ゼニアはなぜ世界の男から選ばれるのか?

「ゼニアといえばスーツ。」「ゼニアといえば生地。」スーツに心得のある男性ならば共通認識ではなかろうか?実際、ゼニアはイタリアを代表する生地メーカーであり、スタイリッシュなスーツを製造するブランドとして世界にその名を轟かせている。多くのメゾンブランドがゼニアの生地を採用していること、国家首相や有名俳優をはじめ、世界中の一流ビジネスパーソンが愛用していることからも実力は折り紙つきだ。今回はゼニアにフォーカスして、知られざる魅力を紹介!robbreport

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ゼニアとは?

ゼニアとは、1910年にエルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)が立ち上げたイタリアを代表するファッションブランドだ。イタリアのトリヴェロに毛織物工場を設立したことがブランドの始まり。「世界で最も美しいファブリックを作る」というコンセプトのもと、現在に至るまで、原産国のオーストラリアやニュージーランドから最高級の天然繊維を買い付けを行い、自社工場で生地から既製品まで全て生産し続けている。

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エルメネジルド・ゼニアとはどんな人物?

1892年、時計製造を営んでいたアンジェロ・ゼニアの10番目の末息子として生まれた。1910年、18歳の若さで服地工場を設立。ファブリックの生産で「最も美しい」ものを作るため、日々試行錯誤を繰り返す。早い段階で国際的ビジョンを持ち、最高級の素材を原産国からの直接買い付けるなどの戦略を持つことが、現在の完全な自社工場生産に繋がっている。彼の思想がなければ、現在のゼニアは存在していなかっただろう。

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ゼニアの生地は世界で選ばれている

創業当時から、イタリアに限らず世界に向けて販売を進めている。1945年には、世界40カ国以上で販売されるまでに成長。現在は、本社をイタリアの最大都市ミラノに構え、80を超える国と地域に555店舗(311店舗は直営店)を展開する大企業となった。生地の供給先にはアルマーニ、トムフォード、エルメス、ヒューゴボス、ラルフローレン、ブリオーニなどの世界的高級メゾンが名を連ねる。生地産地としても名高い英国を拠点とするバーバリーやポールスミスが、わざわざイタリアを拠点とするゼニアの生地を採用していることもよく知られた事実だ。高級紳士服に使用される生地の約3割を占めていると言われるゼニアは、世界の繊維業界を牽引する存在と言っても過言ではないだろう。

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ゼニアの生地に対するこだわり

ゼニアは、創業当時から各国の産地の中でも上質な原毛を厳選して買い付けている。買い付けた繊維を生地にする紡績工程(原毛を糸にしていく作業) 〜 染色まで一貫して自社工場で行う。現在ではオーストラリアの農場も所有しており、羊の「肩」と「脇」の上質な部分のみの使用を徹底している。仕入れから仕上げまで行き届いた品質管理と、独自の技術革新によるゼニアの生地は、他ブランドの追随を許さない高品質だ。

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ゼニアがスーツの製造を始めたのはゼニア二代目から

エルメネジルド・ゼニアと言えば今ではスーツブランドとしてその名を知らぬ男は少ないが、なんと既製服を作る概念は創業者にはなかった。1960年代に入り、ゼニア社の経営が息子のアンジェロ・ゼニア(Angelo Zegna)とアルド・ゼニア(Aldo Zegna)に任されてから、服の製造が始まる。1968年に二人は経営の多角化のため、ミラノの近郊に位置するイタリアのノヴァーラに新たな工場を建設し、プレタポルテ(既製服)の事業を開始した。上質なゼニアの生地でコート、スーツ、ジャケット、シャツ、パンツのコレクションが生産され、当時イタリアで高い評価を受けた。この反応を機に、ゼニアのプレタポルテは国外へも展開していく。

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ゼニアのオーダースーツ 「ス ミズーラ」

1972年には、パターンオーダー事業の「ス ミズーラ」を立ち上げ、現在のゼニアの販売スタイルが完成する。「最高の素材は優れたデザインを、最高のデザインは優れた素材を求める」というコンセプトのもと、カスタマーが100%満足できるスーツを提供し、人気を集めている。ちなみに「ス ミズーラ(Su Misura)」は、イタリア語で「あなたのサイズに合わせて」という意味がある。

ゼニアの経営をより拡大させた孫の世代

エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)の孫の代にあたるのが現在の経営陣だ。この代は先代が残した伝統の技術を世界へと更に拡大していく。特にゼニアはブラジル、ロシア、インドなどのBRICs諸国に、ラグジュアリーブランドとしていち早く進出している。中でも中国には、急激経済成長が始まる以前の1991年に直営店をオープンしており、現在ゼニアの主要な市場国の1つとなっている。

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ゼニアの魅力はスーツにとどまらず

現在は、スーツ以外の財布、ベルト、シューズ、ネクタイなどの製品も手がけるゼニア。当時、経営を拡大するにあたり生じる問題の1つとして、原料から生産までを自社で行う限界が挙げられた。解決策として、ゼニアは買収により事業の拡大を成功させている。2002年、高級レザーアパレル企業の「ロンギ(LONGHI)」を買収。同年にはシューズとレザーアクセサリー部門の展開として、「サルヴァトーレ・フェラガモ(Salvatore Ferragamo)」と合併会社の「ゼフェル(ZeFer)」をフィレンツェに設立している。取りこむ企業もこだわるため、ゼニアが展開する全てのアイテムは上質なものばかりだ。

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ゼニアはライセンス契約でも商品展開を行う

ゼニアはライセンス契約の商品展開も行なっている。香水はイヴ・サンローラン・ボーテ社と契約し、アイウェアはイタリアのデ・リーゴ社、アンダーウェアはイタリアのペロフィル社とライセンスで商品を展開。2006年には、トムフォードのプレタポルテとオーダーメイド紳士服などの世界市場での製造販売ライセンス契約を取得しているため、スーツ生地などはゼニア社のものが使用されている。

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ゼニアが展開するライン「Z ZEGNA」とは?

2003年にスタートしたブランド「ジー ゼニア(Z ZEGNA)」。エルメネジルド・ゼニアと比べて価格帯を少し下げ、モダンよりなライフスタイルラインとして展開している。デザイナーはアレッサンドロ・サルトリ氏が担当していたが、2011年に退任が発表され、ジル・サンダーのメンズラインを手がけたポール・サジッシ氏が就任している。

ゼニアのスーツの質は仕立てが決める

ゼニアの生地を使用すれば、全て上質なスーツとは限らない。スーツの良し悪しを決める重大な要素の一つとして、「仕立て」が挙げられる。上質な素材には、高度な技術と生地の知識が必要だ。残念なことに、ゼニアの生地に接着の芯をアイロンプレスで貼り付け、生地の風合いを潰す企業も存在する。良い生地には良い職人を選び、間違いないスーツ選びを心がけたいところ。

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ゼニア スーツの生地の種類

ゼニアの生地の魅力について触れたが、ぜひ種類についても押さえておきたい。ゼニアの生地は特徴によって名前が異なる。また、赤ラベルが日本正規のオーダー生地、青ラベルが既製品の並行輸入物の生地と分類されている。ゼニアの生地の中でも代表的なモデルを紹介!

ゼニアの代表的生地「トラベラー」

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出張が多いビジネスマンに向けて生産された生地。たたんだ状態で長時間保管しても、シワになりにくいのが特徴。また、ハンガーに一日掛けておけばシワが無くなると言われる。この秘密には糸の撚りが関係しており、通常の生地の場合、外からの衝撃でだんだんと糸の撚りが弱くなるが、トラベラーの生地は逆に撚りが強くなる構造だ。糸の撚りが強くなると、元に戻る力が働くためシワになりにくい生地が実現している。

ゼニアの代表的生地「エレクタ」

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ゼニアの定番と言われる生地。定番と言われるのは、他のゼニアの生地はリニューアルされているが、エレクタは唯一1929年に誕生以来その品質とデザインを保っているからだ。特徴として、ス ミズーラ専用の生地としてエレクタは生産されている。他の糸と比べて太めで丈夫なオーストラリア産のスーパーファインメリノウールの使用により、平織りと綾織りを組み合わせた混合織りが実現した。混合織りの生地が魅せる柄は、独特な上品さを生み出す。

ゼニアの代表的生地「トロフェオ」

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トロフェオは、ゼニアが近年最も力を入れている生地だ。ゼニアが展開する生地の中では軽量な部類であるが、2009年頃より、更に細く撚りの強い糸の使用へ変更され、より軽い生地に仕上がっている。繊維の奥から発せられたような光沢感があり、20~50代の幅広い年齢層に人気だ。ゼニアの中でトレンドを意識した生地を選ぶ場合は、有力な候補の一つとなるだろう。

ゼニアの代表的アイテム紹介

ゼニアの代表的アイテム「スーツ」

ゼニアと言えばスーツが鉄板。自社工場で原料から全ての工程を手掛けたゼニアのスーツの質は、他で生産されたものと比べて一目瞭然だ。生地の質も一番グレードの高いものを使用している。▶︎「スーツ」の詳細・購入はこちら

ゼニアの代表的アイテム「ネクタイ」

始まりがテキスタイルメーカーなだけあり、ネクタイの柄のバリエーションが豊富だ。中でも、クチュールコレクションと言われるシリーズは、すべて職人の手によって生産されている。芯地には自然素材の綿やウールを採用し、形が崩れにくい特徴を持つ。▶︎「ネクタイ」の詳細・購入はこちら

ゼニアの代表的アイテム「財布」

ビジネススタイルに合わせたシンプルなデザインが多い。端にさりげなくロゴの配置を行うなど、ゼニアの魅力をしっかりと表現している。主な素材には、子牛の皮(シーフスキン)を使用し、上品な雰囲気を演出している。中にはエンボスレザーや布製の素材でエレガントなデザインを施したモデルも存在する。▶︎「財布」の詳細・購入はこちら

ゼニアが店舗のデザインに注力する理由

「高級ブランドとして発展を続けるゼニアは、ブランドイメージを守ることにも力を入れている。」と聞くとごく当たり前のことに感じる読者の方は多いことだろう。他の高級ブランド以上にゼニアがブランドイメージ保持に注力するのは、現在のゼニアの成り立ちに関わっている。数々の企業の買収やライセンス契約を結ぶゼニアにとって、均質なイメージを保持することは死活問題だ。そのために中でも力を入れているのが、店舗の空間作りだ。世界各地の販売拠点となる店舗には、ラグジュアリーブランドの店舗デザインを多く手がける建築家「ピーター・マリーノ」を採用。外観と内装のどちらからも、ゼニアの世界観が味わえる設計が施されている。日本にも直営店を構えているため、一度足を運んでみるのはいかがだろうか。

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エルメネジルド・ゼニア銀座直営店

住所: 〒104-0061 東京銀座中央区 2-6-16
電話 : 03-5524-1910
営業時間:11:00~20:00
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