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スラックスにスニーカー。アリとナシの境界線は?

スラックスにスニーカー。アリとナシの境界線は?

スラックスにスニーカー。「お洒落な崩し」か「ただのミスマッチ」か。その境界線はどこにある?今回は洒落者が実践する着こなしや注目コーデを紹介しながら、5つの正解パターンを解説していく。

アリとナシの境界線は?スラックスとスニーカーの合わせをモノにしているか否か

そもそもスラックスには革靴を合わせるスタイルが正統だ。そこにスニーカーを合わせるのは、崩しのコーディネートだと捉えられる。つまり、スラックスにスニーカーは、いかに正統な着こなしから違和感なく外せるかのセンスが試される難易度の高い組み合わせだ。外し過ぎて違和感が強く残るコーディネートほど、周りから「ナシ」の烙印を押される可能性が高いと理解しておきたい。

↑イメージ画像の左側のように、裾を引きずるほど股下が長いスラックスに、運動靴のようなメッシュスニーカーを合わせた着こなしは、スラックスの上品なイメージとかけ離れた印象を与えるため、お洒落として成立させるのが難しい。右側のように、ジャストな丈感のスラックスを穿き、革靴のような見た目のスニーカーを合わせるといった、違和感につながる「ナシ」の要素を削ぎ落とすことが「アリ」な着こなしを実現するファーストステップだ。

洒落者から学ぶスラックス&スニーカーが「アリ」のスタイリング術

実際に洒落者たちはどのように「アリ」のスラックスにスニーカーを合わせたコーディネートを組んでいるのか?そのヒントは「自己理解」の深さにあると筆者は考えている。自身の体型やキャラ、ライフスタイルにフィットした完成度の高いコーディネートを組めていれば、スラックスにスニーカーを合わせた崩しのコーディネートも「アリ」になるはず。ここからは、実際に洒落者が実践するスタイリングや注目コーデをピックアップしながら、5つの正解パターンを解説していく。

CASE 1テーラーメイドのスラックスにストリートの感性をMIX

まず好例として紹介したいのが、フィレンツェにあるスニーカーとストリートウェアのコレクションに特化したセレクトショップSOTFを創設したり、Kappa、Superga、Woolrichなどのブランドとクリエイティブ・コンサルタントとして協業しているヤコポ・ポッツァーティ氏。グラフィックTシャツをクラシックな仕立てのスラックスにタックインで合わせ、足元にイカしたスニーカーを取り入れるのが彼の十八番スタイル。伝統的なテーラリング文化が根付くイタリアの矜持を感じさせつつ、自身が好むストリートカルチャーを絶妙にMIXした按配が秀逸だ。

裾幅が25cm前後のスラックスをハーフクッション程度の丈感で穿き、スペルガのスニーカーを合わせたサイズ感のバランスも参考にしたい。この手のボリュームが控えめなローテクのスニーカーは、パンツの綺麗なシルエットを崩しにくいので、スラックスに合わせるスニーカー1足目として所有するのにもおすすめだ。

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CASE 2イタリアらしいスリムな美シルエットを追求

続いて紹介するのは、ジャブス・アルキヴィオのディレクターを務める中新井 淳平氏。自身が手掛けるブランドの人気モデル「MASACCIO」にニューバランスの991をセット。991は、ニューバランスのなかでもスタイリッシュなシルエットに仕上げられており、多くのイタリア人が好んで履いているという。イタリアファッションが好きな方は、こんなスラックスとスニーカーの合わせを楽しんでみるのも一手だ。

ちなみに、裾幅が18cmほどのスリムなスラックスをスニーカーに合わせる場合、パンツのレングスは短めのアンクル丈で足元をすっきりと見せるのがバランス良くみせる正攻法。丈が長い場合は、裾上げのお直しでバランス調整することを推奨したい。

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CASE 3ビジネスカジュアルを視野に入れた革靴感覚のスニーカーの選定

もしビジネススタイルでスラックスにスニーカーを合わせた着こなしを実践するなら、カジュアル見えする要素を極限まで削ぎ落とすのが得策だ。記事冒頭のイメージ画像で紹介したように、ドレスシャツにスラックスは従来通り、足元は革靴に近いフォルムのスニーカーを合わせた着こなしは間違いない。革靴顔のスニーカーはペリーコサニーのバーテックスコンバースのオールスター コインローファーあたりが有力候補として挙げられる。

スニーカー以上、革靴未満の白ソールの革靴をチョイスするのも一手。ロロ・ピアーナのサマー・ウォーク・モカシンジョンロブのペースといった上質なモデルを選べば、スニーカーと同等の快適な履き心地ながら、クラス感のある着こなしを維持できる。

CASE 4上質なものを選ぶ感性の一貫性を保つ

一目見ただけで上質とわかるスーツ・スラックスを所有しているのなら、足元に選ぶスニーカーも相応のモデルを合わせたい。ピックアップしたスナップはスーツスラックスの足元に、ゼニアのTriple Stitch™ スニーカーをセット。色合わせまで意識された完成度の高いスタイリングに脱帽だ。

ドレスウェアに強みのあるブランドのコレクションルックを参考に、スラックスに合わせるスニーカーを検討するのも良いだろう。サイモン・ホロウェイ氏がクリエイティブ・ディレクターを手掛けるダンヒルは、ドレスウェア好きな男たちから今アツい支持を集めているブランドのひとつ。スエードで控えめに仕上げられたデイヴィス オートモーティブ スニーカーは、ほど良くスポーティなジャケパンの足元によく似合う。

CASE 5日本独自のMIX文化を反映

平安時代は和魂漢才、明治時代には和魂洋才の精神で、海外からのすぐれた学問・知識を取り入れ、現場に応用し、独自の発展を遂げてきた日本。ファッションでも「渋カジ」「裏原」「ギャル男」など、海外から輸入したスタイルを独自の文化として発展させてきた歴史がある。そんな精神を宿して、オリジナルのMIXスタイルに挑戦してみるのも悪くない。例えば、カラス族を想起させるモノトーンに、裏原的なオーバーサイズの感性をMIXしたスタイリング。裾幅が26cm以上のワイドスラックスは、シューズのほとんどの面積を覆うため、ハイテクからローテクまで幅広いスニーカーに違和感なくマッチする。

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