快さがあり、Crockett&Jones「Boston」は立体的なフォルムでスラックスからデニムまで合わせやすい。さらに暑さが増したら、甲と踵をレザーで覆うParaboot「PACIFIC」Church’s「Fisherman」を選べば、肌を見せながら足元の輪郭を保てる。Sperry「Authentic Original」Sebago「Docksides」Paraboot「BARTH」のようなデッキシューズは必須ではないが、海辺や旅先、休日の装いに軽快さを加えたい人には使いやすい選択肢だ。

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編集部 三井
ローファーを今のバランスで履くなら、細身のパンツでくるぶしを露出させるより、フルレングスのストレートパンツの裾を甲に軽く触れさせる方が新鮮です。グルカサンダルもショーツ専用ではなく、スラックスや色落ちデニムに合わせると街着として使いやすい。ローファーで品と色気、グルカサンダルで開放感、デッキシューズで軽快さと、予定に応じて足元の役割を変えるのが良いと思います。

40代メンズ夏コーデの提案5時計の素材と色を起点に、小物全体を組み立てる

腕が露出する夏は、時計が普段以上に目に入る。仕事も遊びも充実させる40代にとって、時計は小物のなかで最も大きな予算を投じる対象になりやすく、ブランド、素材、機構のどこに価値を感じるかまで透けて見える。だからこそ時計を単体で考えず、ケースやブレスレットの金属色、文字盤、ストラップを起点に、アイウェア、バッグ、ジュエリーまで組み立てたい。基本は金属の温度感を揃え、バッグで文字盤やストラップに近い色を拾うこと。ただし、色も光沢も完全に一致させると作為的に見えるため、濃淡と質感には差をつける。

たとえば、ホワイトゴールドのケースとブレスレットにブルー文字盤を組み合わせたPatek Philippe「ノーチラス 5811/1G-001」を着ける日は、Matsuda「M3163」のBrushed Silver × Cobalt Blueと、Serapian「STEPAN製スモールSECRETトートバッグ」のアスファルトグレー/ブラックを合わせる。時計とアイウェアを白色系の金属とブルーでつなぎ、バッグをグレーと黒に抑えることで、ノーチラスの文字盤とブレスレットを主役にできる。時計にサテンとポリッシュの輝きがあるぶん、アイウェアは細身のチタンフレーム、バッグはコーティングキャンバスとレザーのコンビを選び、光沢を重ねすぎない。

ローズゴールドの時計は、文字盤の色をほかの小物で反復するのではなく、ブラウン系の素材で金属の暖かさを受けたい。例えばグリーン文字盤を備えたVacheron Constantin「オーヴァーシーズ・オートマティック 4520V/210R-B967」なら、Jacques Marie Mage「MOLINO 55」のBOURBONと、Bottega Veneta「ストラップ付きスモール アルコ トートバッグ」のフォンデンテを合わせる。アイウェアの深いブラウンからバッグの濃いブラウンへつなぎ、ローズゴールドの華やかさを暖色の濃淡になじませる構成だ。グリーンをほかの小物で拾わず、文字盤だけの差し色として残すことで、時計の存在感も埋もれない。

ブレスレットとリングも、時計の存在感から逆算したい。ノーチラスやオーヴァーシーズのように、ケースとブレスレットの一体感が強い時計は、それだけで腕元の造形が完成している。同じ手首へ別のブレスレットを重ねるとデザインが競ううえ、金属同士が接触して傷が付く原因にもなる。加えるなら反対の手首に一本まで。ノーチラスなら、ホワイトゴールド製のCartier「ジュスト アン クル ブレスレット、スモールモデル」を反対側に置けば、白色金属の流れを保ちながら、時計とは異なる細い線を加えられる。

ローズゴールドのオーヴァーシーズを着ける日は、ブレスレットを足さず、反対の手にBoucheron「キャトル ラディアント リング ハーフ」を一点だけ置く。時計とリングを暖色系の金属でつなぎながら、リングのゴドロンとクル ド パリの彫りで異なる表情を加えられる。結婚指輪を着けているなら、それも一つのジュエリーとして数えたい。時計、ブレスレット、リングの価格やブランドを競わせるのではなく、手元全体で何を最も見せるかを決めることが重要だ。

編集部 三井
小物を合わせるときは、色だけでなく光沢の配分も見ています。ポリッシュの輝きが強いスポーツウォッチに、艶の強いアイウェア、スムースレザーのバッグ、太いブレスレットまで重ねると、手持ちの価格は伝わっても装いは洗練して見えにくい。時計が強い日は、アイウェアを細く、バッグの質感をマットにする。ブレスレットを足すなら反対の手首に一本、リングなら一点に絞る。高級小物をいくつ持っているかではなく、どこまで引けるかにもセンスが出ると思います。

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