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デニムジャケットのタイプ④「独自のポジションを確立する”Leeタイプ”」
3大デニムブランドのひとつである“Lee(リー)”のデニムジャケットは、誕生時から現在まで大きくデザインを変更することなく、不変的なスタイルを貫いているのが特徴だ。ディテールが似ているからかリーバイス3rdタイプ“557”と比べられることが多い。しかし、鉱夫の着るウェアを作ってきたリーバイスに対し、リーはカウボーイが着用することを想定して作っているため、落馬したときや強い衝撃を与えられたとき大きな怪我をしないよう金属パーツを少なくしている。リーバイスも多くのブランドに影響を与えているが、リーのデニムジャケットのレプリカを作るブランドも少なくない。
デニムジャケット Leeタイプ①「Lee(リー) 101J」
101Jは、リーバイス3rdモデルが誕生するよりも前の1930年代に生まれたデニムジャケット。ジグザグステッチや斜めにカットされた胸ポケット、サイドアジャスターの猫目ボタン、ポケットからヘムに向かって平行にストンと落ちた切り替えなどが伝統的なデザインだ。ちなみに、リーのヴィンテージは点数が少ないため状態がキレイなものは価値が高い。大きくデザインを変えてはいないが、年代によってピスマークタグに®が入っていなかったり、ボタンに入った文字が異なるなどヴィンテージ好きを唸らすポイントが盛りだくさんだ。また、縦落ちが強く出るのもリーの特徴だろう。
デニムジャケット Leeタイプ②「A.P.C.(アーペーセー)」
フランスのデニムブランド「A.P.C.(アーペーセー)」。ブランド名の由来は「製造と創造の工房(Atelier de Production et de Creation)」の略で、デザイナーの名前を服のデザインに結び付けないという意志が込められており、デザインはシンプルベーシックを徹底している。そんなアーペーセーから、Leeタイプのデザインを採用したデニムジャケットを紹介。斜めにカットされた胸ポケットやラウンド型のフラップなどを反映。リーバイスタイプの武骨なアイテムとはまた違った、柔らかい印象に仕上がっている。