センターパートが流行したヘアトレンドに伴い、定番メンズスタイリング剤の仲間入りをしたヘアバーム。「人気の商品を買ってみたら、使い心地は良いけど匂いがイマイチだった…」という経験がある方も少なくないのでは?かくいう筆者もその一人である。そこで今回は、いい匂いに敏感な淑女も思わず振り返る「いい匂い」に着目したおすすめのヘアバームを紹介していく。
ヘアバームの基礎知識1そもそもヘアバームってどんなスタイリング剤?
ヘアバームとは「ミツロウ※1などの天然の油性成分を主原料とした半固形状のスタイリング剤」のこと。ヘアワックスよりも硬いテクスチャーで、手のひらの体温で溶かしながら使用する。基本的には髪を保湿したり、髪にツヤを出すこと(一部マットな質感のものも)がメインのスタイリング剤で、指通りの良い柔らかいテクスチャのものが多く、セット力は弱めセンターパートスタイルやマッシュスタイルで自然な毛流れを出したり、ほどよい束感を出すのに向いているスタイリング剤だ。また、ヘアバームは髪だけでなく身体の保湿にも使えるアイテムが多いのも特徴。髪から顔、身体まで万能に使えるため、外出時に髪の手直しから顔の保湿ケアまで一つでメンテナンスを完了できる。
※1 ミツバチの巣から生成したロウの事。
ヘアバームの基礎知識2ヘアバームに向いているヘアスタイルは?
個々で設定されているセット力の強さにもよるが、ヘアワックスは同じ半固形のスタイリング剤でも粘度が高く、セット力やホールド力はバームより格段に高い。反面、ツヤがあってやわらかい質感はバームの方が向いている。動きのあるヘアスタイルを作るならヘアワックス、ナチュラルな動きとしっとりとしたツヤ感を出すならバームを選ぶのがおすすめだ。そんなヘアバームでのセットが特に向いているヘアスタイルは下記の通り。
・「センターパートヘア」サラッとした質感ながら「ほど良いセット力」で前髪の立ち上がりや束感を演出
・「パーマをかけたミディアムヘア」バームを使ったスタイリングで柔らかな「ほぐれ感」「濡れ感」をアップ
・「マッシュヘア」あまり動きは出さないけど、毛先にほんのりとまとまりを作る
ヘアバームの基礎知識3いい匂いのヘアバームはどんなメリットがあるか?選び方について
ヘアバームを選ぶ際は、髪の長さや毛量、目的などに応じて次のようなことを考えてみてほしい。
1.好みの香りのものを選ぶ:ヘアフレグランスの代わりとしても使える。
2.目的に合ったアイテムを選ぶ:重ため、軽め、しっかりセットしたいなど自分の理想に合ったものを。商品紹介ページの仕上がり画像をしっかりチェックすることを推奨。
3.ヘアケア力:髪のパサつきが気になるなら、シアバターやアルガンオイルといった保湿成分配合のヘアバームを選ぼう。
今回のテーマなら1番を優先して考えるべき。「いい匂いがする」ことは外に向けたメリットと内に向けたメリットの両面がある。身だしなみの一つとして周囲の人、つまり外に向けた「いい匂い」と、自分の好きな香りによってリラックス効果を得られる内に向けた「いい匂い」の2つ。いい匂いがするヘアバームは、思わず周囲の人を振り返らせる外的魅力に加えて、自分自身の満足感を高める内的魅力を兼ね備えている。
続いては、いい匂いのおすすめヘアバームを5つ厳選して紹介!
いい匂いのヘアバーム1LINC ORIGINAL MAKERS「THE HAIR BALM 997」
「美容室でのスタイリングで使ってもらってから、香りが良すぎて買ってしまった」といった口コミもあるほど、いい匂いで評判の日本産ブランド「リンク オリジナル メーカーズ」のヘアバーム。フルーティーノートとサンダルウッドの香りが混ざり合った、甘さと爽やかさが共存した香りが特徴だ。甘い香りとはいっても甘すぎず、男性でも違和感なく使える大人っぽい香りが魅力。成分は、オリーブ油を含む8種の天然オイルを含有しており、頭皮・毛髪にうるおいを与えながら、ほどよい束感が出るまとまりやツヤ出し効果に期待できるヘアバームとなっている。
いい匂いのヘアバーム2Moii「バーム ウォークインフォレスト」
ヘアケアブランドのルベルが展開するナチュラルケアシリーズ「モイ」からは、髪・顔・身体に使えるマルチバームをピックアップ。植物由来の成分を多く使った製品コンセプトらしく、森林にいるかのような、心が落ち着くアロマウッディのいい匂いが魅力のヘアバームだ。甘い香りが苦手な方は、こちらのようなグリーン系の香りがするバームを選んでみては?オイル配合でベタつかずに潤いが続き、セミウェットな濡れ感で束感とゆるい動きを作れるため、ベタつくワックスが苦手・ラフな動きと濡れ感がほしいという方に特におすすめだ。
いい匂いのヘアバーム3Aíam「ヘアバーム チャプター32」
フレグランスやヘア・ボディケアを広く展開する、トータルビューティーケアブランド「アイアム」からヘアバームを紹介。香水が有名なブランドというだけあって、“アイアムのバームでしか感じられないいい匂い”は折り紙つきだ。香りはジャスミンをベースに、フレッシュなグリーンアップルとベルガモットの上品な甘さが幸福感を与えるサボンの香りが特徴。「チャプター32」という商品名は、同じ香りのフレグランスの商品名とリンクしており、ヘアバームなのにまるで香水のようにフワっと香る、いい匂いに特化したヘアバームだと言える。スタイリングの質感としては、軽やかな毛流れやまとまりのあるウェットなスタイルに適任。
いい匂いのヘアバーム4John's Blend「ホワイトムスク トリートメント バーム」
「Fragrance for life(香りと暮らそう)」というコンセプトで、シックなデザインのフレグランス&ケアアイテムを提供する「ジョンズ ブレンド」。今回ジョンズ ブレンドからピックアップしたのは、ヘアスタイリング剤・ハンドクリーム・練り香水と、マルチに使えるいい匂いのバームで、サボン系の爽やかさとホワイトフローラルのほのかな甘みがクセになるホワイトムスクの香り。男女問わず使えるユニセックスヘアバームだ。ノンシリコン、パラベンフリー、無着色、無鉱物油、アルコールフリーの肌に優しい処方を採用しているため、敏感肌の方でも安心して使えるのが嬉しい。髪をセットするというよりは、髪にナチュラルな動きを出したい、束感を出したい、などナチュラルセット派の方にぜひ試していただきたいアイテムだ。
いい香りのヘアバーム5SHIRO「ニームヘアバーム」
香り好きの間で絶大な人気を誇る「シロ」といえば、スキンケア製品やフレグランスが有名だが、ヘアバームも展開しているのをご存知だろうか。ニームヘアバームは髪に潤いと栄養を与えるバームで、髪のケアやスタイリング、手肌や全身の保湿にも使えるマルチアイテムだ。気になる香りはラベンダーやカモミール、スモーキーなフランキンセンスなどをブレンドした、ほんのりとした甘さとスパイシーさを感じさせる心が落ち着く香り。シロを代表する香り「ホワイトリリー」とはまた違った印象で、周りの人と被りにくいのもポイント。濡れ髪のようなツヤ感を作ったり、毛先に束を作るようにつけて自然な動きをプラスしたりと、その日の気分に合わせて自由にヘアセットを楽しめる。保湿成分にもこだわっており、乾燥が気になる、スタイリング剤による肌荒れを起こしやすい方はぜひ試してみては?