
電車や街中で意外にみかける間違ったジャケットのボタンの留め方。デザインによって留め方が異なるため、多少ややこしさを感じるかもしれないが、一度覚えてしまえばスマートなジャケットの着こなしを楽しめるため、ぜひ把握しておきたい。
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ジャケットのボタンの正しい留め方。注目すべきは“ラペルの返り位置”!
シングル、ダブル共に注目すべきはラペルの返り位置にある。ラペルの返り位置というのは、身頃がラペルとして反り返りはじめている位置だ。テーラードジャケットは、ラペルの返り位置付近のボタンを止めることを前提に仕立てられている場合が多いため、これを意識するだけで失敗の可能性は十分下げられる。逆に言えば、大抵のテーラードジャケットはラペルの返り位置のボタンさえ留めていれば問題無い場合が多い。
1番上のボタンを留めるでは間違える可能性大!
例えば、下の画像で着用されているようなイタリアブランドのジャケットに多い“段返り3ボタン”の仕様。上から1個目のボタンは装飾として扱われ、ラペルの返り位置が2個目にくるように設計されている。シャツを着る感覚で上からボタンを留めると、テーラードジャケットのシルエットを崩してしまう恐れがあるため注意したい。
あえて崩すのは洒落者だからこそ成せるテクニック
イタリアのフィレンツェで開催されるピッティ ウオモにて、稀にあえてテーラードジャケットのボタンを留める位置を変えている洒落者の姿が散見される。例えば、本来のラペル位置から一個下のボタンのみをとめて、テーラードジャケットに不自然なドレープを持たせることでアクセントをプラスするナポリ式のテクニック。これは息を吸うようにジャケットを着る文化のあるイタリアのナポリだからこそ、他と差別化するために生まれたテクニックでもあるため、相当スーツの着こなしに手慣れた上級者でないと日本での取り入れは逆効果になってしまうため注意したい。