自宅でセーターはどう洗う?プロが教える型崩れしない洗い方をチェック!

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自宅でセーターはどう洗う?プロが教える型崩れしない洗い方をチェック!

秋から春にかけてスタイリングのベースアイテムとなるセーター。何枚も所有しているという方も少なくないと思うが、それらを全部クリーニングに出すのは少し大変に感じないだろうか。そもそも汚れの種類によってはクリーニングに出す必要がないものもあるため、“自宅での手洗い”も選択肢に入れておきたいところ。今回は、そんな「自宅でのセーターの洗い方」を、株式会社ヤマサワプレスの代表取締役・山澤さんに伝授して頂いた!

監修
株式会社ヤマサワプレスさん

1995年、アイロンプレス会社として創業。2005年からは洗濯代行業WASH FREEDOM(ウォッシュフリーダム)を開始し、個人、法人向けに洗濯サービスを提供中。2019年には廃棄寸前のリーバイス501を生まれ変わらせる取り組みを始め、オリジナルブランドOne-o-Five DENIM TOKYOを展開。現在では、アパレル製品のアイロンプレス、検品、検針、補修、洗い、リメイク、OEM事業などアパレル業界をトータルでサポートしている。

家庭で洗えるセーターの見分け方とは?

洗濯表示をチェックすべし!このマークが入っているセーターは家庭での洗濯不可

水を張った洗面器の形にバツ印をしたような絵の洗濯表示は「水洗い不可」のマークであるため、残念ながら自宅での洗濯には向いていない。これらはウールやカシミア、シルク、レーヨンといったデリケートな素材のアイテムに多く見られる他、アクリル製やコットン製であってもデザイン次第ではこのマークが描かれていることが多い。ちなみに、もし水洗い不可マークのあるセーターを洗うと、縮んで型崩れしたり毛玉ができてしまったり、風合いが崩れたりなどのデメリットが生じる。このマークが入っているセーターを洗う際には、クリーニング店に出すようにしよう。

自宅で洗えるセーターにはどんな洗濯表示がある?

家庭での洗濯が可能な衣類には、“洗面器に手を入れたような絵”あるいは“洗面器に数字を記載した絵”のどちらかが描かれている。前者は「液温は40℃を限界とし、手洗いができる」ことを意味しており、後者は記載された数字に合わせて「液温は○○℃を限度とし、洗濯機で処理できる」ことを表示している。また、洗濯機で処理できるマークにのみ下線が入ることがあり、線なしは通常の強さ、「-」は弱く、「=」は非常に弱い力を示している。

洗濯機での洗濯が可能とはいえ、セーターは基本的にデリケートなアイテムであるため、いずれにせよ今回紹介する手洗いでの方法で丁寧に洗うのがおすすめだ。

セーターについた汚れの種類によっては家庭洗濯で十分な場合も!

衣類に付く汚れの種類は4つに大別される。身体から出た皮脂や排気ガスなどの油性汚れ、汗や飲料などの水溶性汚れ、砂やホコリなどの不溶性汚れ、血液やカビなどの特殊汚れだ。このうち水溶性汚れは家庭洗濯でも落とせるため、もしセーターにビールやコーヒーなどをこぼしてしまった場合でも、早急に対処するのであれば家庭洗濯で十分にケアできる。しかし、汚れを放置すればするほど取りづらくなるので、時間が経ちすぎた汚れ・シミはクリーニング店に出すのが吉だろう。

自宅でのセーターの洗い方をプロが伝授!コツや注意点も併せて紹介

ここからは、株式会社ヤマサワプレスの代表取締役・山澤さんによるセーターの手洗いの方法を紹介。型崩れさせることなく汚れを落とすコツや注意点などをしっかり説明して頂いた動画のほうも併せてチェックしてみてほしい。

自宅でのセーターの洗い方①「まずは中性洗剤と水で手洗い」

セーターの汚れをしっかり落とすための下準備として、まず二つ折りのセーターが入るサイズのたらい(浴槽でも可)の中にお湯を張り、中性洗剤をよく混ぜておく。このとき、洗濯表示に従った温度のお湯を必ず使うように。準備ができたら、二つ折りにしたセーターを入れ、そのまま10分間つけ置きし、その後は押さえつけるようにして洗っていこう。洗う際には引っ張ったり擦ったりしてダメージを与えないよう、優しく軽く押すイメージで。大体4~5回ほどひっくり返しながら全体の汚れを落としたら、次のパートに移ろう。

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自宅でのセーターの洗い方②「水を変えて濯いでいく」

次はセーターについた洗剤をしっかり落としていく。新しい水(もしくはお湯)を用意したら、洗う時と同じ要領で、上から優しく押して繊維から洗剤を落としていく。まず表面全体を満遍なく押し洗いし、裏面にひっくり返して洗い、また水を替えて表面から押し洗いする、というような手順を大体3回ほど繰り返したら、すすぎは終わりだ。

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自宅でのセーターの洗い方③「洗濯ネットに入れて脱水にかける」

十分にすすぎ終わったら、洗濯ネットに入れて脱水にかけていく。折り畳む回数が多かったり、洗濯ネットの中でセーターが動いたりすると型崩れする恐れがあるため、基本的には二つ折りのセーターがピッタリ収まるサイズの洗濯ネットを使用するのが好ましい。今回は、40cm*30cmの洗濯ネットに二つ折りにして入れているのでぜひ参考に。もしピッタリ収まらない場合には、余った部分を縛るなどすればOKだ。上手く洗濯ネットに入れられたら、洗濯機に入れて1分間だけ脱水をかけていく。

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今回使った洗濯ネットはこれ!

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自宅でのセーターの洗い方④「平干しネットにかけて風通しの良い日陰で干す!」

脱水を終えたら、セーターを乾かしていく。ニット製品は水を含むと重くなり、ハンガーで吊るなどすると伸びてしまうため、平らにして干すのが鉄則だ。そのため、100円均一ショップなどでも売られている平干しネットを用意しておこう。もし持っていない場合は、浴槽の蓋の上に新聞紙とタオルを敷いてその上にセーターを置いて乾かす方法でもOK。

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自宅でのセーターの洗い方⑤「仕上げはアイロン!スチームを当てて生地をふっくらさせる」

最後の工程はアイロンがけ。スチームアイロンの蒸気を当てると生地がふっくらと仕上がって着心地が良くなるだけでなく、伸縮してしまった箇所を元に戻せるのだ。低温だとスチームを当てる回数が多くなるため、アイロンは中温ほどに設定しておき、当て布をした上からスチームを当てていこう。とくにアイロンを当てる順番は決まっていないが、まずは伸びてしまいやすい袖や裾のリブから行うのがおすすめ。また、アイロンをかける際には擦らないようにし、上から軽く押すようにしてスチームを当てるのがポイントだ。全体的にアイロンをかけ、形が整ったら完成だ。

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今回使用したニットはこれ!「Gentleman Projects(ジェントルマン プロジェクト) DUO NOIR」

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