アメリカ歴代大統領も愛用するアレン・エドモンズ(Allen-Edmonds)の魅力を紹介!

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アメリカ歴代大統領も愛用するアレン・エドモンズ(Allen-Edmonds)の魅力を紹介!

アメリカの革靴ブランドと言えば、「オールデン」と「アレン・エドモンズ」を挙げる革靴フリークは多い。日本における知名度という意味ではオールデンに軍配が上がるかもしれないが、米国国内での人気や企業規模においてアレン・エドモンズはオールデンを上回っておりアメリカ歴代大統領をはじめ、ビジネスマンからセレブまで幅広い男性に愛されている。アメリカブランドらしい合理性・はき心地を追求して作られた革靴は、英国靴やイタリア靴にはない魅力を持つがアレンエドモンズはまさにその代表格だ。今回は、アレン・エドモンズにフォーカスして知られざる魅力やおすすめモデルを紹介!

アレン・エドモンズとは

1922年創業のアレン・エドモンズ(Allen Edmonds)。”メイド・イン・アメリカ”にこだわるこの革靴ブランドは、米国国内では知らない人がいないほどの人気を誇る。代表作「パーク・アベニュー」のようなドレスシューズから、アメリカの王道であるローファー「ケンウッド」シリーズなど、米国のみならず世界中の革靴好きから愛される製品を多数展開する。
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アレン・エドモンズは歴代大統領が愛する革靴

アメリカのウィスコンシン州で1922年に設立されて以降、瞬く間に優れた履き心地が評判となったアレン・エドモンズ。第二次世界大戦中は、その実用性からアメリカ兵の軍靴を提供する役割を担っていた。
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終戦後には米国の勝利を支えた革靴として、歴代の多くの大統領がアレン・エドモンズを愛用するようになる。ロナルド・レーガン、ジョン・F・ケネディ、ジョージ・ブッシュ、ビル・クリントン…。いつしかそれが伝統かのように、大統領就任演説やホワイトハウスへの初登頂時にはアレン・エドモンズの革靴を履くことが慣習となっていた。

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バラク・オバマ大統領の就任時には、就任式でアレン・エドモンズを履かなかったことが逆に大きな話題を呼ぶことになったが、御多分に漏れずオバマ氏もアレン・エドモンズの愛好者である。2009年には、トレーディングポストとアレン・エドモンズのダブルネームで、オバマ氏にオマージュを捧げたトリビュートモデルも展開されているぐらいだ。

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そして大統領だけでなく、ジョージ・クルーニーやレオナルド・ディカプリオ、マイケル・ダグラスなどの俳優を始めとする、多くのアメリカ人セレブがアレン・エドモンズを愛用している。

純アメリカ製にこだわるアレン・エドモンズの革靴づくり

現在の革靴づくりにおいて最も主流であるグッドイヤーウェルト製法やマッケイ製法は、他でもないアメリカで開発されたものだ。機械化による生産性の向上は、今日の革靴づくりに多大な貢献をもたらしたものの、現在の革靴の中心地はイギリスやイタリアにある。革靴づくりの礎を築いた無数の米国革靴ブランドのほとんどは生産拠点を海外に移し、今なお”メイド・イン・アメリカ”を貫くメーカーはたったの2つ。それが、オールデンとアレン・エドモンズである。ちなみに靴の生産量や米国国内での人気は、オールデンよりもアレン・エドモンズに軍配が上がる。

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他の多くの米国革靴メーカーと時期を同じくして、アレン・エドモンズも経営難に陥っていた。他のメーカーが倒産したり国外生産に切り替える中、アレン・エドモンズも工場の海外移転を検討する。しかし、当時社長を務めていたジョン・ストレンウィーク氏の「海外での生産はアレン・エドモンズの品質を落とすことになる」という主張により、自国生産を貫く決断を下す。結果的に、高い技術力による高品質な革靴づくりを追求することで苦難を乗り越えたアレン・エドモンズ。その純アメリカ製へのこだわりが、愛国心の象徴として支持される由縁なのかもしれない。

アレン・エドモンズの革靴が履きやすい理由1「360度グッドイヤーウェルト製法”」

創業時から変わらないアレン・エドモンズの革靴づくり。現在では700人を越える熟練の職人達が5つの工場に分かれ、212に及ぶ工程で革靴を作り出している。中でも「360度グッドイヤーウェルト製法」は、アレン・エドモンズが誇る独自の技術だ。
多くの高級革靴に採用されている「グッドイヤーウェルト製法」とは、中底につけられた「リブ」と「アッパー」をすくい縫いしたあと、「中物」と「シャンク(靴の背骨となる芯材)」を詰めてから、「表底」と「ウェルト」を出し縫いをする製法のこと。これにより、履くごとに足が革靴に馴染み、長時間歩いても疲れにくい快適な履き心地を生み出す。さらに、靴底が消耗した場合、オールソールと呼ばれる靴底全体の付け替え修理が可能なため、長年に渡り革靴を愛用できることも大きな利点だ。

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英国の一流ブランドのほとんどが採用するこの製法だが、通常のグッドイヤーウェルト製法は革靴の「前部」のみに施される。アレン・エドモンズの「360度グッドイヤーウェルト製法」は名前のとおり、カカト部分にまで及ぶ「靴全体」にグッドイヤーウェルト製法を施すことで、さらに足馴染みのよい上質なフィッティングを実現している。本来新品の革靴は足に馴染むまでの1ヶ月前後の期間、ある程度の痛みに耐える必要があるが、アレン・エドモンズの革靴は履き始めから歩きやすいことで定評がある。また、外周全体に渡って張り出したコバは、この製法だからこそ表現できる外観であり、その質実剛健な見た目も魅力のひとつである。

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アレン・エドモンズの革靴が履きやすい理由2「釘とシャンクを用いない革靴づくり」

360度グッドイヤーウェルト製法を始めとするアレン・エドモンズの履き心地への追求は、使用する素材からも窺える。
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上の写真のように、通常の革靴のソールは釘を打ち付けることでカカト部分を止める。しかし、カカト部分までグッドイヤーウェルト製法によって縫い付けるアレン・エドモンズの革靴には、こうした釘を用いる必要がないのだ。これにより、一般的な革靴よりも足の負担を著しく軽減することを可能にした。
さらに、靴底に敷き詰める中物にもこのブランド特有のこだわりが見られる。本来、土踏まずの部分にはスチールシャンクという鉄芯を入れるが、アレン・エドモンズはこれを使用せず、代わりにぎっしりとコルクを敷き詰める。

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金属素材を排することにより、優れたクッション性と足への形状記憶を実現。まるでオーダーメイドしたかのようなアレン・エドモンズの上質なフィッティングには、こうした秘密が隠されているのだ。

アレン・エドモンズはサイズ展開が豊富!日本人の足に合った革靴選びができる

どれだけ履き心地が良くても、サイズが合わなければ意味を成さない。アレン・エドモンズは、他に類を見ない豊富なサイズ展開を行うのも特徴のひとつ。アメリカサイズで「6」〜「16」というのも驚きだが、特に多彩なのが横幅(ウィズ:width)の展開。英国靴などは3種類の横幅展開が一般的だが、アレン・エドモンズAAAA~EEEまで最大で12種類のサイズ展開を取り揃える。

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いくら多種多様な人種が集まるアメリカというお国柄と言えど、同じ米国ブランドのオールデンですらここまでのサイズ展開は行っていない。甲高幅広が多いと言われている日本人の足の形にも、アレン・エドモンズなら必ずフィットする革靴が見つかることだろう。

バリエーション豊かなアレン・エドモンズのラスト(木型)

サイズ展開のみならずラスト(木型)の種類も実に多様。
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【#65ラスト】

アレン・エドモンズの中で最も売れているラスト。代表作の「パーク・アベニュー」などに採用されている。短めなノーズが特徴のアレン・エドモンズだが、65ラストはこのブランドの中では最もロングノーズ。

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【#73ラスト】

アメリカンクラシックなデザインを目指して作られたラスト。甲周りのゆったり目なシルエットがアメカジスタイルを体現。「ブロードストリート」などのモデルに採用されている。

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【#79ラスト】

主にローファーなどに使用されるラスト。低めの甲と短めのノーズでアメリカらしいローファーのシルエットを実現。「コディ」などの代表作がある。

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【#97ラスト】

オールデンのアバディーンラストを彷彿とさせるスタイリッシュなフォルムのラスト。細身のポインテッドトゥが特徴的。日本でも人気の高い「マックニール」などのモデルに採用されている。

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【#108ラスト】

つま先の狭いナロートゥが特徴な木型。テーパードを描いた曲線美がプレーントゥモデルとの相性が良く、「カーライル」などに採用されている。

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【#222ラスト】

ヨーロピアンルックな細身のラウンドトゥが特徴のラスト。イタリア靴顔負けのシルエットで「ノーウィッチ」のようなモンクストラップシューズなどに採用される。

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【#234ラスト】

最近のモデルではあまり使われていないラストだが、アレン・エドモンズでは珍しくセミスクエアトゥで、フィッティングの良さに定評が合った。ローファーの「アディソン」に採用されている。

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「パーク・アベニュー」にも使用されているアレン・エドモンズのシェルコードバンとは?

「革の宝石」とも称される高級素材、コードバン。臀部の右側と左側から、ほんの少量から採取できるこの素材は、牛革にはない贅沢な光沢を放つ。アメリカのシカゴに本拠地を構える「ホーウィン社」は、現在北米で唯一の最高級のコードバン素材を造るタンナーである。”シェルコードバン”はホーウィン社に商標登録されており、このメーカーのコードバンしかシェルコードバンを名乗ることを許されない。1905年創業の昔ながらの方法で植物性タンニンにより鞣された”シェルコードバン”が、アレン・エドモンズの「パーク・アベニュー」など定番モデルのアッパーに採用されている。

美しい輝きは新品のときはもちろん、5年、10年と手入れを行いながら履き続けることで、鈍く静かな輝きを携える。エイジングを重ねたアレン・エドモンズの革靴だけに許された光沢の美しさは、新品の比ではない。

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アレン・エドモンズの定番モデルを紹介

アレン・エドモンズ 内羽ストレートチップ「パーク・アベニュー(Park Avenue)」

王道モデルの「パーク・アベニュー」。オーソドックスな内羽根ストレートチップだが、360度グッドイヤーウェルト製法によって張り出したコバが独特の存在感を発揮する。名作ラストの#65による美しいシルエットがプレジデントの革靴に相応しい佇まい。カスタムカーフ仕様のものとシェルコードバン仕様のもの、それぞれに良さがある。

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アレン・エドモンズ ダブルモンクストラップ「MORA2.0」

アレン・エドモンズを代表するダブルモンクストラップシューズ。#108ラストによる曲線美とほっそりとしたラウンドトゥが魅力。八の字気味に開いたバックルにもセンスが光る。ビジネスにもカジュアルにも使える一足。

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アレン・エドモンズ ロングウィングチップ「マックニール2.0(MAC NEIL2.0)」

荘厳なメダリオンでパーク・アベニューと双璧をなす人気を持つ「マックニール」。渋味のあるグレインレザーがダービーシューズの力強い雰囲気に上手くマッチしている。丸みのあるラウンドトゥで調和を取る当たりも見事。そしてウィングチップ部分の精巧な切り返し部分にステッチ技術の高さが窺える。

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アレン・エドモンズ ビーフロールローファー「ケンウッド(Kenwood)」

アメリカ王道のペニーローファーの一種である”ビーフロールローファー”の代表作「ケンウッド」。緻密な造りのピンキング(ギザギザ飾り)は簡単に真似できる代物ではなく、他のブランドのローファーでもあまり見ることのない造形。軽やかなマッケイ製法がスマートな履き心地を実現。バーガンディカラーがアメリカントラッドな雰囲気を後押しする。

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アレン・エドモンズ ウォールナット「ニューオーリンズ(NEW ORLEANS)」

個性的かつ豪華な仕上がりが人気の「ニューオーリンズ」。アッパーにはアレン・エドモンズの熟練技術の賜物である編み込みが施されている。オフのジャケットスタイルなどで差をつけたい場合に活躍する一足。

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アレン・エドモンズ コードバンチャッカブーツ

今では数少ないアメリカ靴の中でも更に希少価値の高いホーウィン(HORWEEN)社製コードバン(CORDOVAN)を用いたチャッカブーツ(CHUKKABOOT)。履くほどに足に馴染み、独特な光沢がじわじわと出てくるのでお手入れも楽しみな一足。

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