
今年の春コーデを制するために覚えておきたいトレンドのシルエットが2つある。
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2025年の春、押さえておきたいシルエット1縦にユルい「オーバーサイズ Iライン」
ここ数年、メンズファッションの一大トレンドとして君臨し続ける「オーバーサイズ」。ストリートファッションの隆盛によってオーバーサイズシルエットが一気に台頭したが、その流れは必ずしも一定ではなく、少しずつ変化しながら今に至っている。ストリートファッション的なオーバーサイズで言うと、縦にも横にもデカい、ビッグシルエットと言うに相応しいデザインが目立っていたが、今人気を集めているのは縦にユルい「オーバーサイズ Iライン」のシルエット。これは主にパンツシルエットの変化によるところが大きい。パンツのトレンドが、一般的なワイドパンツからロングレングスでストンと落ちるようなワイドパンツへと変遷し、裾にクッションを作って穿く丈の長いボトムスが主流となったことで、縦にユルいシルエットが出来上がった。トップスも、ショート丈のアウターが人気を集める一方で、ロング丈のコートや、シャツなども裾が長いルーズなデザインが出てきており、そういったトップスをロングレングスのパンツに合わせるのが今の気分だと言えるだろう。
オーバーサイズ Iライン コーデ1キレイめアイテムのチョイスでルーズな着こなしのバランス調整
膝下、脛の真ん中あたりまで伸びたロング丈のトレンチコートに、裾を引きずるぐらいのロングレングススラックスを合わせて、縦にユルいオーバーサイズのIラインシルエットを表現したこちらの着こなし。シルエット的なルーズさに加え、無造作に外に出したシャツの襟もルーズな印象を与える中、キレイめなデザインのトレンチコートのチョイスや、革靴の合わせでバランスを調整した巧みな装いだ。
オーバーサイズ Iライン コーデ2アウターからインナー、パンツ、小物まで、徹底して縦ユルを貫いた装い
ロングコートとほぼ同じレングスのシャツをレイヤードすることで、目一杯に縦ユルのシルエットを強調。パンツもトップスに合わせてロングレングスのものを合わせることで、まさに「縦にユルいオーバーサイズ Iライン」を突き詰めたコーディネート、と言える装いに。ネクタイをユルく締めてだらんと垂らした点も注目ポイントで、小物使いまでも着こなしのテーマに合わせて徹底。横に膨らむオーバーサイズアイテムを使っていないため、カジュアルさが軽減されキレイめにまとまるのも縦ユルIラインの魅力だ。
オーバーサイズ Iライン コーデ3ロングコート以外のアウターでも“基準”を超えれば成立する
トップスはそこまで丈が長くなくても、そのアイテムの一般的なデザインがショート丈であれば、ややユルのデザインでもオーバーサイズ Iラインが成立する。例えばこちらの男性が着ているレザージャケット。ライダースなどに代表されるように、レザージャケットは基準として一般的に丈が短いものが多いが、こんなゆったりとしたシルエットであればオーバーサイズ Iラインを表現可能だ。長髪を下ろした組み合わせもマッチしていて◎
2025年の春、押さえておきたいシルエット2コンパクトなアウターとワイドパンツで作る「Aライン」
ワイドパンツがトレンドアイテムとなり久しいが、その人気はいまだ健在。そして、昨年あたりからはショート丈のアウターが人気を集めている。とくれば、その2つを合わせたショート丈アウター+ワイドパンツのAラインコーデが今の王道となるのは必然だろう。メリハリを効かせたラインは取り入れやすく、色の合わせだけを考えれば失敗しにくいのも魅力。1で紹介した縦ユル Iラインはややモードで難度が高いが、こちらの王道Aラインなら今っぽい着こなしを比較的簡単に表現できる。
Aライン コーデ1縦ユル要素も取り入れた感度高めなAラインコーデ
ショート丈のレザージャケットとワイドフレアデニムでAラインを表現したドレカジミックスコーデ。極端に短いレザージャケットと裾を出しネクタイをルーズに垂らしたタイドアップシャツをレイヤードすることで、縦ユルの要素も取り入れた感度の高いコーディネートだ。
Aライン コーデ2シルエットの強弱でワントーンコーデにメリハリを
ショート丈アウターとワイドパンツを合わせたAラインコーデのメリハリをより強調するなら、占有面積が多いボトムスを股上の深いパンツでややハイウエスト気味で穿くと効く。同トーンの同系色を合わせたワントーンコーデでも、こんなシルエットの強弱がついていたらのっぺりと見える心配は皆無だ。
Aライン コーデ3同色コーデにメリハリをつけるのにも有効
Aラインシルエットはバランスの調整が難しい同色コーデにも有効。特にグレーはメリハリをつけづらいが、こちらの男性はAラインシルエットに加え、上からライトグレー→グレー→ブラックというモノトーンのグラデーションを作ることで、よくあるグレーコーデのボヤけた印象を打ち消している。インナーのチラ見せとメガネのグリーン差しも◎