男の着こなしに役立つ映画10選

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男の着こなしに役立つ映画10選

「あの映画のあのスタイルカッコいい!」映画が好きでファッションに興味があれば、一度は考えた事があるのではないでしょうか?紳士服デザイナーの中にも映画の衣装を参考に洋服を作ってる人って実はかなり多いんです。大抵が退屈な歴史物や、洋服オタクにウケるようなマニアックなものが多いのですが…。今回はそういう映画は割愛しつつ「観て楽しく、退屈しない」「それでいてファッションが素敵」という条件をクリアした名作10選をご紹介。特定のファッションスタイルや映画カテゴリにとらわれず、いろいろなジャンルの作品をご紹介します。自分に合ったファッションを見つけて、秋の夜長に映画を楽しんでみてはいかがでしょうか?

メンズファッションの参考にしたいおすすめ映画1「007 スペクター」

▶︎マスキュリン&コンテンポラリーなスーツスタイル

現代的なスーツスタイルを習得するならダニエル・クレイグの「007」4作品目となるこの作品。彼の演じるボンドのスーツスタイルはまさに完璧で、老若男女、ファッションスタイルを問わず誰もが目を奪われること必至。衣装は「慰めの報酬」「スカイフォール」「スペクター」3作品でアメリカのラグジュアリーブランド「トムフォード(TOM FORD)」が提供。スーツ、タキシード、シャツ、ボウタイ、ニット、サングラスなどのすべてがイタリアでの特注生産。すぐにでも真似したくなるマスキュリンなスーツスタイルは必見です。

肩パッドが入った高めの肩ラインと、身体に沿って絞り込んだウエストライン、ゴージはやや高く、腕まわりは細め。シングルのノッチドラペルで現代的な英国スタイル。ジャケットの袖丈は親指から11cm程度だと、シャツが少し見えて理想的。チーフはシンプルにスクエア(TVホールド)だと控えめで、ビジネスシーンにも最適です。
監督:サム・メンデス
脚本:ジョン・ローガン
制作:バーバラ・ブロッコリ、マイケル・G・ウィルソン
出演:ダニエル・クレイグ、クリストフ・ヴァルツ、レア・セドゥ
上映時間:148分
製作国:イギリス

メンズファッションの参考にしたいおすすめ映画2「キングスマン」

▶︎ビジネスで成功するための大人スーツ

ロンドンのサヴィル・ロウにある高級テイラー「キングスマン」。しかし、その実態はどの国にも属さない世界最強のスパイ機関だった!ブリティッシュスタイルのスーツに身を包んだ名優コリン・ファースの華麗なアクション。昔のボンド映画を彷彿とさせるストーリー展開だけでなく、紳士にふさわしいオシャレなスーツも高く評価されている「キングスマン」。登場人物たちのファッションも大きな見どころの1つです。

本作で使用されている衣装は100%(ボタン1つに至るまで!)イギリス製という徹底ぶり。コリンファース演じるハリー・ハートのファッションは、アラフォー男性に特にオススメ。ウエストは若干絞り込んだハッキングシルエット、胸元のきれいなイングリッシュドレープ。胸板を強調させて男性の力強さを表しています。チョークストライプのフランネル生地なら日本人にも着こなしやすいですね。

監督:マシュー・ボーン
脚本:ジェーン・ゴールドマン、マシュー・ボーン
制作:マシュー・ボーン、デヴィッド・リード、アダム・ボーリング
出演:コリン・ファース、サミュエル・L・ジャクソン、マーク・ストロング
上映時間:129分
製作国:イギリス

メンズファッションの参考にしたいおすすめ映画3「シングルマン」

▶︎ストイックなまでの正統派トラディショナル

この哲学的な作品を映画化した監督の名前はトム・フォード。映画界では新人ですが、ファッション界では知らない者などいない大物。グッチやイヴ・サンローランといった、老舗ながら勢いを失いつつあったブランドを再生させたファッションデザイナーとして知られ、いまでは自らの名を冠したブランドも持つ人物です。そんなトム・フォード作品ですから、衣裳はもちろん、温か味のあるミッドセンチュリー的インテリア、主人公の心情にあわせて変わる色彩など、ビジュアルはすこぶる素晴らしく、彼の美意識の集大成としても一見の価値アリです。

こちらもコリン・ファースの大人の色気がにじみ出るスーツスタイル。黒縁眼鏡に、ウィンザーノットのタイ、そしてダークブラウンのスーツ。1960年代のスタイルですが、ダーク系のスーツの着こなしは現代においてもとても洗練されています。襟の収まりと、ネクタイの小さなノット(結び目)が洗練された雰囲気を出し、やや大きいフレームの黒縁眼鏡がより理知的に見せていますね。

監督:トム・フォード
脚本:トム・フォード、デヴィッド・スケアス
制作:トム・フォード、アンドリュー・ミアノ、ロバート・サレルノ
出演:コリン・ファース、ジュリアン・ムーア、ニコラス・ホルト
上映時間:99分
製作国:アメリカ

メンズファッションの参考にしたいおすすめ映画4「華麗なるギャッツビー」

▶︎清潔感のある正統派アイビールックのお手本的スタイル

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「華麗なるギャツビー」は、謎の大富豪、ジェイ・ギャツビーの夢の破綻を描いた人間ドラマであると同時に、1920年代のジャズエイジをコスチュームとジュエリーで再現した究極のファッションムービーでもある。注目はギャツビーを演じるレオナルド・ディカプリオやトビー・マグワイア扮する語り部役のニック・キャラウェイ等が、シーン毎に粋に着こなすプレッピーなメンズファッションの数々。今、スーツを新調したいと考えている若いサラリーマンにとって絶好のテキストになるはず!

ギャツビーが黄色いコンパーティブルでドライブする時に被るボーダーハットや、レガッタブレザー、そして、ペニーローファーやウィングチップは、プレッピールックと呼ばれる学生スタイルの代名詞としてアメリカントラッドを牽引してきたブルックス ブラザーズによって再現されている。アイビールックのお手本として参考にしてみてはいかがだろうか?

ギャッツビー
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監督:バズ・ラーマン
脚本:バズ・ラーマン、クレイグ・ピアース
制作:ダグラス・ウィック、バズ・ラーマン、ルーシー・フィッシャー、キャサリン・ナップマン、キャサリン・マーティン
出演:レオナルド・ディカプリオ、トビー・マグワイア、キャリー・マリガン、ジョエル・エドガートン
上映時間:143分
製作国:アメリカ、オーストラリア

メンズファッションの参考にしたいおすすめ映画5「アニーホール」

▶︎今が旬!70年代NYのおしゃれスタイル

70年代NYのおしゃれカップル、ウッディ・アレンとダイアン・キートン。ニューヨークを舞台に、都会に生きる男女の恋と別れを描いた「アニー・ホール」。「アニーホール・ルック」と呼ばれるダイアン・キートンのベストの上にオーバーサイズの男っぽいブレザーといったマニッシュなファッションが当時の女性の中で話題になりましたが、隣に並ぶウディアレンのファッションもかなり個性的でオシャレです。

オーバーサイズの別珍ジャケットにカーキのトーン合わせ。70年代のナードな雰囲気は、今まさに旬!ワイドシルエットのボトムや、ミリタリージャケット、ツイードブレザーなど、今年のトレンド満載のスタイルがいっぱいです。

監督:ウディ・アレン
脚本:ウディ・アレン
制作:チャールズ・H・ジョフィ、ジャック・ローリンズ
出演:ウディ・アレン、ダイアン・キートン
上映時間:93分
製作国:アメリカ

メンズファッションの参考にしたいおすすめ映画6「バッファロー’66」

▶︎フェロモン系男臭いファッション

俳優ヴィンセント・ギャロが監督・脚本・音楽・主演を務めた映画「バッファロー’66」。刑務所から釈放された主人公ビリー・ブラウンと街中で拉致したレイラとの悲しく切ないラブストーリー。アメリカのリアルな街並みを眺めながら、どこかクラシカルでお洒落な雰囲気が漂う作品です。
当時、ギャロのファッションに憧れる男性がたくさんいました。何を着てもいつもお洒落に着こなしてしまうヴィンセント・ギャロのスタイルを参考に!

ヴィンセント・ギャロが演じる主人公ビリー・ブラウンのファッションは、タイトなレザーのブルゾンにスラックスを合わせて足元は色味のあるブーツ。さらに、インナーはボーダー柄を取り入れてレザースタイルをハードになりすぎずモダンに着こなす。大人が着るレザースタイルのお手本にしたいコーディネート。

監督:ヴィンセント・ギャロ
脚本:ヴィンセント・ギャロ、アリソン・バグノール
制作:クリス・ハンレイ
出演:ヴィンセント・ギャロ、クリスティーナ・リッチ
上映時間:110分
製作国:アメリカ

メンズファッションの参考にしたいおすすめ映画7「500日のサマー」

▶︎女子ウケも狙える!ナードなおぼっちゃまスタイル

恋を信じる男と信じない女の ビタースウィートな500日ストーリー。もちろん内容もですが、主人公のトムとサマーが着ているファッションも人気の理由の1つ。トムのスクールBOYのようなファッションがかわいいと女性からも評判です。お気に入りの映画は?と聞かれて、この「500日のサマー」をあげる女の子も多いので、観ておいて損はないでしょう。
タイドアップにカーディガンは大人が真似しても爽やかで良いですね。フレッシュなスクールボーイ風のコーディネートは女子からの好感度は高いでしょう。また、カーキのトーンオントーンは今年チャレンジするのにもってこいではないでしょうか?他にもちょっとナードな抜け感コーディネートは劇中にたくさん出てきますので、是非参考にしてください!

監督:マーク・ウェブ
脚本:スコット・ノイスタッター、マイケル・H・ウェバー
制作:マーク・ウォーターズ、ジェエシカ・タッキンスキー、メイソン・ノヴィック
出演:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、ズーイー・デシャネル
上映時間:96分
製作国:アメリカ

メンズファッションの参考にしたいおすすめ映画8「マイプライベートアイダホ」

▶︎ユースファッションの決定版。多くのデザイナーがインスピレーション源にしている作品。

「マイ・プライベート・アイダホ」は、いくつかのファッションブランドのイメージソースになっており、確かに「カッコイイ」という印象を抱かせるだけの映像演出を誇っている。ガス・ヴァン・サントのポートランド3部作の1つにして、彼の最高傑作です。彼の作品は、多くのデザイナーやスタイリストの感性を刺激して、ユースファッションにおいて教科書のようなものにすらなっています。

90年代ストリートファッションや、グランジがキーワードに上がり、キアヌ演じるスコットのライダーススタイルがファッション業界で注目を集めています。ダブルのライダースのインナーにパーカという少し古くさく思えるコーディネートが今の気分なのです。ダブルのライダースも今までなら、コンパクトなサイジングが○でしたが、今年は少し大きめをザックリ着るのがカッコいいですね!

監督:ガス・ヴァン・サント
脚本:ガス・ヴァン・サント
制作:ローリー・パーカー
出演:リヴァー・フェニックス、キアヌ・リーブス
上映時間:102分
製作国:アメリカ

メンズファッションの参考にしたいおすすめ映画9「ラブアゲイン」

▶︎ファッションに疎い男性のためのスタイルアドバイスが沢山

「ラブ・アゲイン」には、ファッションに疎い男性のためのスタイルアドバイスが沢山。はじめは野暮ったいキャル(スティーブ・カレル)ですが、カッコ良すぎるジェイコブ(ライアン・ゴズリング)からファッション&恋愛アドバイスを受け、少しずつ男に磨きをかけていきます。主人公がどんどん格好良くなっていくストーリーは、男性版「プリティウーマン」とも言えますね。結婚してからおしゃれをさぼっている男性には是非観ていただきたい作品です。

モテ男のジェイコブのスタイリングは常にクール。かちっとしたジャケパンスタイルに白シャツはテッパンですが、敢えてタイを締めずに台衿のボタンは開けておくのがキザすぎなくて◎。ジャケットの素材も、太めのチョークストライプやボルドーのカラーリングをチョイスするあたり意識高いですね!

監督:グレン・フィカーラ、ジョン・レクア
脚本:ダン・フォーゲルマン
制作:スティーヴ・カレル、デニース・ディ・ノーヴィ
出演:スティーヴ・カレル、ライアン・ゴズリング
上映時間:117分
製作国:アメリカ

メンズファッションの参考にしたいおすすめ映画10「サムウェア」

▶︎ハリウッドスターのリアルクローズ

「SOMEWHERE」はソフィア・コッポラ監督による親子のかけがえのない時間をテーマにした映画。普段女性を主人公にすることが多いソフィアがこの作品で初めて主人公に男性を選びました。スティーブン・ドーフ演じるジョニー・マルコはハリウッドで活躍する俳優。ロサンゼルスのホテル「シャトー・マーモント」で暮らす、彼の優雅なライフスタイルと共に、肩の力が抜けた西海岸らしい着こなしも、ファッション業界やクリエイターから高い支持を得ています。

白Tシャツにシャンブレーシャツ、ユーズドデニムにチェックシャツなど、何でもない普通の着こなしがなぜかめちゃくちゃカッコいい!日本ではエフォートレスなノームコアファッションは若干ダウントレンドではりますが、このスタイルはもはや殿堂入りではないでしょうか?頑張っておしゃれするのも大切ですが、たまには肩の力を抜いたこんなスタイルも男としては憧れてしまいます。

監督:ソフィア・コッポラ
脚本:ソフィア・コッポラ
制作:ソフィア・コッポラ、G・マック・ブラウン、ロマン・コッポラ
出演:スティーブン・ドーフ、エル・ファニング
上映時間:98分
製作国:アメリカ

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