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スウェットパンツを極める!「ミニ裏毛」vs「3飛び裏毛」

スウェットパンツを極める!「ミニ裏毛」vs「3飛び裏毛」

汎用性の高さでオールシーズン重宝するスウェットパンツ。今やその活躍の場はルームウェアの枠を超え、大人のシティスタイルに欠かせない「ハズし」のアイテムとして確固たる地位を築いている。本記事では、そんなスウェットの少しマニアックな“生地”の話にフォーカス。知っておけば、これからのスウェット選びの解像度がグッと高まること間違いなしだ。

スウェットはオンスだけじゃ語れない!?玄人はスウェットの裏面にまで興味津々!

スウェット選びにおいて、まず生地の厚みを示す「オンス(oz)」に注目するという方は多いだろう。これは確かに重要な指標だ。そこから更に踏み込んだ生地のスペックにまでこだわる玄人たちがチェックしているのが、実は「裏面」である。スウェット生地は一般的に「裏毛(うらけ)」と呼ばれ、表地・中糸・裏糸の3層構造で編まれている。この裏糸が作るループの形状や長さ、そして編みのテンションによって、肌触りはおろか、生地の膨らみや経年変化の表情までもが劇的に変わる。単に厚いか薄いかだけでなく、「どのように編まれた裏面か」を知ることで、自分好みの履き心地やシルエットをより的確に選べるようになるだろう。

季節に合わせて賢く選ぶ夏寄せは「ミニ裏毛」、冬寄せは「3飛び裏毛」と覚えよう

ここからは、具体的にスウェット愛好家たちはどう裏面を見極めて選んでいるのかに注目していく。基本となるのは裏糸のループ構造だ。まず、春先や初夏におすすめなのが「ミニ裏毛」。その名の通り裏のループが非常に小さく、薄手でTシャツに近い感覚の素材だ。スウェットのなかでは最も滑らかな表情でゴワつきがないため、気温が高い時期でも不快感なく着用できるのが魅力。

左:ミニ裏毛の裏面、右:3飛び裏毛の裏面

対して、「3飛び裏毛」は、通常の編み機では飛ばせない裏糸を、改造した編み機などで3つ飛ばして編む特殊な手法である。ループが長く、ふっくらとした嵩高(かさだか)な生地に仕上がるのが特徴で、ヴィンテージのチャンピオンの裏毛などで見られることから、骨太なヘビーウェイトのスウェットが好きな層からアツい支持を集めている。空気を含みやすいため保温性が高く、秋冬での着こなしに適したスウェット地だ。

中間をとるなら「2飛び裏毛」

ちなみに、最もスタンダードで流通量が多いのが「2飛び裏毛」だ。適度な厚みと伸縮性を兼ね備え、日本の気候なら真夏以外ほぼオールシーズン対応できる。まずはこの2飛びを基準にし、より軽快さを求めるならミニ裏毛、重厚な風合いを求めるなら3飛び裏毛、という基準で使い分けるのも良いだろう。

編集部 橘
ベーシックで万能な2飛び裏毛。スウェットボディを提供するメーカーをはじめ、ユニクロや無印良品などでも採用されているほどポピュラーな生地のため、悪く言ってしまうと特徴が出にくく物足りなさを感じることがあります。もしテイストをはっきりとさせた着こなしを楽しみたいのであれば、個人的には薄手のミニ裏毛、あるいは厚手の3飛び裏毛に振り切る方がおすすめです。

ミニ裏毛スウェットパンツの着こなし事例薄手ならではのドレープ感がエレガントな洒落者オーラを放つ!

「ミニ裏毛」の最大の魅力は、その生地の薄さが生み出す美しいドレープにある。肉厚なスウェットパンツにありがちな「野暮ったさ」がなく、優雅なシルエットを演出可能だ。この特性を活かすなら、トップスにはキレイめなニットや、仕立ての良いシャツを合わせるのが定石。リラックスしていながらも品格を損なわない、大人の余裕を感じさせる「きれいめリラックス」スタイルの主役として活躍してくれるだろう。

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ミニ裏毛スウェットパンツ選びのポイントはここ!ゆったりシルエットでドレープ感を際立たせる!

独特の落ち感を楽しめるミニ裏毛だからこそ、太めなシルエットで着こなすと優雅なドレープが生まれ、コーディネートにエレガントな雰囲気がただよう。このドレープ感を際立たせるために、モード系のブランドでは天竺のような薄いカットソーで太めのパンツを仕立てることも少なくない。ミニ裏毛のスウェットパンツで優雅なシルエットを楽しみたい方は、わたり幅が35cm以上あるような、太めシルエットのスウェットパンツをぜひチェックして欲しい。

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3飛び裏毛の着こなし事例アメカジらしいヘビーウェイトの武骨な質感が男心をくすぐる!

「3飛び裏毛」の魅力は、その武骨で力強い質感だ。肉厚でハリがあるため、着用した際に生地がくたっとせず、パンツの立体的なシルエットが際立つ。使い込むほどに表面に味わい深い風合いが生まれ、経年変化を楽しめるのも男心をくすぐるポイントだ。この手のパンツには、やはり王道のアメカジスタイルがハマる。ボリュームのあるロングコートやダウンジャケット、ミリタリーコートと合わせても、パンツの存在感が負けることはない。足元にはニューバランスのようなボリュームスニーカーや、ワークブーツを合わせ、ラギッドな雰囲気でまとめるのが正解だ。

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3飛び裏毛スウェットパンツ選びのポイントはここ!ストレートシルエットで野暮ったさを回避!

肉厚な3飛び裏毛のスウェットパンツは、体型と合っていない太過ぎるサイズ感で穿くと野暮ったい印象を与えてしまう恐れがある。昨今のワイドパンツトレンドを意識しつつ、大人の洗練されたムードを演出するなら、わたり幅が30cm前半程度の気持ち太めなストレートシルエットが狙い目だ。

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今更聞けない!裏パイルと裏起毛の違いとは?

ちなみに、ここまで解説してきたループ状の裏面は「裏パイル(裏毛)」とも呼ばれている。タオルのように汗を吸いやすく、ドライな肌触りが特徴だ。一方、このループの繊維を特殊な加工で毛羽立たせたものが「裏起毛」だ。繊維が起毛することで空気の層ができ、圧倒的な保温性を誇るが、吸水性はパイルに劣る。アクティブに動く日や普段使いは「裏パイル」、冬の室内で防寒性を重視するなら「裏起毛」と、機能面で使い分けるのも賢い選択だ。

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