美シルエットの上質なスラックスに採用されている“クセとり”って何?

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美シルエットの上質なスラックスに採用されている“クセとり”って何?

テーラードジャケット以上に美しく仕立てるのが難しいと言う職人がいるほど奥が深い「スラックス」。なかでも美シルエットのスラックスに採用される“クセとり”は、手間隙がかかり生産効率が悪いため既成服ではほとんど採用されない贅沢な工程と言われている。そんな“クセとり”の工程、具体的にどのような作業なのかご存知だろうか?

“クセとり”はパーツに予めクセ付けをするアイロンワーク!

クセとりとは、服のパーツを縫い合わせる前に、生地の熱可塑性を利用してアイロンで予めパーツにクセをつける作業のこと。スラックスやテーラードジャケットなど、高級なテーラードアイテムに採用されるテクニックだ。これによって生地にダーツや縫い目がない部分にも立体感が生まれ、複雑な人の身体によりフィットする美シルエットを実現できる。このクセとりのアイロン掛けは1パーツごとに行う必要があり、さらに技量のある限られた職人だけがこなせる高度なテクニックのため、生産効率が悪く既成服に採用されることはほぼ稀。主にフルオーダー品や高級テーラーブランドが展開する高価格帯のアイテムにのみ採用されている贅沢な工程だ。

クセとりができるのは熱可塑性を備えた生地のみで、ウール素材に施される場合が多い。企業努力によってアンダー2万円で股ぐりにクセとりの工程を取り入れたスラックスを展開しているブランドも存在するため、一度クセとりによって生まれる美シルエットのスラックスを体感してみたい方はぜひ合わせてチェックしてみて欲しい。

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