冬アウターの鉄板ダウンジャケットも、昨今では様々なタイプが展開されている。今回は黒のダウンジャケットをテーマに、豊富なラインナップから特に注目したい4タイプを、最新コーデと共に紹介!
黒ダウンジャケットのタイプ①「ふわ軽な着心地がクセになる“マシュマロダウン”」
着心地に大きな影響を与える“重量”。軽さを重視するなら「SIERRA HOODED JACKET」のようなふわ軽ダウンが有力な選択肢だ。実はスペックを追求すると多くのアウターが1kgを越え、ずっしりとした重みを感じる仕上がりになるが、こちらはパンパンにダウンが詰まった高級感のある見た目を追求しながら、わずか620g*という軽さを実現している。そして、都会的なスタイルに仕上がっているのも重要なポイント。海外はもちろん、高感度な日本のビジネスマンから支持を集めるウールリッチが手がける適度なフィット感のあるモダンなシルエットは、カジュアルスタイルはもちろん、上品なスラックスを合わせたドレスミックススタイルにもよく似合う。
ウールリッチのSIERRA HOODED JACKET7万4800円(ウールリッチ 青山店)ヘリルのニット7万1500円(NISHINOYA 03-6434-0983)タンジェントのパンツ3万7400円(タンジェント 050-5218-3859)その他スタイリスト私物
ふわ軽な着心地の秘密は“ふわふわダウン”ד柔らかマイクロファイバークロス”のコンビにあり!
ふわっふわで軽い着心地をダウンジャケットで実現するためには、相当なコストと技術を必要とする。こちらの「SIERRA HOODED JACKET」には、ダウンをたっぷり直接封入する高級仕様“インジェクション製法”を採用。さらに、8マイクロナノメートルという髪の毛の100分の1以下の極細糸を使用した、防風性と撥水性のある超軽量な“マイクロファイバー生地”で包み込む合わせ技によって、ダウンのふんわり感となめらかなタッチを両得。そのふわ軽な仕上がりを一度でも体感すれば、“マシュマロダウン”と呼ばれている理由にも納得できることうけあいだ。
黒ダウンジャケットのタイプ②「都会顔で本当に着回せる!“ニットアームダウン”」
都会の洒落者がこぞって取り入れている“ニットアームダウン”。今回ピックアップした「SIERRA KNITTED JACKET」は、ダウンジャケットで特にもっさりしがちなアーム部分を上質なメリノウールニットに切り替えることによって、スマートなシルエットに仕上げられている。ダウン部分は上で紹介した「SIERRA HOODED JACKET」と同じ仕様のため、着心地はすこぶる軽やかで快適。ハイゲージニットにスラックスを合わせれば、上品なシティコーデの完成だ。
ウールリッチのSIERRA KNITTED JACKET6万9300円(ウールリッチ 青山店)グランサッソのニット2万4200円(エスディーアイ 03-6721-1070)ジェントルマンプロジェクトのロングカットソー9800円(ジェントルマンプロジェクト https://www.gentleman-projects.com/)ブルーワークのパンツ1万7600円(トゥモローランド 0120-983-522)その他スタイリスト私物
取り外し後も違和感なし!フードもアームもデタッチャブル式だから着こなしバリエーションが無限に広がる!
フードとニットアームはどちらもデタッチャブル式。取り外し後も接合部が目立たないように計算された設計のため、下のコーデのようにフード無しのダウンベストとして着用しても違和感は一切なし。気分に合わせてパーツを着脱すれば、これ1着で着こなしのバリエーションを無限に広げられる。
ウールリッチのSIERRA KNITTED JACKET6万9300円、KARL KARL HOODIE1万9800円(ウールリッチ カスタマーサービス 0120-566-120)ジェントルマンプロジェクトのロングカットソー9800円(ジェントルマンプロジェクト https://www.gentleman-projects.com)PTトリノのパンツ4万2900円(ナノ・ユニバース カスタマーサービス 0120-705-088)その他スタイリスト私物
黒ダウンジャケットのタイプ③「本格派の男ならやっぱりGORE-TEX®ダウンの王道が気になる!“ゴアテックスマウンテンジャケット”」
ダウンジャケット選びで男心をくすぐるスペックを追求するなら、やはりGORE-TEX®は外せないだろう。“水を弾いて空気を通す”という画期的なテクノロジーは、水が弱点と言われているダウンジャケットと相性バツグンだ。そんな「GORE-TEX®」×「ダウンジャケット」の最強コンビを採用した1着がこちら。1970年代からウールリッチとGORE-TEX®の協業は始まり、その長い年月の間に蓄積されたノウハウを注入したウールリッチの不朽の名作“GTX MOUNTAIN JKT”だ。3パッチ+1ジップの4ポケットをフロントに配置したクラシックで完成されたデザインは、他には無い瀟洒な雰囲気をコーデにプラスする。
ウールリッチのGTX MOUNTAIN JACKET10万7800円(ウールリッチ 青山店)ヴァルスターのジャケット14万3000円(伊勢丹新宿店 03-3352-1111)グランサッソのニット2万4200円(エスディーアイ 03-6721-1070)ニートのパンツ3万3000円(NISHINOYA 03-6434-0983)その他スタイリスト私物
1970年代から続く協業から生まれた鉄板アウターといえばコレ!
ウールリッチ社から入手した下の貴重なアーカイブ資料からもお分かり頂けるように、GORE-TEX®ファブリクスが世に出回り初めた70年代からウールリッチはGORE-TEX®を採用している。そんな長い協業の歴史の中で生まれた鉄板アウターが“GTX MOUNTAIN JKT”。実用性と完全防水を考慮して設計されたデザインは、50年近く協業してきた経験から生まれたもの。ウールリッチで長年ベストセラーの筆頭アイテムである事も頷ける。現在はGORE-TEX®ファブリクスの機能はさらに向上し、シルエットはモダンで洗練された印象に。
黒ダウンジャケットのタイプ④「軽さもスペックも欲張りたい!“ライト ゴアテックス フィールドジャケット”」
「軽い着心地も、GORE-TEX®の防水機能も欲張りたい!」そんな方には、通常3レイヤーのGORE-TEX®を2層構造にチェンジすることで、機能性をキープしながら軽量で柔らかい質感に仕上げた“GORE-TEX PACLITE®”採用のこんなダウンジャケットがおすすめ。M-65型フィールドジャケットをベースにしたラギッドな見た目ながら、着心地は軽やかで楽チン。立体的な顔周りを演出するスタンドカラーには収納式フードが備えられていたり、腰のフラップポケットはサイドから手を入れやすいよう設計されているなど、実用的なディテールデザインでストレスフリーな着心地を極めた仕上がりだ。グラフィックT、ジーンズ共にブラックでまとめたストイックなコーデも、重すぎない洒落感のある印象に。
ウールリッチのURBAN LIGHT GTX FIELD JACKET10万7800円(ウールリッチ 青山店)インターナショナル・イメージズのカットソー1万7600円(トゥモローランド 0120-983-522)イカイのデニム2万8600円(シップス 渋谷店 03-3496-0481)その他スタイリスト私物
完全防水のまま、軽さと透湿性を追求した「GORE-TEX PACLITE®」がリアルに使える!
GORE-TEX®と一口に言っても、現在は様々なバリエーションが展開されているのはご存知だろうか。なかでも注目を集めているのが「GORE-TEX PACLITE®」。これは上で少し触れたように、生地の代わりとなる特殊なコーティング技術を施すことにより、完全防水のまま通常よりも少ないレイヤー構造で超軽量性と柔らかな質感を実現した素材だ。「軽量性」「保温性」「防水性」「耐風性」「透湿性」の5拍子揃ったダウンジャケットとなれば、今季の主役アウターとして重宝すること間違いなし。
ウールリッチ直営店で好みのダウンジャケットをチェック!
今回紹介した4タイプの黒ダウンはもちろん、定番アークティックパーカや上質ウールを使用したラグジュアリーなダウンジャケットなど、幅広くダウンアウターを展開しているウールリッチ。直営店なら、そんなダウンコレクションを心ゆくまでチェックできる。店舗によってはアメリカンオーセンティックなスタイルにマッチする他ブランドのアイテムもセレクトして販売されているため、アメカジ好きならチェック必須。各ショップには商品知識が豊富なスタッフが常駐しているため、なにか気になることがあれば、電話で問い合わせするのもおすすめだ。
・青山店
住所:〒107-0062東京都港区南青山5丁目2−12
TEL:03-6712-5026
・伊勢丹新宿店
住所:〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目14−1 伊勢丹新宿店メンズ館7F
TEL : 03-3352-1111(大代表)
・心斎橋店
住所:〒542-0085 大阪市中央区心斎橋筋1丁目8-3 心斎橋パルコ 2F
TEL : 06-6210-5144
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*実際の重量には誤差が生じる場合があります。