メンズファッション・着こなしのレベルアップに断捨離が必要な理由

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おしゃれになるためには断捨離すべし」とは巷でまことしやかにささやかれるフレーズですが、本当でしょうか?今回はファッションと断捨離の関係について「断捨離をする前に考えるべきこと」「断捨離のメリット」「断捨離を邪魔する点」といった観点から考えていきます。

断捨離をする前に①「いつも違う服を着るべきなのか?」

Simone Marchetti on Instagramファッショニスタとして名高いシモーネ氏

テレビやファッション誌、インスタグラムに登場する俳優、モデルやファッショニスタ、セレブ、そしてファッションブロガーの着こなしを見ていると「いつも違う服を着ている」ということに気がつきます。ついつい「いつも違う服を着なければみっともない」という心理が働きそうになりますが、そんな考えは捨てることをおすすめします。言うまでもありませんが、俳優やモデルであればスタイリストやスポンサーから服を提供されていたりしますし、自前購入であっても「服を着て見せること自体が商売」というブロガーやショップ店員さんの日々の着こなしにはリアリティーがあるとは言えません。

断捨離をする前に②「服のバリエーションに不安を感じないライフスタイルを」

pixshark

とは言っても「友人にいつも同じ服を着ていると思われたくない。」という風に考える人もいるかもしれません。そんな方は、少しだけ発想を変えて「同じ服でも、先週会った人と違う人に会えば同じ服を着ていると思われない」という観点から自分のコミュニケーションスタイルを見直してみるのも手ではないでしょうか。仲の良い友人や恋人を大切にしつつ、今よりも少しだけ付き合う人の幅を広げてみることで自然と必要な服の数も減り、自分の世界を広げることにつながります。時には心地良い人間関係から一歩外に踏み出すことが、もしかすると「服の数よりも質が大切になる」など自然にあなたのワードローブを変えるかもしれません。

断捨離をする前に③「無理に服を増やしてまで、SNSで自己演出すべきか?」

「インスタグラムやフェイスブックに写真アップしたときにいつも違う格好をしていないと、いいねやコメントが増えなそう..」という方もいるのではないでしょうか。前述のように、あなたがそれ自体を商売にしているインスタグラマーであれば、おそらく大問題。ファッショニスタとしてはいつも同じ格好で写真をアップしてフォロワーから飽きられてしまっては商売あがったりでしょう。リッチな暮らしを演出することで集客するようなビジネスをしている人にとっても同じでしょう。しかし大半の人にとっては、SNSで良い反響があろうとなかろうと収入が変わったり、人間としての評価が変わったりすることはありません。SNSが生活に浸透した今だからこそ、不特定多数のフォロワーを過度に気にして無理に服を増やす必要があるのか今一度考えてみるべきタイミングかもしれません。

断捨離をする前に④「購入する服を減らすと、ワンアイテムの単価・クオリティーが上がる」

seriouslymen

断捨離をする前に、そもそも無駄な服を購入する頻度を下げることが重要。購入する服の数を減らすことで得られるメリットとして「購入する服の単価やクオリティーを上げられる」という点が挙げられます。大して気に入っていないファストファッションブランドのカットソー3枚に1万円かけるのではなく、本当に欲しいアイテムに充てることでワードローブの質や自己満足度は一気に上がります。(※ファストファッション自体を否定するものではありません。)1万円でTシャツを買うもよし、普段は手を出さないブランドものニットを購入するための上乗せにつかうのもよし、高級革靴を買うための貯金にまわすもよいでしょう。

断捨離のメリット①「イマイチ服で着こなしを台無しにすることはなくなる」

collegefashion

そんなに気に入っていないけど、なかなか捨てられない服ってありませんか?そして保管している服は「せっかくあるんだから..」と勿体なくてついつい着てしまいます。そんな服を着ていると、外出してもあまり気分が上がらなかったり、そういうときに限って気になる女性に会ってしまったり..また、着こなしというのは不思議なもので「ひとつでもイマイチな服が混ざっているとマイナスの印象が強く植え付けられる」という特性があります。いくら素晴らしい食材を一流の料理人が調理しても腐った具材が1つでも入っていたら食べられたものではないというのに似ているかもしれません。

断捨離のメリット②「お気に入りの服が見つかる!クローゼットの中でつぶれない!」

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クローゼットの中が、ワードローブでパンパンになっているという男性も少なくないのではないでしょうか?特に東京都心の住宅事情では狭いクローゼットが当たり前。そんな状況の中、服の数が多すぎるとせっかく気に入った服が行方不明になってしまったり、服同士が圧迫しあい服がベストな状態で保管できないという事態に。ジャケットのラペルが潰れてしまったり、湿気がこもって虫食いにつながったり、服同士の摩擦で毛玉ができたりと良いことはありません。所有する服の数については「大は小を兼ねない」というわけです。

断捨離の敵①「ウォークインクローゼットの誘惑」

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「いやいや、うちにはウォークインクローゼットがあるから..」という羨ましい方もいらっしゃるかもしれません。しかし、このウォークインクローゼットこそワードローブコレクションを失敗させる元凶になることも。クローゼットにスペースがあると「服が足りない」という心理を加速させ、ついつい余計なワードローブを増やしてしまったり、本当は不要な服が捨てられないという事態につながります。連日連夜、社交パーティーに参加せねばならず、いつも違う格好をせねばならないという方にとって広大なクローゼットは便利なスペースですが、そうでない場合には注意が必要です。

断捨離のメリット③「服を捨てる痛みを知ることで余計な買い物が減り、服を大事にできる」

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「もったいない」の精神をもつ我々日本人にとって「捨てる」という行為に感じるストレスは小さくありません。このストレスこそが、次なる買い物を成功させる力になります。「捨てる」というストレスが最も大きいのは「着なかった服を捨てる」というタイミングではないでしょうか。捨てる苦しみをしっかりと味わうことで、服の購入に迷った際「この服を買ったとして、いずれ捨てるときに後悔しないだけ気分よく何回も着用できるだろうか?」という厳しい選定眼を持てたり、「長く着るために大切にメンテナンスしよう」という愛着心が生まれたりすることでしょう。

断捨離の敵②「”流行は繰り返す”の罠」

100 Years of Fashion

「今は着れないけど、また流行は来るはずだからそのときのためにとっておいても良いかな..」服を処分するときによぎりがちな考えですね。たしかに流行は繰り返します、いずれはブームが再来することでしょう。しかし流行は全く同じカタチでは訪ずれることはありません。同じジャンルの服でもその時代ごとにトレンドのシルエットや丈感は変化するので、ブームが再来したときに年代物のアイテムを引っ張り出してきても多くの場合「時代遅れ感」「なんとなく野暮ったい感」を少なからず感じることでしょう。自分の体型や好みが変わっていることも考えられます。一部の超定番アイテムを除き、今着ない服は10年後はさらに着ない服に変わっているケースが多いことを意識して断捨離するか否かを判断していきましょう。

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