メンズファッションと言えば「定番」「クラシック」「オーセンティック」といった要素が強く、トレンドの影響を受ける度合いがレディースファッションよりも少ない傾向にあります。流行に振り回されるのはナンセンスですが、周囲に差をつけるため、エッセンスとして先端の流行を理解することは無駄にはなりません。今回は2016春夏のトレンドを”ブランドファッションショー“から流行のエッセンスを抽出するカタチで紹介します。
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ショート丈ブルゾン①「ミニマルデザイン」のミリタリージャケット
MA-1 / M65 / サファリジャケット / などショート丈ブルゾンが継続流行。モードの世界ではデザインを極限までそぎ落としたミニマルデザインのアイテムが目立ちました。少し尖ったところだと、ゼニアやアンドレアポンピリオが提案していたのドリズラーもネクストブレイクなるか注目。
vogue.com/fashion-shows/spring-2016-menswear/givenchyショート丈ブルゾン②「スカジャン」東洋/オリエンタルモチーフに関心が高まる
ルイヴィトン、ヴァレンティノ、ジョンアンダーカバーなど多くのブランドからプッシュ、セレクトショップからも積極投入されておりデザイン、価格面でも選択肢の幅が広いスカジャン。「龍」「虎」「鳥」「花」などのオリエンタルモチーフが「ノームコア」的な着こなしに飽きた層から予想以上に支持され、浸透しています。かなりキツめの色使いもアリな空気です。
undercoverism.com/16ss/collectionsショート丈ブルゾン③「アノラックパーカー」
ナイロンを中心にシルクや合繊が展開。軽くて薄い素材が多く、春先にラフに羽織る感じの着こなしに使いやすいと思います。
amiparis.fr/media/look/SS16
ノーカラーシャツ / バンドカラーシャツ、スタイルを問わずにポピュラーに
東京の街中でも着用者が増えているバンドカラーシャツですが、モードの世界でも継続展開。ドリスヴァンノッテンやフィリップリムのコレクションでもお目見えしていました。ディテールとして、まだまだフレッシュさを失っていません。シャツ一枚でサマになるだけではなく、テーラードジャケット、ショート丈ブルゾンとのレイヤードなど、あらゆるファッションスタイルにトレンド感をプラス。
driesvannoten.be/collections.collection/ss2016menスキニーパンツはやや減少「リラックステーパード / ワイドパンツ」が復権
振り返ればエディースリマンがディオールで打ち出してからメンズファッションに「スキニー旋風」を巻き起こしたのは2002AWからでしたね。今後も定番であり続けるとは思いますが、モードの世界ではスキニーパンツからワイドパンツへ一定の流れが生じています。今季目立ったところでは、ランバン、フィリップリムがオーバーサイズのテーラードジャケットを展開。ゼニアやブリオーニ、アルマーニもワイドシルエットのスラックスやオーバーサイズジャケットを提案。
ermenegildo-zegna/fashion-show-ss-16ダメージデニム「ブリーチ」「パッチワーク」「破れ加工」など多彩なバリエーション
定番アイテム「デニム」トレンド最先端のモードの世界でも流行しています。ブリーチ、パッチワーク、引き裂き加工など、とにかく加工を取り入れたデニムが勢ぞろい。amiはケミカルウォッシュのデニムジャケットやジーパンをリリースしていました。
Ami-Dillon-Westbrockテーラードスタイルにスニーカー/サンダルを合わせる着こなし継続
ミックススタイルの王道でもある「スーツ×非・ドレスシューズ」がトレンド継続。ちなみに(スポーツ)サンダル×ソックスのアレンジは、マルジェラ/ボッテガ/マーガレットハウエル/ケンゾーなどでも継続提案されており、まだまだ新鮮味がありそうです。
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