美容院にはどんな服装で行くべき?美容師にNG服を聞いてみた

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美容院にはどんな服装で行くべき?美容師にNG服を聞いてみた

美容院やバーバーなどに行く際、あまり服装にこだわっていない男性は多いだろう。しかし、美容師や理容師にとって、どんな服装で来店するかはかなり大事なポイントだという。今回は「美容院に行く際の服装」について、ヘアメイクアップアーティストとして活躍する傍ら、自身が代表を務めるサロンでも手腕を奮っている勝間亮平さんに話を伺った。

監修
ヘアメイクアップアーティスト・美容師勝間 亮平さん
2010年にヘアアーティストhanjee氏に師事し、2013年に独立。現在では、主にファッション関連の媒体において第一線級の活躍を見せている。2020年にはヘアサロン・アトリエシエンナを立ち上げ、代表としての手腕も発揮している。

美容院にはどんな服装で行くのが好ましい?

「結局どんな服装で行ってもカットする時にはクロスを掛けるし関係ないのでは?」とお思いの方も少なくないはず。しかし、勝間さんによれば、美容院に訪れたお客様の服装を見て好みを探ったり、髪型と服装との親和性が高くなるよう微調整するのだという。そのため、基本的には“普段通りの服装”で来てもらうのが良いとのこと。もし気に入っている服があるのであれば、それを着て美容院に行き、普段のコーデの雰囲気や好みを伝えるとよりクオリティ高く仕上がるだろう。

勝間さん
どんな仕事をしていて、どんなところで普段遊ぶのかなど、些細なことでもキャッチしてお客様に寄り添った髪型を提案できるようにしてます。施術しやすいという点で服装を挙げるなら、クルーネックやVネックなど首回りがスッキリした洋服です。さらに欲を言うなら、カットした髪の毛が付いてもスグ払い落とせる生地の服が嬉しいです(笑)

美容院に着てこられると困る服装は?

「着てこられると少し困るのは基本的に首回りに特徴のあるトップスです」と勝間さん。クロスが締めにくいおかげで汚してしまう可能性が出てきたり、カットしづらく感じたりと不都合が多いのだという。ここからは、そんな美容師が困る服装を紹介。美容院に行く際には、これらの服は避けるのが吉だ。

美容院で避けた方がいい服①「パーカー」

まず挙げられたのがパーカー。最大の特徴とも言うべきフードがとにかく邪魔だという。というのも、クロスをかけても収まりが悪く変に浮いてしまい、襟足がカットしづらいうえに、シャンプー台にもフィットしないなど、色々なシーンで困るのだとか。とくにヘビーオンスのスウェット生地で仕立てた地厚なパーカーは、クロスすらかけられない場合も。もしパーカーを着ていきたいのであれば、脱ぎ着のしやすいジップパーカーにするか、プルオーバーの場合は施術前に脱げるなら脱ぐのが良さそうだ。

勝間さん
美容師が100人いたら100人全員がパーカーを挙げると思います。ヘアサロンによってはパーカーを脱いでもらうこともあると聞いたことがあります。とはいえ、柔らかい素材で薄手のパーカーであれば、邪魔にならないよう上手くフードを畳めるので大丈夫です。

美容院で避けた方がいい服②「白い服」

限定的なシーンではあるが、カラー施術をする際に白い服で来られると、プレッシャーに感じると勝間さんは言う。「もちろん何色のお洋服でも汚さないように細心の注意を払いますが、白色だと汚れが目立ちやすい上に、少し付いただけでも滲むのでプレッシャーになります」と説明。また、動いた拍子にクロスから服がはみ出たり、カラー剤がはねてイスなどに付着するなどのアクシデントが起こる場合もあるという。そのため、もし髪を染める場合には、基本的にはダークトーンの服で行くのが良いだろう。

勝間さん
カラーリング後、色素が髪の毛に定着するのに時間がかかります。家でのシャンプー時に、泡の色にカラー剤が混じることはよくあると思うのですが、それと同様に、汗をかくとカラー剤の色が混じって、それが白い服につくことも。遊びに行った先で気づいたら大事な洋服が汚れてしまった、なんてことを防ぐためにも白い服はおすすめしません。

美容院で避けた方がいい服③「ワイシャツ」

男のベーシックアイテムであるワイシャツ。襟がしっかりとしていて高さがあるだけに、首にタオルを巻いても襟が出てしまったり、カットラインが見えにくくなるのだという。また、下の写真のように折り曲げることも難しいような硬めの襟だと、隙間ができてしまいカットした髪の毛が入り込むことも。で述べたように白い服は汚れが目立ちやすいことも、ワイシャツが好まれない理由の一つだ。

勝間さん
基本的にそんなことは無いと思いますが、硬くてしっかりした襟の場合、タオルやケープを長く巻いていると型崩れする可能性も捨てきれません。そのため、仕事帰りに美容院に行かれるという場合には、パキッとした襟のシャツなどは予め避けておいた方が無難だと思います。もちろん、襟が柔らかいシャツだったり、カジュアルな仕立てで襟ぐりが広ければ問題ありません。

番外編「サンダル・ムートンブーツ」

切った髪の毛が付着しやすく、しかも毛を落としづらいという理由から、美容師目線でお客様におすすめしない履き物としてサンダルとムートンブーツが挙がった。素足でサンダルを履いていると汗のせいで髪の毛が付着しやすく、ムートンブーツは起毛していて毛が絡まるのだという。しかし、基本的にカットした毛は前に落ちることは少なく、しっかりクロスの中に足が入っていれば汚れる心配はない、と勝間さんはアドバイスしてくれた。

勝間さん
履き物系に関しては、僕ら美容師が困るというよりお客様が毛が付着して困るアイテムだと思います。足の置き場にさえ気を配って頂ければ、毛が付く心配はありません。また、もし付いてしまっても大体の美容院にはコロコロなど毛を取るアイテムがあるので、ある程度はキレイに出来ます。ただ、サンダルは足裏まで毛が入ると脱いでもらう必要があったり、起毛系の履き物は付着した毛を取るのに時間がかかるので、美容院の後に予定が詰まってる場合は注意した方が良いと思います。
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